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思い描いたあらゆる演奏をモジュールを組み合わせることで実現できる、無限の可能性を秘めたサウンドプラットフォーム、Empress Effects ZOIA。このペダルにはこれまで幾度となくアップデートが行われ、その度によりパワフルに、そしてクリエイティブに進化を遂げてきました。
そして国内販売開始から5年以上が経過した2024年10月9日、ついにZOIA 4.0が発表(直後にバグを修正した4.1も発表)されました。ベータ版を終えたサンプラーモジュールがさらに強化された他、使用頻度の高いシーケンサーモジュールがより使いやすくアップデート。自由な音楽制作のキャンパスとして、ZOIAがよりBIGな存在になりました!
ZOIA 4.0での主なアップデートは以下の4点です。
シーケンサーモジュールには待望のページ機能が追加。これまではステップ数そのものを設定していましたが、ページ数×ページあたりのステップ数での設定が可能になり、全体の設定可能なステップ数も向上(最大で32ステップ×8ページ=256ステップ)しました!またMIDIキーボードなどでステップの各音程を書き込むことができるようになったり、CV値で再生されるステップを直接指定できる(特定のステップを往復することもできる)ようになったりと、とにかく便利でクリエイティブにアップデート。
サンプラーモジュールは動作がかなり安定するようになり、様々なWAVファイルの形式にも対応するようにアップデート。ステレオに加えモノラルにも対応したほか、ビットレートも8/16/24/32-bitに対応し、48Hz以外のサンプリングレートも扱えるようになりました(WAVファイル同士のサンプリングレートは揃っている必要があります)。そのほかにもサンプルの再生状況に対応したCVの出力が可能になるなど、再生/録音の可能性を拡張するアップデートとなりました。
これら二つのモジュールのアップデートに関しては、より詳細で分かりやすいZOIA 4.0 サンプラー/シーケンサーガイド(日本語版)も公開。このガイドを傍らに、皆さんもZOIA 4.0の世界に飛び込みましょう!
0) まず最初にZOIAの取扱説明書の「Patches to SD: 本体→SD カード」に従い、現在のパッチのバックアップを取ってください。
1) 最新のファームウェアを本国のEmpress Effectsのホームページからダウンロードしてください。
このファイルは"eezoXXXX.bin"のようなファイル名で、XXXXの部分がファームウェアーのバージョンになっています。2つのbinファイルがリストされている場合は、番号が高い方がまだベータ版のリリースである事を示しています。もしあなたがベータ版を試す場合には必ずパッチのバックアップを行うようにしてください。
2) ファームウェアのファイルをhigh-capacity microSD(HCのマークがあり、FAT32でフォーマットされたSDカードしか使用できません!)のルート・ディレクトリにコピーします。以下の写真はZOIAに付属するmicroSDカードの写真ですが、定められた互換性のあるものであれば他のSDカードも使用可能です。
*注意)いくつかのオペレーティングシステムはFAT32でのフォーマットが標準で適応されないものがあります(例えばMac OSのDisk Utilityなど)。フォーマットをWindows OSから行うか、SD Associations社の「SD Memory Card Formatter」というソフトウェアを使用することをお勧めします(https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter/)
3) ファームウェアをコピーしたmicroSDカードをZOIAに挿入してから電源を入れます。SDカードは接触するピンが「上向き」となる向きで慎重に挿入してください。SDカードが認識されない場合にはメッセージが表示されます。
4) ファームウェアのアップデートがスタートすると、進行状況がスクリーンに表示されます。通常は約40秒程度でアップデートは完了します。
5) 完了後microSDカードを引き抜き、一旦電源をオフにした後、再度オンにしてください。新しいファームウェアでZOIAが起動します。またアップデートに使用した.binファイルがSDカードに残っていると、ZOIAは起動するたびにアップデートを開始してしまいます。通常問題はありませんが、起動に無駄な時間がかかる為、アップデートし終えた後は.binファイルを削除することをお勧めします。