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Chase Blissより間もなく発売となる待望の新作、Onward。現在はChase Blissのエンジニアとして活躍するTom Majeskiが過去に制作していた名作デバイス、Outwardからインスパイアされ、さらに推し進めたペダルです。
Chase BlissオーナーのJoelによると、今回リリースのOnwardは単なるOutwardの続編やMKIIというわけでもないよう。Onwardのバックストーリーを語ったJoelのブログ記事を、日本語訳して公開いたします。
★ブログ原文
Onward! - Why we made an audio-controlled sampler
https://www.chasebliss.com/onward-blog
やあみんな。今回は僕もワクワクする投稿だ。つまり、新しいペダルについて!
これはレギュラーラインナップであり、限定リリースではない。そして続編のようで、どこか違う。それを説明しよう。
内容に入る前に、ここから頻出する言葉、「ダイナミック」について説明したほうがいいね。
これこそがOnwardを他のデバイスから完全に特別にするものだ。貴方のプレイに追従し、オーディオによって制御されるサンプラー。貴方の動きに合わせて、非常に没入的で音楽的なランドスケープが形成されるんだ。
プリオーダーは既に始まっていて、6月中旬頃に出荷を開始するよ。
さてもう少し付き合ってくれるなら、Onwardについて話そう。
数年前にTom Majeski(元Cooper FX)がChase Blissに合流したとき、Generation Loss MKIIを作ることはほぼ必須だった。けどその先は、Cooper FXのペダルを再訪すべきかは、定かではなかったんだ。
Outwardは僕らを最高にわくわくさせてくれるCooper FXのペダルの一つだったけど、MOODに似過ぎているような気もしていた。だから、その可能性はそのまま放置されていたんだ。数ヶ月前にTomが私にアイディアを持ちかけてくるまではね。
このアイディアは本当に思いつきから始まって、ペダルにするかどうかさえ事前に決まっていなかった。Tomは単純に好奇心を追いかけて、そういうのって大抵うまくいく。
そしてうまくいった。
Onwardは他のどのデバイスにも似ていない、非常に唯一無二なものだ。Outwardにはファンがたくさんいると知っているから、そこは明確にしておきたい。Outwardができること全てを再現したものではない。Outwardのenvelopeモードのアイディアを受け継ぎ、より洗練され、より焦点を絞ったんだ。
僕たちは実際に、Outwardとの共通点を増やしたバージョンもテストして、みんなが満足するか確かめた。でも実際は、ただの水増しのように感じられた。
だから僕たちは、この新しい方向性を選んだ。Onward!
話せることはいっぱいあるけど、殆どはクイックスタートガイドにまとめたから、ここでは割愛しよう。
個人的なOnwardの最も興味深いところは、貴方の演奏を非常にうまくトラッキングすることだと思う。とってもシンセライクなこともできるけど、本物のシンセペダルと違って、貴方の演奏をアナライズする必要はない。ただサンプリングするだけ。なので本当にタイトかつ反応も良い。そしてサンプルの形や再生方法で実験したり、いじったりする方法も山ほど準備してある。
Onwardのもう一つのユニークな点は、2つの異なるエフェクトが完璧なコンビネーションを形成したことだ。Freezeはスムーズで不定形、一方Glitchは鮮明で反復的だ。片方は全体の雰囲気を作ったりシンセライクなサウンドスケープもOK、もう一方はリズムとストラクチャーを与える。単体でも、同時に使ってもいい。僕の好みは片方はロックしてそれに合わせて演奏し、もう一方をプレイに追従させることだ。
全てのパートが揃うと、まるで合成されたオーケストラが貴方の一挙手一投足に追従し、サポートするように感じるはず。今まで全く味わったことのない感覚だよ。
もっと詳しい情報が載っているField Guideもある。
プリオーダーは既に始まっていて、オーダーをもらった順に出荷するよ。
現在はベータテストの最終段階に入っている。機能は全て確定していて、ハードウェアも発注済みだ。ハードウェアが届き次第、すぐに組み立てを開始する。
6月中旬頃から出荷を初めて、7月末までに全ての予約を出荷することを目指している。
トムが作ってきたものには、僕はいつも本当に驚かされてきた。だから、特別な感情を持って発表したいんだ。Onwardについてはこんな状況だ。私をワクワクさせてくれているし、君たちをワクワクさせるはずだ。
読んでくれてありがとう!