【ZOIA: Dream Pedal】Ep.2 “Digital Sea”
07/22

【ZOIA: Dream Pedal】Ep.2 “Digital Sea” A Variable Filter with Tape Style Feedback
Empress Effectsによる新世代のモジュラーペダルシステム、“ZOIA”。80種類以上のモジュールを自由に配置しパッチングしていくことで、マルチエフェクター、クリエイティブインストゥルメント、ユーティリティツールなどを自分だけのスタイルで構築が可能です。
ZOIAはプリメイドされたエフェクトモジュールを使用するだけでなく、エフェクトを構成する要素一つ一つを配置していくことでオリジナルのエフェクターを設計することも可能なのです。Youtubeで公開中の動画シリーズのZOIA: Dream PedalではEmpressとYoutubeチャンネル”fireghosting”がタッグを組み個性あふれるエフェクトを紹介しています。今回はEp.2 “Digtal Sea”を解説致します。
Dream Pedal: Ep. 2 “Digital Sea” with the Empress ZOIA
“Digital Sea”
“Digital Sea”はパラメーターがモジュレートするマルチフィルター+ビブラート、テープエコースタイルのフィードバック、オクターブアップのピッチシフト+αを組み合わせた幻想的なマルチエフェクトです。その名の通り”デジタルの海”に漂うような、儚くセンチメンタルな雰囲気を形成します。デモ動画では主にシンセサイザーと組み合わせて使用していますが、ギターでプレイしても効果的です。
各エフェクトはZOIAのフットスイッチに以下の画像のように配置されています。
ZOIAのフットスイッチは、デフォルトではBYPASSやプリセットスクロール機能に割り当てられており、パッチ内の操作に使用するにはフットスイッチをPerfomanceモードへ切り替える必要があります。SCROLLとBYPASSスイッチを同時に2秒以上長押しするとSHIFTボタンの色が変わり、Performanceモードへ切り替わります。
・UNDERWATER TONE
左フットスイッチはビブラートとマルチフィルターを同時にコントロールするスイッチです。各エフェクトのパラメータにサイン波LFOがパッチングしてあり、ビブラートのRateとフィルターのFrequencyが滑らかに変化していきます。水の中にいるような柔らかく優しいトーンを演出し、更にパラメータが可変することで漂うような浮遊感を楽しむことが出来ます。フィルターが適用される周波数帯はフットスイッチを押すタイミングで様々に変化します。StompswitchモジュールのCV outとFilterモジュールのFrequencyの接続強度を変更すれば、異なる周波数帯へジャンプすることも可能です。
2. FEEDBACK WAVES
中央のフットスイッチはTape Delay, SVフィルター+LFO、リバーブで構成され、入力シグナルに追従する波のようなフィードバックノイズをトリガーします。スイッチによりDelayのFeedbackとMixを可変し、フィルターが適用されたフィードバックループを生成することができます。またフットスイッチを割り当てるSTOMPSWITCHにCV Filterモジュレールを適用することで、スイッチのオンオフがスムーズに変化するようにし、オフ時にエフェクトが残るトレイル的な動作を可能にしています。更にサイン波LFOがSVフィルターのFREQUENCYを変化させ、波のような独特のテクスチャに貢献しています。
3. OCTAVE UP
右のフットスイッチは入力シグナルを1オクターブ上にピッチアップさせる、シンプルなピッチシフトエフェクトを操作します。1オクターブ上げることでよりセンチメンタルに響くシグナルを生み出すことができます。STOMPSWITCHとPITCHモジュールの接続強度を変更すれば、異なるピッチへシフトが可能です。デフォルトの10%は1オクターブアップになります。
4. SECRET KEYBOARD!
Digital SeaにはZOIAのボタングリッド上で演奏できるシンセサイザーも用意されています!SECRET KEYBOARDのページへアクセスすれば、16の音階で演奏できるキーボードが現れます。ZOIAへシンセやギターを繋いでDigital Seaでエフェクトさせつつ、更にSECRET KEYBOARDで演奏すればより印象的な表現が可能になります。
これら4つを組み合わせれば、まさに”デジタルの海”に響くセンチメンタルな世界観を手にすることが出来ます。パラメータを複数組み合わせて同時に可変したり、オン・オフ時にトレイルを効かせたり、内部のエフェクトのルーティング変更、更にはスタンドアロンのシンセサイザーも搭載してしまうなど、かつて無いほどの自由度の高さがご理解いただけたでしょうか。単にマルチエフェクターとしてだけでなく、トータルのコンセプトを持ってエフェクト全体を”デザイン”できることがZOIAの面白さの真骨頂であると言えるでしょう!
このDigital Seaパッチはpatchstorage.comで配信されており、ZOIAユーザーなら簡単にパッチをインストールして試すことが出来ます。
このパッチに他にも世界中のユーザーがクリエイトしたエフェクト/インストゥルメントのパッチが日夜アップされ続けているので、自分でデザインせずとも常に新しい世界を冒険できます。
”Digital Sea”パッチのダウンロードはこちら!
https://patchstorage.com/digital-sea/
★アンブレラカンパニーではZOIAのチュートリアルを多数投稿しております。以下のタグでまとめてありますのでリンクをご参照ください!
https://umbrella-company.jp/contents/tag/zoia-tutorial/
想像の出来る限り、ZOIAが持つ無限の世界は広がっていきます。全国の販売店様で、ぜひお試しください。
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