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カナダの天才エンジニア達により、圧倒的な高音質と操作性を高いレベルで融合させているペダルブランド、Empress Effects。レコーディング機器にも匹敵するようなサウンドクオリティ、そして先鋭的な機能を搭載したファンクションは他のペダルブランドでは絶対に味わえません。もう手放せない!という方も多いのでは?
レゴブロックのようにペダル内で「モジュール」を自由に組み合わせることで、「仮想ペダルボード」「マルチエフェクター」「ルーパー「シーケンサー」「MIDIツール」「マルチインストゥルメント」などを自分の思う通りに設計できるペダル、ZOIAが話題のEmpress Effectsですが、リバーブ専用機のReverb、そして選びぬかれたアルゴリズムを搭載するデュアルエンジンディレイEchosystemも変わらず人気です。
Empress Effectsの製品の中でも、Reverb、Echosystem、ZOIAはSDカードでのファームウェアアップデートに対応しています。SDカードを使ったシンプルなアップデートで新しいモードを追加したり、様々なバグフィックスや修正を行うことが出来ます。ペダルを購入したあとも、常にペダルを最新のバージョンに保つことができるのは嬉しいところ。更に新しいアルゴリズム(ZOIAではモジュール)も追加されていくので、常に新しいインスピレーションを与えてくれます!例えばReverbとEchosystemには過去に「ルーパーモード」が追加され、表現の幅が更に広がっています。(ルーパーモードについてはこちら!)Reverbはこちらの記事で最新のファームウェア内容と新しく追加されたアルゴリズムを紹介しましたが、今回Echosystemも最新のファームウェアで新しいアルゴリズムが追加されました。追加された"Freezification"と"Granular"モードは、近年エフェクトペダル業界で大きな流れとなっている「シグナルフリーズ」と「グラニュラー」をモチーフにしています。とても面白く、さすがEmpress!と感じさせるモードだったので紹介します!
Empress Effects Echosystem 2.06 ( Dec 31, 2019 ) - Deluxe Memory Boyモードで、feedbackの最大量を増加。 - Freezificationモードを追加。(Ambientの紫LEDで選択。) Thing 1でフェードインタイム、Thing 2でフェードアウトタイムを設定。Tapスイッチを押すとシグナルをフリーズさせます。feedbackノブは無効になります。 - Granularモードを追加。(Stutterの赤LEDで選択。) Thing 1でグレインサイズ、Thing 2でグレインのプレイバックとスピード/ピッチのランダムネスを設定。delay timeでディレイタイムを設定。Tapスイッチを押すと録音されたグレインをフリーズさせます。feedbackはディレイのフィードバックを設定。 - タップテンポのLEDは、ratioが適用される前のオリジナルのテンポを表示するようになります。>FreezificationモードはTapスイッチを押した瞬間、ディレイバッファー内の信号を無限に引き伸ばしフリーズさせて出力させるモードです。特徴はThing1, 2でフリーズのフェードイン、アウトのタイミングが設定できる点。今鳴っているフリーズをフェードアウトさせ、別のフリーズのフェードインさせることでフリーズを音楽的に展開させることができます。こういったフリーズ音は無効にした瞬間にパッと消えてしまう機種が多い中、フェードイン/アウトさせてより馴染みをよくさせたのは優秀だと思います。
Granularモードはシグナルをぶつ切りにして、それぞれのサイズを変更したり順番を入れ替えたりする特殊なモード。ディレイフィードバックが細かく分解される奇妙なトーンを楽しめます。Thing1のグレインサイズで、どれくらい小さく分解するかを設定。Thing2はランダム要素を有効にするので、原音にしっかり追従させたい場合は左に回し切ってオフにしましょう。気にいったグレインができたら、Tapスイッチを踏むと減衰せず永遠にディレイを繰り返させる事もできます。
Empress Reverb, Echosystem, ZOIAはSDカード経由でのファームウェア更新に対応しており、一度購入した後も更に機能が拡張されるのを楽しめるのは大きな魅力です。Echosystemをお持ちなら、ぜひ今回のアップデートを試してみてください!
★ファームウェアのアップデート方法、ファームウェアの詳細についてはこちら。 https://umbrella-company.jp/empress-effects-echosystem-firmware.html