Active Mic Cableは、XLR(F)プラグにアクティブバッファー回路を内蔵した、ダイナミックマイク(ムービングコイル型/リボン型)専用マイクケーブルです。
ダイナミックマイクの”電磁制動”をコントロールすることで、マイクのダイナミックレンジを拡張し、マイクの出力直後にバッファー回路を装備したことで、電気的な面でも物理的な面からも理想的なインピーダンス変換&シグナル伝送を実現します。
*ケーブル長 : 5m/10m/特注
Active Mic Cableは、マイクの出力コネクターに接続するXLR(F)プラグの中にトランジスタ 2石からなる class A バッファーアンプ回路を内蔵した、ダイナミックマイク(ムービングコイル型/リボン型)のための音質向上アイテムです。
見た目も使い勝手もマイクケーブルそのもの、内蔵回路は48Vファンタム電源で動作しますので通常の物と全く同じ感覚でご使用いただけます。
ダイナミックマイクのトランスデューサー(音→電気信号 変換部)の基本動作原理は、コイルと永久磁石からなる電磁誘導による発電を利用したものです。電磁誘導によって生じた電流が流れると、その電流によって逆向きの力が発生し、発電動作を妨げる力が発生します。この現象を電磁制動と言い、振動板の動きにブレーキをかける動きとなります。
Active Mic Cableは、ダイナミックマイクの動作に作用し振動板に働くブレーキ成分を除去、マイクのダイナミックレンジを拡張し、高解像度で開放感のあるサウンドを引き出します。
マイクの出力直後という最も効率的な位置にバッファー回路を装備したことで、電気的な面でも物理的な面からも理想的なインピーダンス変換&シグナル伝送を実現します。
通常のマイクケーブルであれば、マイクの音質をいかに落とさずに伝送できるかの能力が問われますが、Active Mic Cableは、マイクケーブルとしての機能だけでなく、マイクの潜在能力を引き出し音質を向上させるところまでを見据え、従来のダイナミックマイクに新たな要素を加える唯一のマイクケーブルと言えるでしょう。
Q:Activeという事ですがゲインを持っているのですか?ゲインは何dBですか?
A:ゲインは0dB、つまりユニティーゲインです。バッファーアンプを内蔵したマイクケーブルです。
Q:増幅しないのに使うメリットはあるの?
A:もちろんございます。振動板の動きを妨げる要素を排除でき、ダイナミックマイクのポテンシャルを最大限に引き出します。
Q:ダイナミックマイクにはトランス出力のタイプ、トランスレスタイプがありますがどちらも使用できますか?
A:どちらもご使用いただけます。ダイナミックマイクであれば出力トランスの有無に関わらず電磁制動の低減による音質改善の効果も期待できます。
Q:なぜコンデンサマイクには使えないの?
A:ご使用いただけません。マイクプリアンプからのファンタム電源をActive Mic Cableは通過させないので、マイクに電源供給することができません。(乾電池駆動など例外の機種もございます)
Q:真空管式コンデンサマイクに使用した例があるようですが、本当に使えるの?
A:はい、真空管式コンデンサマイクは専用電源を使用しますのでファンタム電源を供給する必要はなく、Active Mic Cableはご使用いただけます。出力トランスの動作に作用し音質面でのメリットも期待できます。
Q:スペックを見ると入力インピーダンスは56kΩとそれほどハイインピーダンスでもない気がしますが?
A:DI入力に比べたら低いですが、マイクのインピーダンスに対しては十分大きな値です。値の大きさより、ハイインピーダンスで受ける場所こそが大きなアドバンテージとなっています。
Q:延長したいのですが可能ですか?
A:延長してもお使いいただけます。トータルで40m程度の長さでも問題なく使用できたとのユーザー様からのご情報もございます。その際はマイク側にActive Mic Cableを接続してください。
・Power / 電源 | P48ファンタム電源(マイクプリアンプのファンタム電源) |
・Input Impedance / 入力インイーダンス | 56kΩ |
・THD+N/歪率 | THD+D 0.008%以下 @ -30dBu Input ,1kHz |
・Freqency Responce / 周波数レスポンス | 5Hz ~ 80kHz @ -0.5dB1Hz~30kHz(±0.5dB) |
・Maximum Input Level / 最大入力レベル | 0dBu |
・Cable Length / ケーブル長 | 5m / 10m *長さの特注も承ります。詳しくはお問合せください。 |