コンプレッサーは常にベストなセッティングを見つける事がとても難しいギターペダルです。トーンの輝きを保つためには、いつも何かを犠牲にしなくてはならないからです。
Bondi Effectsでは数年間にわたり、トーンを一切失うことなく、的確にダイナミクスだけを制御できる優秀なコンプレッサー・ペダルの開発に集中してきました。dBXの創立者でもあるDavid Blackmar氏のVCA回路を応用した2026コンプレッサー・ペダルには、同社のレコーディング用のスタジオ・コンプレッサー同様に、オートモード(Dynamic Mode)が追加されています。
Bondi Effects 2026では、まず”Dynamics Mode”(オートモード)をお試しください。フットスイッチを長押ししてLEDが「青色」に点灯するモードが”Dynamics Mode”です。
“Dynamics Mode”では、入力信号(ピッキングのダイナミクス=演奏スタイル)によって、リアルタイムでアタックとリリースの値が変化します。ラウドな信号を検知すると(ゲインリダクションが大きくなる)、アタックタイムが速め、リリースタイムは遅めの設定に自動調整されます。逆に、ソフトな信号を検知すると(ゲインリダクションが小さくなる)、アタックタイムが遅く、リリースタイムは速めの設定に自動調整されます。レシオ、スレッショルド、レベル、そしてコンプレッションカーブは任意の値に設定します。
ピッキングの強弱、リズムやフレージングに対して、完全に追従したコンプレッション効果が得られるため、圧縮感を感じることなく、粒立ちの良いコンプレッション・サウンドを楽しむことができます。音楽の躍動感を一音ごとに瑞々しく伝えられる”Dynamics Mode”のサウンドは、ギタリストやベーシストの表現の可能性を確実に拡げてくれます。
Bondi Effects 2026を”Manual Mode”(マニュアルモード)に設定する場合は、フットスイッチを長押ししてLEDを「赤色」に点灯させます。
“Manual Mode”では、アタックとリリースを含む全てのノブとスイッチをマニュアルで設定します。アタックタイムとリリースタイムは通常のコンプレッサーに比べて可変幅がかなり広く設計されていますので、真ん中位置より低めの設定で使用するのが一般的です。これは2026 CompressorがDynamicモードの設計を基本としているためです。
どちらのモードでもコンプレッション時にはLEDが白く点灯し、スレッショルドに達したことを視覚的に確認することができます。
Bondi Effects 2026は、スレッショルド付近のコンプレッション・カーブを切り替えることができます。
“ハード・ニー”設定(スイッチが下側)は、一般的なコンプレッサー・ペダルに多いカーブです。リミッティング感の強いサウンドメイクに適しています。
“ソフト・ニー”設定(スイッチが上側)では、より緩やかなコンプレッション・カーブとなるため、より自然なサウンドのコンプレッションが得られます。
この2つのカーブ切り替えにより、さらにコンプレッション表現のバリエーションが拡がり、楽曲やプレイスタイルに最適なサウンドメイクを必ず見つけ出すことができるようになります。