ホール・リバーブは一般的にはコンサートホールの残響を指します。このモードはよく反響する広い空間をモデルにつくられており、特に2秒以上の長いディケイで使われます。
ホール・リバーブは一般的に他のリバーブよりも高域が抑えられており、その結果なめらかで温かいサウンドになっています。またルーム・サイズが大きく設定されているため、アーリー・リフレクションが比較的遅く、そこから滲んで残響となります。
IN USE
レガートでゆっくりとした演奏にかけると、美しく、リッチに響きます。
大きく、オープンなサウンドです。長くウォームなディケイが特徴で、Lexicon 224XLを想起させるモジュレーションとアーリー・リフレクションがアクセントになっています。
Thing 1 – Modulation Amount | モジュレーションのデプスとスピードを同時に設定します。 |
Thing 2 – Early Reflection Level | Hallモードの特徴であるアーリー・リフレクションの音量を調整します。 |
Select フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
モジュレーションの無い、長くてスムースな響きのモードです。
Thing 1 – Pre-delay Time | プリ・ディレイとその後の残響が再生されるまでの時間を設定します。 |
Thing 2 – Early Reflection Level | Hallモードの特徴であるアーリー・リフレクションの音量を調整します。 |
Select フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
プレート・リバーブは大きな金属の板を振動させて残響音を作る、電子工学的なデバイスです。ユニットは非常に大きく、有名なEMT 140は長さ7フィート、高さは4フィートにもなります。
IN USE
プレートは、特にその鳴り始めにおいてとてもブライトで存在感のあるキャラクターが特徴です。汎用性があり、様々なサウンドに使うことができます。このモードでは最初のブライトな部分を調整可能にしてあるので、響きのレスポンスを調整することができます。
少しだけモジュレーションがかかったビンテージ・プレート・リバーブの響きを精巧に再現したモードです。
Thing 1 – Pre-delay Time | 入力に対してリバーブ音が鳴り始めるまでの時間を調整します。 |
Thing 2 – Bright Early Decay Level | 残響の最初に発生するブライトなサウンドの音量を調整します。リバーブ音の存在感を調整することができます。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
スムースで高品位なディケイと、モジュレーション感の少なさが特徴のモードです。
Thing 1 – Pre-delay Time | 入力に対してリバーブ音が鳴り始めるまでの時間を調整します。 |
Thing 2 – Early Reflection Level | 残響の最初に発生するブライトなサウンドの音量を調整します。リバーブ音の存在感を調整することができます。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
スプリング・リバーブは小さいユニットに、残響を創り出すためのバネが張られています。最大で3,4秒のディケイを持つサウンドは、ばねの量、張る強さはもちろん、入力の量によってもキャラクターが変わります。
IN USE
強い入力を与えた際に発生する、ディレイのようなビシャビシャ音が特徴です。このモードではこのビシャビシャ音の音量と長さが調整でき、実物以上のこだわった音作りが可能です。
中域に特徴がありよく目立つ、Fender Twin Reverbのスプリング・リバーブに似たサウンドです。
Thing 1 – Rattle Decay | ビシャビシャ音の控えめな減衰音の長さを調整します。 |
Thing 2 – Rattle Level | ビシャビシャ音の音量を調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
よりダークで落ち着きのある、Fender Deluxeのスプリング・リバーブに似たサウンドです。
Thing 1 – Rattle Decay | ビシャビシャ音の控えめな減衰音の長さを調整します。 |
Thing 2 – Rattle Level | ビシャビシャ音の音量を調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
ブライトでドライブした、60年代のサーフ・スタイルなモードです。
Thing 1 – Rattle Decay and Level | ビシャビシャ音の音量と残響の長さを同時に調整します。 |
Thing 2 – Overdrive Amount | リバーブ音のドライブ量を調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
ルーム・リバーブは物理的な空間がもたらす響きに基づいたリバーブで、密度の高いアーリー・リフレクションが特徴です。自然な響きが特徴で、空間のサイズ感を演出することができます。
IN USE
ルームリバーブはうっすらと、短いディケイ・タイムでかけることで空間を演出できます。長いディケイ・タイムのサウンドもぜひお試しください。
密度の高いアーリー・リフレクションを持つ、中規模のスタジオルームの響きです。
Thing 1 – Pre-delay Time | 入力に対してリバーブ音が鳴り始めるまでの時間を調整します。 |
Thing 2 – Early Reflection Level | ルーム・リバーブの密度の高いアーリー・リフレクションの音量を調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
Spakleは大きく響くリバーブ音にオクターブ・エフェクトが加えられるリバーブです。オクターブは少しゆっくりと生成され、時間がたつにつれピッチが高くなってゆきます。
IN USE
超現実的な個性が加わったサウンドになります。レガートに演奏するのがおすすめです。
オクターブ・アップ・リバーブです。
Thing 1 – Sparkle Level | オクターブ・サウンドの音量を調整します。 |
Thing 2 – Sparkle Length | オクターブ・サウンドの長さと質感を調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
オクターブ・アップとオクターブ・ダウンのどちらかだけ?
