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スズメバチの如き攻撃的なファズサウンド!Beetronics – VEZZPAをレビュー。

アメリカ・カリフォルニア発、オルタナティブなサウンドと佇まいが特徴的なペダルブランド、BEETRONICS。自分たちがクールと感じるものだけを追い求める徹底したインディーマインドは、サウンドはもちろん筐体や内部PCBのデザインにまでこだわりを見せる。カリフォルニアの大地を想起させるダイナミックなトーン、インディーフィルムのようなザラつきを見事にペダルに落とし込み、世界中で人気が高まっています。
 
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そんなBEETRONICS待望の新作ペダル、“VEEZPA”が先日発表されました。早速試してこれは!と感じたサウンドでしたので、今回インプレッションを書いてみたいと思います。

 

 

VEEZPAはBeetronicsの小型ペダルシリーズであるBABEE SERIESでのリリースで、FATBEEに続く第二弾です。BOSSサイズをもう一回り小さくしたようなコンパクトさですがサウンドはかなり巨大!基本的にはアグレッシブなサウンドを持ったファズペダルで、かなり強いゲートサウンドが特徴の“FUZZZZ”と、アッパーオクターブが刺すように舞う“STINGER”の2モードを自由に切り替えて使用ができます。

“FUZZZZ”はVEZZPAの基本となるモードでゲートが強くかかるファズサウンドです。サスティンがのたうち回りながら途切れていく、ゲートならではのブチブチ感を堪能できます。通常ゲートファズは個性が強すぎて取り入れるのは難しいこともありますが、VEZZPAのサウンドは個性的であると同時に幅広く使える普遍性も持っていると感じます。歯切れがよく鋭く切り裂くような独特のサウンドは、解像度が高く、引っ込みがちだったゲートサウンドの弱点をクリアしています。これは一人で試すときよりも、アンサンブルの中で鳴らしたときにより効果的に感じると思います。
そ解像度の高さから、リフはもちろんパワーコードのバッキングにスピード感を厚みをプラスできるのも最適で、手元のピッキングから発音までがかなり速い印象です。そして「ミョーン」としたサスティンは時間の経過で有機的に変化し、ゲートで切れる際まで自在に操れる楽しさも持っています。

 

 

もう一つの“STINGER”はハイピッチのオクターブが追加される攻撃的なモード。オクターブ上のトーンが追加されるファズといえばオクタヴィア、BeetronicsからもオクタヴィアからインスパイアされたOCTAHIVEというペダルも出ています。”STINGER”のオクターブ音はこれらのより過激で、渦巻くようなモジュレーションもブレンドされていると感じました。オクタヴィア系は比較的ソフトでサイケ感が強いオクターブ音が特徴ですが、VEZZPAではゲートの向こうで暴れ狂うような強力なサウンドを楽しめます。明瞭さとエッジ感が素晴らしく、普段のプレイでも積極的にオクターブを混ぜて行こうと思わせてくれます。オクタヴィアというよりはShin-ei Super Fuzzのオクターブモードに近いかも。
ハイフレットでのソロなんかは最高で、チョーキングに追従して叫ぶようなハイピッチが混ざるのがなんともカッコいい。従来のオクターブファズはきれいな響きのためには気をつけるべきテクニックがいくつかありましたが、VEZZPAはそんな小難しいことを考えずただオンにすれば、野性的でクールなサウンドが響き渡ります。ローポジションでのコードプレイで使えば、ひしゃげたサウンドが撒き散らされるカオスな雰囲気も演出できます。

 

 

 

“FUZZZZ”と”STINGER”、どちらをメインにするにしても最高にオルタナティブな響きを持つ完成度の高いモードです。これら2つのモードをシームレスに切替可能なのがVEZZPAの最大の特徴。フットスイッチはペダルの状態で動作が変化し、クレバーに使用できます。

 

1. ペダルがバイパスのと
・シングルクリック: VEZZPAのエフェクトがオンになります。
・ホールド: モーメンタリーでVEEZPAをオンにします。スイッチを離すとオフになります。

2. ペダルがオンのとき
・シングルクリック: エフェクトをオフにします。
・ダブルクリック: FUZZZZとSTINGERのモードを切り替えます。
・ホールド: モーメンタリーでモードを切り替えます。

 
素早く二度押しでモードが切り替わり、更にスイッチを長押しすることでモーメンタリーで変化します。曲の一瞬だけVEZZPAをオンにしたり、コードはFUZZZZのゲートファズ、ハイフレットのワンフレーズだけSTINGERのハイオクターブで切り裂く!といったようなプレイが可能なのです。スイッチの仕様から、プレイ中にどんどんモードを切り替えてほしいという意図が伝わってきます。サイズも小さいので、お気に入りのセットアップに加えるスパイス的な立ち位置も良いと思います。
2ノブファズという潔さも良く、このサウンドを使ってくれ!というBeetronicsの自信の表れのようにも感じました。センスのあるチューニングで、そのままでもバランスの良いサウンドが鳴ってくれます。

 

 

そしてサウンドはもちろん最高ですが、このド派手な見た目にも触れなくてはいけないでしょう!ステンドグラスのようなスズメバチのレリーフがペダル上部に埋め込まれた様子は、ジューシーなVEZZPAのサウンドと完璧にマッチしています。LEDも現在のモードを直感的に表示してくれます。

 

 

ファズペダルの中でもオクターブファズは懐古的になりがちなジャンルでもありますが、VEZZPAは~~系、〇〇インスパイアといった枠にとらわれない、独創的なサウンドを意識していると強く感じました。過去のサウンドを参照するのでなく、オルタナティブな響きを追求していく。その結果アンサンブルの中でも抜けが良く、攻撃性と普遍性を高いバランスで融合したVEZZPAが産まれたのだと思います。特徴的なサウンドながら、多くのセットアップに溶け込む懐の深さを感じました。サウンドにクールさを求めるプレイヤー、オルタナティブを自称するならまずは一度試してほしい!

 

 

 

Beetronics VEZZPAは全国の販売店様にて大好評発売中です!ぜひチェックしてみてください。

   

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