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★ ZOIAについて

音のアイデアを描くためのオープンキャンバス。モジュラー・ペダル・システム Empress Effects “ZOIA“は、普通に使えば柔軟なカスタマイズが可能なマルチエフェクター(世界最小?)ですが、80種類以上のモジュールを組み合わせればオリジナルのエフェクターを作ったり、モジュラーシンセサイザーとして利用する事ができます。もちろん「オリジナル」の領域に行かなくても、定期的に追加される本家メーカーのファームウェアアップデートや、ネット上で無限に見つけられるシェアパッチをダウンロードすれば、その度に新しいエフェクターを追加できるので、それだけでもマックスに楽しいのですが、やっぱりモジュールの使い方を覚えると、よりクリエイティブな使い方ができるので超お勧めです。

でも実際には、ギタリストや、シンセ初心者の方で「モジュラー」とか「CV」とか「ボルテージコントロールド~」とか書かれると拒否反応が・・・という方も多いかもしれませんね。

Empress EffectsのZOIAには、モジュラーシンセの基本~応用まで全てのモジュールが備わっており、それを理解して組み合わせると、様々なエフェクターをデザイン出来たり、シンセサイザーを構築したり、シーケンスとギターの同時演奏なども可能になります。モジュールを理解する事でマルチエフェクターとして使用する場合にも、フットスイッチを踏み込んでいる間だけ特定の要素が変化するとか、徐々に切り替わるとか、自分のサウンドの為に実現したいことが自由自在にできるようになり夢が広がります。

このコーナーでは、ZOIAの『CV加工系のモジュール』について、応用技も絡めながら、なるべく簡潔に分かりやすくシリーズで説明していきたいと思います。もちろんZOIAだけの話ではなく、モジュラーシンセ全般に共通のモジュールについての解説ですので、シンセサイザー初心者の方にも参考にしていただけると嬉しいです!


ZOIA大学 モジュラー専修
第5回:Steps(ステップ)

STEPS(ステップ)モジュールは連続したCVを階段状のCVに置き換えます。前回のクオンタイザーと似ていますがステップは単純な分割動作です。2段から63段までの範囲でステップ数を設定可能、CVをあえて階段状にする事で人工的なローファイ感や粗っぽさを演出するのに応用できそうです。LFOに適用すれば、カクカクうねるフランジャーとか、ギザギザフェイザーとかのトリッキーなモジュレーションや、エクスプレッションペダルのコントロールをカクカクさせても面白い事ができると思います。

それではいつものように、まずは動画を見てみましょう!

まずは、LFOで動作を確認してみましょう。入力のCVが指定した段数になって出力されていますね。今回も動画上分かりやすいので外部コントロールのフェーダーを使って分割するステップ段数を可変しています。粗い分割から細かい階段状まで、2-63のステップ数で変化させることができます。

第2回で解説したサンプル&ホールドの効果にも似た波形がみられますが、それとはプロセスが全く別です。サンプル&ホールドは「時間的なタイミング」で区切っていきますが、ステップは「CVの値」が分割の基準です。単純にCVの大小だけで区切られています。

動画の1分40秒くらいから、得られたCVをフランジャーでモジュレートした、面白いカクカクステップのフランジング・エフェクトを紹介しています。

ステップ数を変化させることで、何とも言えないクールな効果が得られます。動画ではフェーダーを使ってステップ数を変化させていますが、エクスプレッションペダルでステップを動かせば、ダイナミックなステップ・フランジャーが楽しめます!このように世の中に存在しないようなエフェクターを、自分のオリジナルエフェクターとして自作できてしまうのがZOIAの楽しいところです!

もちろん自分では作らなくても、インターネット上には無限のZOIAパッチがシェアされています(詳しくはこちら)ので心配無用ですが、自分で作るのは楽しいのでぜひこのZOIA大学で学んでチャレンジしてみましょう!

今回の自作「ステップ・フランジャー」も以下からダウンロード可能にしました。
ぜひZOIAにロードして遊んでみてください!

★STEP FLANGER パッチ・ダウンロード

https://umbrella-company.jp/images/EmpressEffects/zoia/patch/063_zoia_Step_Flanger.bin

ダウンロードしたパッチをEmpress ZOIAで使用できるようにする方法は、以下のPDFファイルをご参照ください。

★ダウンロードパッチのロード方法

https://umbrella-company.jp/manuals/empress-effects_zoia_patch.pdf

ステップもピッチに応用してみると、これもなかなか面白い事ができます。ステップの出力からVCOのCV入力へのコネクティングレベルとCVバイアスを調整しA3からA5までの範囲に合わせます。つまり、得られたCVで2オクターブの範囲で分割する、そんな使い方です。

ステップ数が2ならA3とA5をスイッチするだけ、ステップ数 3 なら 真ん中の A4 が追加され1オクターブのインターバルで行ったり来たり。と、これだけでは芸がありません。

A3とA5まで半音で25個分、25ステップで区切ると半音階、クロマティックステップでの変化が得られます。さらに考え方をひねっていくと、13ステップで全音ずつの変化となり、これはホールトーンスケール。ステップ数を 9 とするとインターバルは短三度となり、ディミニッシュスケールの構成音。このように等間隔のインターバルの構成音を持つスケールであればステップモジュールを活用すると作る事ができます。ほかにもステップを7にすると長三度を積み重ねたオーギュメントのコードトーン、ステップが 5 で構成音はトライトーンの関係に。以外と応用できるも多く面白い発見でした。分かりやすく2オクターブにステップを適用して解説しましたが、対応するステップ数を導き出せれば、狭い範囲でも広い音域でも応用する事ができます。

ステップモジュールをここまで綿密に計算だてて使うのは稀でしょう。音量やフィルターのカットオフなどに使う場合はもっとざっくりで十分実用的。思うがまま、感性に任せていじってみてください!

★その他のZOIAのチュートリアル動画は以下のタグでまとめてありますのでリンクをご参照ください!
https://umbrella-company.jp/contents/tag/zoia-tutorial/

 

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