OBNEのペダルは、すべて並外れた潜在能力があることはすでに知っているだろう。私達は、ラインナップ全てのペダルを輝かせてやりたいと思っている。汚れを落として、丁寧に磨いて、再びオイルに塗れる。これが唯一の方法。ほかにわかることは?7年の月日が経っても、Black Fountainが未だ健在ってことだ
ある人にとってはコレが最初のBlack Fountainとなるだろう。オリジナルが持つセンチメンタルな反復作用は最新バージョンのV3にも完全に受け継がれている。そしてラフだったエッジは磨き上げられ、タップテンポコントロール、瞬間的なサウンドレイヤーも可能になった。私達はタイムノブを回すのに年を取りすぎた。君たちもそうだろう?
缶を実際にオイルで満たし、電気を流してオイルを揺れを波形の揺らぎとして記録する「オイル缶ディレイ」は、テープエコーが生まれるよりもずっと前の最初期のディレイユニットとして知られています。Black Fountainはそんな今では忘れ去られてしまったサウンドを再現するユニークなディレイペダル。Morley, TelRay, Fender EchoReverbといったオイル缶ユニットにインスパイアされたサウンドは、現代のどんなディレイにも類さない、非常に独特な揺らぎを持っています。薄暗く、揺蕩うような粘り気のあるモジュレーションに虜になってしまわないよう、防水スーツの着用が推奨されます。
現代からは考えられないほど曇ったディレイリピートは、リバーブライクな設定とは抜群の相性を誇ります。ディレイタイムの設定により表情が変化するため、風景を描くようにリピートを展開させるようなプレイもピッタリです。
Old Blood Noise Endeavorsの処女作でもあるBlack Fountain(初めての製品がオイルカンディレイなんて、いかにOBNEがヘンテコなブランドかが伝わるでしょう!)はアップデートを繰り返し、より磨き上げられてきました。
V3ではタップテンポとサブディビジョンの制御を追加。より正確に現在のテンポへ、素早くチューニングが可能になっています。またTapフットスイッチを長押しすることで、モーメンタリーでFEEDBACKを最大に。発振はせず、ディレイリピートが幻想的にホールドされて膜のように固定されます。この上に更にプレイを重ねて、レイヤー状の複雑なサウンドスケープを描くことも可能です。
EXPジャックからはTime, Feedbackの操作が外部から可能、印象的なパフォーマンスを後押しします。
Black Fountainは個性的な3つのディレイモードを搭載しています。
MODERN: Morley EDL, TelRay Model 10, Fender EchoReverbといったクラシックなオイル缶ユニットの長いディレイサウンドを再現しています。TimeとRepeatはそれらのヴィンテージユニットの同様の機能を調整します。Fluidは特徴的なオイルの”揺れ”を再現し、印象深いモジュレーションを加えます。
ORGAN: : TelRay Deluxe Organ Tone, Fender Dimension IVといったショートディレイが特徴的なオイル缶ユニットの再現です。このモードではディレイタイムは211msに固定され、モジュレーションの制御幅が拡大されています。Timeはモジュレーションレート、Fluidはデプス。Feedbackはトレイルの長さを設定します下げきりでスラップバック、最大値でリバーブに近い淡いフィードバックを形成します。このモードではディレイタイムが固定されているため、タップテンポはモジュレーションレートの設定となります。
VINTAGE: Modernモードに近いですがより粒子感が強く、サチュレートしたキャラクターを持っています。ModernとVintageモードは最小で30ms、最大で1secのディレイタイムを設定できます。