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日本を代表するクラシックの名門レーベルを有する株式会社オクタヴィア・レコード。国内外でDSDレコーディングやマルチチャンネルレコーディングなど、高音質にこだわった収録にいち早く取り組み、日本国内で初めてSACD、DVD-AUDIOを発売したことでも知られています。また、管楽器、弦楽器、声楽、打楽器、吹奏楽、ピアノ作品など、楽器や編成ごとにEXTON、CRYSTON、TRITONの異なるレーベルを持ち、高品質な作品のリリースを続けています。
https://www.octavia-records.com/
オクタヴィア・レコードさんは、これまでチェコで製作された特注品のマイクバーをホール収録などメインマイク用に使われてきましたが、バーの老朽化のため、GRACE design Spacebar Modular Systemを新しく導入していただきました。
Spacebar Modular Systemsは、あらゆるマイクロホンのポジショニングを、パーツの組み合わせによって実現できる世界で唯一のマイク・ポジショナー・システムです。
SB-DT(Decca Tree)などの代表的なマイクアレイ方式は予め必要なパーツの組み合わせが揃えられたセット品が用意されていますが、Spacebar Modular Systemsではユーザーが希望のマイクアレイを実現するための全てのパーツが用意されているため、自由な組み合わせでマルチチャンネルのマイクバーを構築する事ができます。
会場の設置環境や収録の目的など、現場によってマイクセッティングが異なるため、主にデッカツリーとフィリップスの2通りのセッティングから選択できるように、SB-DTに追加の1mのバーやマイクホルダーを追加した、以下のセットを導入していただきました。
SB-DTやパーツについての詳しい解説はこちらからご確認いただけます。 https://umbrella-company.jp/contents/spacebar-sb-dt/
先日、東京オペラシティにて行われたクラシックコンサートのDXDによる収録に同行し、マイクセッティングを撮影させていただきました。
今回の現場では、Phillipsのセッティングで、メインマイクとして、ホールの三点吊り装置に1mのバー(SB-100)を3本連結して3mのバーを設置し、マイクはB&K 4006を2本ずつ、合計4本を使用しています。
Spacebarで使用しているバーとマイクホルダーなどは軽量なアルミ製で、バーを連結しマイクを設置しても、撓むことなく、また共振も抑えられることで安定した状態で使うことができます。
オクタヴィア・レコード代表の江崎さんによって、マイクホルダーのSB-AMHの角度やマイク間の距離が正確に調整され、三点吊り装置で徐々に吊り上げながら観客席の最前列とステージの間付近の予定のポイントまで移動し、正確に測りながら位置を調整します。
メインマイクのセッティングを進めている間に別のスタッフがスポットマイクを楽器ごとに配置し、全てのマイクセッティングが終わり次第、各スポットマイクのメインマイクとの距離を記録してセッティングが完了しました。
この日は、DAWには Merging Technologies社の PyramixとインターフェースのHapi、Horusを使用し、RAVENNA Networkで接続しDXDで24chの収録をしています。 セッティングの作業は複数のスタッフで分担しながら、とても的確にスピーディーに進められ、ゲネプロで最終確認し、本番の収録が行われました。
収録後、Spacebarについて「これまで使ってきたマイクバーと比べて、安定性や使い勝手はすごく良くなりました!重量も程よく、細部にわたりよく考えられていて、とても満足しています。」とのご感想をいただきました。
● GRACE design Spacebar Modular System 製品ページ
https://umbrella-company.jp/products/spacebar-modular-system/
GRACE design SB-DT(Decca Tree) はデモ機をご用意しております。 ご興味のある方は、お近くの販売店、または弊社までお問い合わせください。 ● デモ機のお貸出詳細 https://umbrella-company.jp/demonstration/