Powered by

クリエイティブな音楽機材の
メディアサイト

アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
Mixer ミキサー

こんどはBEHRINGER XENYX502USB を改造してみました!

 

現在、本記事に記載のモディファイは弊社では受付しておりません。ご了承ください

    以前ここでも紹介いたしましたXENYX302USBの改造、なかなか優秀なサウンドが得られるUSBインターフェイスへと昇華させる事ができました。302の場合には電源や回路構成において条件が非常に厳しく、できる事に制限があり、その中でのベストを尽くす所に留まりましたが、たった¥3,000のUSBミキサーが結構使える物となり、何というか【男のロマン】を満たしてくれる内容で結構満足しており、改造を施しご納品させていただいたお客様からも「とても気に入ったと」いった嬉しいご連絡もたくさん頂戴いたしました。 しかし、PCのUSBバスパワーでの駆動のためUSB接続の機器が増えたり、PCの動作状態でS/N比が悪化したり、外部からの影響を受け易いと言う弱点もあったのでなんとか更に改善したいという気持ちもありました。   Behr502-003   そんな中、同様の改造を上位機種のXENYX Q502USB(なんと¥5,000弱!)で、行えないかと言うご相談をいただきチャレンジしたところ502と302とでは基本性能はもちろんですが、改造に際する条件や自由度が大きく違ったので、驚きの結果が得られ、お客さまもご満足、僕も欲しくなってしまうクオリティー。買いました、改造しました、そして愛用しています。302であったバスパワーである事による弱点はもちろんありません。302ではUSBバスパワーしたが、502はACアダプターなので電源容量の余裕からリプレイスできるICも自由に選べます。さらには電源系統のバイパスコンデンサも突入電流に遠慮せずに大きくできる。これらは改造による伸び代がとても大きい事を意味します。 そしてつい先日、同じようにXENYX Q502USBのモディファイのご依頼をいただきました。今回はBTL-900の開発で得た新たなツボも取り入れチューニングできるので、気合が入りました。結果、どうしようってくらいの高音質、弊社にあった数々のハイエンドモニタリング機器とも比較の対象にできるくらいの目覚ましい音質のアップグレードが体感できました。   何をしたかと言いますと、まずはオペアンプのリプレイス。使用されているほとんどがNJM4580で、Mackieなんかでも採用されておりオーディオ用途には悪くない品種。ですが、もっと良いのがあるのでリプレイス。選んだのはLME49720、低歪・低雑音スーパースペックのオーディオ用オペアンプです、もちろんスペックだけではなく音質も、はっきりとしたローエンドと透明感のある中高域、そして響きの多さは数多く聴き比べたオペアンプの中でLME49720だけが持っていた特徴。機会があれば懲りずに色んなオペアンプを試していますが音質でこれを超える物はいまだにありません。   写真 2013-10-09 12 43 48   そして、カップリングコンデンサのリプレイス。±の2電源方式の回路なのでバイパスしてしまっても良かったのですが、電源回路故障などの万が一に備えて残す事に。代わりにスペースが許す限りの大容量の物に置き換え低域のカットオフ周波数をできる限り下げています。また、耐圧も高めの物を選ぶ事で高い周波数に対してのインピーダンスも下がり音抜けや歪感も改善できました。   写真 2013-10-08 13 35 45   メインイベントはここでしょうか、バイパス・デカップリングコンデンサのリプレイス。この違いが大きく音質を左右します。BTL-900でも採用しているルビコンのZLHシリーズに換えました、スペースに余裕があれば容量も大きくしています。このZLHシリーズはインピーダンスが極めて低い、同じ値であっても他のコンデンサではこの音は出ません。スピード感と重量感を両立させ、同じ音量でも圧が違います。そして、このコンデンサの特徴を最大限に発揮するために実装方法にも工夫が必要で、この改造の肝はここにあると言ってもいいかもしれません。プリント基板による配線はわずか数十マイクロメートルの薄い銅箔です。インピーダンスを下げるため太めに設計したとしても、その電気抵抗は、せっかくのZLHの低インピーダンス特性を活かしきれません。そこでバイパスコンデンサとICの間の配線は部品のリードを利用し配線を強化、プリントパターンの電気抵抗と並列にリード線が入る形になり電気抵抗を大きく下げる事ができ、ZLHの性能を活かしきる事ができます。サウンドにも大きく貢献し、低域の量感と速さが増し、高い解像度を生み出します。   写真 2013-10-09 12 55 14   この改造を施した502はワイドレンジで高解像度、高い透明度を得る事ができました、中低域のパワー感も十分でちょっとびっくりしました。基が¥5,000とはとても思えません。ヘッドホンアンプ、USB AUDIO CLASS 1.0のインターフェイスとしても上クラスではないでしょうか?CUE BOX代わりのミキサーとしても活躍しそうです。502のOUTPUTをBTL-900に接続してBTL駆動のモニタリングは簡易CUEシステムとしては最強コンビになると思います。   僕が持っているQ502USBも改造し直す必要がでてきましたので、近いうちに再チャレンジです。   Behr502-002     http://www.gizmo-music.com/?mode=srh&cid=&keyword=XENYX502USB

SHARE

Facebook Twitter リンクをコピー