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2022年に発表されたChandler Limited RS660は、歴史的なコンプレッサーである"Fairchild 660"の新境地。THDモードの追加など、そのエッセンスを最も洗練されたアナログサウンドへと拡張したRS660は、新しい世代のレコーディング、ミキシング、マスタリングエンジニアに向けて進化させた英国EMI/アビーロードスタジオ公式のアウトボードです。
そんなRS660について、Dave Cobbによるレビュー映像が公開されました。
グラミー賞を9度獲得し、Chris StapletonやBrandi Carlile、John Prine、Sturgill Simpson、Jason Isbell、The Highwomen、Rival Sonsらのクレジットにその名を連ねる稀代のプロデューサー、Dave Cobb。その作品にも表れるように、彼は音楽やレコーディング機材に関して素晴らしい感性を持っています。最高のレコーディング機材を追い求め続けたDaveは、すべてのプロデューサーやエンジニアが夢見るようなコレクションを作り上げています。
そんな彼も、Chandler Limitedの熱心なユーザーの一人。この動画では、彼の持つFairchild 660やドラムへのプロセッシング、そしてRS660についての考えを語っています。
RS660を使って以来「実は自分のFairchild を1年ぐらい寝かせてしまっている」と語るDave Cobbは、自身が考える最高の機材の条件について語っています。その条件とは、1つのノブで回していくだけで、サウンドが良くなること。そして、リリース・タイムを調整するオプションがついていること。彼は「1つのノブを回していくだけでサウンドが良くなっていって、『さすが、わかってるね』と言われるのがお気に入り」なのだとか。
続けて彼は、自分のお気に入りである60年代のアメリカやイギリスのレコードではそういった機材が使われていて、他のものよりも空気感があるのだと言います。そしてだからこそRS660のように、修理にうんざりしてしまうような往年の機材たちと肩を並べるサウンドの新しい機材が作られるということは、フレッシュでエキサイティングなことなのだと、楽しげにDaveは語ります。
RS660の良さに関してDaveは「どんなものにかけても良い」という点を挙げていて、その例としてJeff Emerickとのエピソードについて語ります。かつてDaveがJeffに、ドラムセットのどこに、どのコンプレッサーをかけたのかを尋ねたそうです。するとどうやらドラムセットは1トラックで録っていたようで、コンプレッサーも1つしかかけていない、そしてそこにはFairchild があったそうです。この使い方に関して、RS660でもまったく同じことができるのだと、Daveは話します。
動画内の2:12あたりから、Dave Cobbが演奏し1トラックで録音したドラムに、実際にRS660をかけたサウンドを確認することができます。ドラムセットのそれぞれが互いに作用しあって、サウンドが果てしなく広がっていく美しい効果を、ぜひご確認ください。
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