どっちもはいかがでしょう!
Thing 1 – Octave Down Blend | オクターブ・ダウンのブレンド量を設定します。 |
Thing 2 – Octave Up Level | オクターブ・アップのブレンド量を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
リバーブ音は無数のディレイで構成されていますが、モジュレーション・リバーブはモジュレーション・ディレイほどはっきりとした揺れはおきません。よりウォームでスムースなサウンドで、ステレオにするとより最高のサウンドを体感できます。
IN USE
様々なプレイスタイルで使うことができます。もしウォームで厚みのあるサウンドをお望みであればピッタリです。
スムースなリバーブ・テイルにモジュレーションを加えます。
Thing 1 – Modulation Rate | モジュレーションのスピードを調整します。 |
Thing 2 – Modulation Depth | モジュレーションの深さを調整します。モジュレーションを深く、早くするとディチューンのようになります。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
リバーブにモジュレーションを加えますが、Modulatedモードに比べて、特に中域において落ち着いたキャラクターを持ちます。
Thing 1 – Modulation Rate | モジュレーションのスピードを調整します。 |
Thing 2 – Modulation Depth | モジュレーションの深さを調整します。モジュレーションを深く、早くするとディチューンのようになります。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
出力にスウィーピングの幅が広いフランジャーをかけたモードです。
Thing 1 – Modulation Rate | モジュレーションのスピードを調整します。 |
Thing 2 – Modulation Depth | モジュレーションの深さを調整します。モジュレーションを深く、早くするとディチューンのようになります。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
スムースなホール・リバーブにトレモロをかけたモードです。
Thing 1 – Tremolo Rate: | トレモロの早さを調整します。 |
Thing 2 – Tremolo Depth | トレモロの深さを調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
演奏の鳴らす/止めるを検出して、スムースにフェードインするリバーブです。
IN USE
このモードは100% Wet(エフェクト音のみ)で輝きます。リバースモードでも似たような処理をしていますが、最終的なサウンドはまったく違って聞こえると思います。
アタックを検知してリバーブをスムースに立ち上げます。強くピッキングするとより正確にアタックを検知します。
Thing 1 – Swell Length | リバーブ音の立ち上がりの速さを調節します。 |
Thing 2 – Modulation | モジュレーションの速さと深さを同時に調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
ゲートやコンプレッサー、グリッチ、ディレイ、オクターブアップ、リバーブが複合的に作用するモードです。アンビエントなプレイにピッタリなモードで、滑らかで幻想的なスウェル・サウンドを生み出します。
Thing 1 – Gate Attack | スウェルのデュレーションを設定します。 |
Thing 2 – Octave Level | オクターブ・アップ・エフェクトの音量を調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
サウンドをフリーズしながら、リアルタイムの演奏にもリバーブをかけることができます。High, Low, Decay, Mixなどの設定は両方のリバーブサウンドに作用します。
Thing 1 – Transition Speed | フリーズしたサウンドの立ち上がりの速さを設定します |
Thing 2 -Frozen Level | フリーズしたサウンドの音量を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | 音をフリーズさせます。 |
徐々に立ち上がるテイルに、減衰中はワイドに揺れるモジュレーションが特徴のスイートなリバーブです。
Thing 1 – Diffusion | リバーブの滲み具合を調整します。 |
Thing 2 -Size | テイルのサイズを調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
定番のディレイとリバーブのコンビネーションです。
IN USE
とてもスムースなテイルにディレイを組み合わせています。Thing 1ノブかSelectフットスイッチでテンポを設定することができます。ノブでタイムを変更すると、テープの再生ヘッドを動かしたような効果が起きます。
スムースなホールタイプのテイルにシングル・タップのディレイを組み合わせたモードです。
Thing 1 – Delay Time | ディレイタイムを調整します。 |
Thing 2 – Feedback Amount | ディレイのフィードバック量を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | タップテンポを入力し、ノブの設定を上書きします。 |
リバーブとディレイをブレンドすることができます。Selectフットスイッチはディレイタイムの設定に使用するので、外部機器を接続しない限り、このモードでバンク・プリセット機能は使用できません。
Thing 1 – Blend of delay vs reverb | ディレイ音とリバーブ音の音量バランスを設定します。左回し切りでリバーブ100%、右でディレイ100%、真ん中で50-50です。 |
Thing 2 – Feedback Amount | ディレイのフィードバックを調整します。 |
SELECT フットスイッチ | タップテンポを入力し、ノブの設定を上書きします。 |
HighノブとLowノブが、ディレイのエフェクト音にかかるハイパス/ローパス・フィルターをコントロールするようになります。
