クリエイティブな音楽機材の
メディアサイト
久しぶりの検品ルーム by 技術担当です。 REUSS の HH-01 OLD BLACK SHOEをちょっと弾いてみた、すげえ気持ちいい。(REUSS は個人的にはヒットする機種がなかったが)これは驚いた。
このサウンドの謎を探るべくオシロでチェック。
波形の変化が驚くほどなめらか。入力の正弦波からゲインを上げているとか角張らない半円のような形のクリッピング、このまるまるとした波形がかわいくないですか!?
さらにゲインを上げると少しずつ角が出てくる。ゲルマニウムダイオードとシリコンダイオードのハイブリッド構成により、スムースでライトな歪から深い歪まで操れる。
そしてもう一つ驚いたのが、周波数レスポンスがフラット!オーバードライブでこんなにフラットなのは初めて見た。クセの無い音だなと感じたのはこれか!
LM308H(メタルカンタイプ)の音色がそんなに良いのか、クリッピングセクションが秀逸なのか、フラットレスポンスの歪の気持ち良さに心奪われました。 シングルコイルPUだと弾き方による歪の変化の過程が気持ちい、クリーン~クランチ 、クランチ~ドライブと表情豊かに移り変わる。フラットな周波数レスポンスだけあってクリーンブースターとしての利用価値は高い、クリーン~クランチあたりまでゲインを上げてブースターとして使うのが面白い。 ハムバッカーだと結構ハードな歪もいける、ここで初めてトーンを絞りたくなる。一つだけこのトーンコントロールが残念、7:00ポジションから15:00あたりまで、音色変化がほとんど無く、15:00~17:00の狭い範囲で有効な機能を見せる。効き方は悪くないのだが、操作しづらい。多分POTに採用している変化特性が良くないんだと思う、メーカーに改善要望を出してみる。 内部にDIPスイッチがあり周波数レスポンスを変化させることができるが、この HH-01 OLD BLACK SHOE には不要であった、デフォルトのどちらもONポジションで良し。 トーンが操作しづらいというだけで困りはしないし、HH-01 OLD BLACK SHOE 只今 僕のランキングではかなり上位に食い込みました!