Thing 1 – Delay Time | ディレイタイムを調整します。 |
Thing 2 – Feedback Amoun | ディレイのフィードバック量を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | タップテンポを入力し、ノブの設定を上書きします。 |
リバーブへと変化していくディレイです。
Thing 1 – Diffusion | 滲み具合を調整します。 |
Thing 2 -Size | リバーブ・テイルのサイズを調整します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間はディケイ・タイムが無限になります。 |
Reverseモードでは、まるでフェードインするようにリバーブ音を再生します。薄くかけても、100%Wetでもクールなエフェクトです。
IN USE
タイムが長くても短くても、Mixが低くてもWet100%でも、どんな設定でも美しいサウンドになります。
フェードインするリバーブとスムースなディケイのコンビネーション。
Thing 1 – Reverse Time | リバースしたリバーブの立ち上がる時間を調節します。 |
Thing 2 – Modulation | モジュレーションの量を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
このモードではフェードインしたリバーブが突如止まります。Decayノブでフェードインにかかる時間を設定します。Thing 2を下げ切り、歪んだギターサウンドを入力に入れれば、My Bloody Valentineの世界へ。
Thing 1 – Pre-delay Time | リバーブのフェードインが始まるまでの時間を設定します。 |
Thing 2 – Diffusion | リバーブの滲み具合を調整します。 |
入力された音が区切られ、逆再生されます。リバーブを加えることもできます。
Thing 1 – Reverse Delay Time | リバース・ディレイのタイムを設定します。 |
Thing 2 – Reverb Amount | リバーブ音のMix量を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | リバース・ディレイのタイムをタップ・テンポで入力することができます。 |
レゾナントし、モジュレーションがかかったリバーブサウンドが、とてもスムースで不気味なレイヤーを生み出します。
IN USE
レゾナンスを上げたときは、HiとLowのコントロールが調節に便利です。Decayとレゾナンスのコントロールは互いに関係しあっています。
GhostモードはEXPペダルなどでコントロールを動かしながら演奏すると、素晴らしいサウンドになります。他の人にノブを回してもらってもよいでしょう。
レゾナントした不気味なディレイが、あなたの魂に付きまとう。
Thing 1 – Modulation Rate | モジュレーションのスピードを調節します。 |
Thing 2 – Resonance (またの名を「不気味さ」) | レゾナンスのQを変更します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
そこまで不気味じゃない、比較的親しみやすいオバケ。
Thing 1 – Modulation Rate | モジュレーションのスピードを調節します。 |
Thing 2 – Diffusion | リバーブの滲み具合を調節します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
DryとWetの両方にフィルターと歪みを加えることで、ローファイ・サウンドを再現したモードです。
IN USE
曲のイントロやブリッジ、もしくはタランティーノ作品のサウンドトラックにピッタリでしょう。
低域がかなり削れたリバーブにスラッピーなディレイを加えた、グリッチーなサウンドです。
Thing 1 – Delay Level | ディレイ音の音量を調節します。 |
Thing 2 – Dirtiness | 歪みの量を調節します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
複雑なモジュレーションがかかった、酔っぱらったかのように不安定なLo-fiサウンド。
Thing 1 – Warble | モジュレーションのデプスとスピードを調節します。 |
Thing 2 – Dirtiness | 歪みの量を調節します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
このカテゴリーには、他のカテゴリーに振り分けることができなかった、少し奇妙なモードが集められています。
これらのモードは普段から常用するのではなく、週末の家族サービスの後にそっと嗜むのをお勧めします。
ハイパス/ローパス・フィルターをランダムに移動するフィルターにリバーブ音を通します。長めのディケイで、WetのMix量を上げて試してみてください。
Thing 1 – Glitch Speed | グリッチの速さを設定します。 |
Thing 2 – Glitch Tone | ハイパス・フィルターとローパス・フィルターそれぞれに留まる時間の比率を設定します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
入力に応じてリバーブ音にゲートがかかります。演奏を止めるとリバーブ音も止まるため、リズミカルなプレイをすると面白いでしょう。
Thing 1 – Gate Threshold | ゲートのスレッショルドを調節します。 |
Thing 2 – Gate Release | 音量を下げ切るまでにかかる時間を調節します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、ディケイ・タイムが無限になります。 |
このモードなら、家電製品とコミュニケーションができるかも。
Thing 1 – Robot Screems | 「あああああああ!!!」というロボットの叫びを調節します。 |
Thing 2 -Pitch Shift | 12時から右回しでピッチ・アップ、左回しでピッチ・ダウンの音程を調節します。 |
SELECT フットスイッチ | 押している間、無限に音がリピートされます。 |