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Monitor speaker モニタースピーカー

AURATONE 5C Super Sound Cube 導入事例 (abRiR studio 湊 様)

AURATONE 5C Super Sound Cube 導入事例

abRiR studio レコーディングエンジニア 湊 雅行様 http://e-abrir.com/studio/contents/engineer.html

担当作品(フリーランス以降) バンド、アーティストetc BUCK TICK/THE COLLECTORS/遠藤賢司/サニーデイ,サービス/ RockyChack/electric glass balloon/ザ、ハッピーズ/バブルバス/JOEY/Daisy/SUGIURUMN/アポロチーム/HAVANA CLUB/LPchep3全作品/Sound of Joy全作品/蜉蝣/kannivalism/中村ジョー/Little Lounge *Little Twinkele/Michiluca『天の川』{みんなのうた} 他、多数 また多くのインディーズアーティスト作品も担当。

ゲーム関連 SAMURAI SPIRITS/餓狼伝説 SPESIAL/信長の野望/アンジェリーク/ときめきメモリアル/Winning Post/Pop'n music/データカードダスドラゴンボール関連全作品/魔法少女リリカルなのはPSP関連全作品/デモンズソウル 等々

アニメ、映画、映像、CM関連 等 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st/魔法少女リリカルなのは The MOVIE .2nd A's/魔法少女リリカルなのは関連全作品/セキレイ/ホワイトアルバム/婚前特急/マイ・バック・ページ/旅立ちの島唄~十五の春~/ラブ・スウィング/午前3時の無法地帯/江ノ島プリズム/クジラのいた夏/ドラマW 埋もれる/私のハワイの歩きかた/ネスレシアター 昼も夜も/超能力研究部の3人/夫婦フーフー日記/あしたになれば/連続ドラマW 煙霞/セーラー服と機関銃・卒業/ユーキャンCFとWEBドラマ 捨て猫OL/『宮崎駿デザインの日テレ大時計』 等々。映像作品多数

 

Auratone 5C スピーカー レビュー 評価

★湊様はまだYAMAHA NS-10Mが発売される前のAURATONEが業界標準だった頃から使われていたとのことですが、今回AURATONEを導入されるまではどのようなモニターで作業されていたのでしょうか?

湊様:メインスピーカーとは別に、AURATONEよりも小型のスピーカーを長い間使っていました。

★今回、再びAURATONEを使い始められたきっかけは?

Auratone 5C スピーカー レビュー 評価湊様:きっかけはテレビドラマの劇伴です。今のテレビはメーカーや機種によってスピーカーの出音の差が激しいんです。ブラウン管テレビの時代には、テレビの本体に奥行もあったので余裕のあるバスレフも付いていましたし、あの頃のテレビの方が今よりもスピーカーの出音は良かったと思うんです。 それで、その劇伴の現場で昔バランスを作りやすかったAURATONEで作業したら、どんなスピーカーで聴いてもバランスよく纏められるのかな、ってスタッフと話していて、たまたま知り合いが昔のAURATONEを持っていたので、譲ってもらって使ってみたんです。

★最初は昔のAURATONE 5Cを使って作業をされたのですね。

湊様:そうですね。ハイファイなスピーカーで全ての作業をしても、今のテレビには合わない音になるのかなと思ったので。高域、低域まで出るとかではなく、基本の性能がしっかりしている小型のAURATONEでバランスを取った方が、実際にどのテレビで聴いても違和感なく聞けたんです。本当にバランス良く聴けたので、不思議に思いましたね。これは使えると思いました。 AURATONEは30年くらい前まで使われていた頃から、音を作るスピーカーではなくてバランスをとるために使われていたモニタースピーカーなので、その使い方は今でも通用すると思いましたね。

★それから新しいAURATONE 5Cを試していただいて、実際にご購入いただきましたが、昔のAURATONEと比べて印象はいかがでしたか?

湊様:良い意味で新しいAURATONEは、僕が思っていた音ではなかったですね。AURATONEってそもそも音は良くないという印象だったんです。だけど、これはまず定位が良いんです。本体の重量も全然違っていて、感覚的には倍以上、新しいAURATONEの方がずっと重いんですよ。ユニットの作りもエンクロージャーの作りも全然違うと思うんです。 そもそも左右の定位が少し違って、疲れてしまうスピーカーという認識を持っていたので、昔からモニター側でモノラルにしてバランスを取る作業をしていましたが、この新しいAURATONEは定位がしっかりしているので、細かい部分の確認もしやすく感じました。あと、出音にツヤがありますね。昔のは昔からツヤの無い音なんです。あとこれはアンプとの相性もありますが、スピードが早くて追従性が高いと感じました。

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★昔のAURATONEが更に進化して、より使いやすくなったんですね。

湊様:そうなんです。このサイズのフルレンジスピーカーって奥行感が出ないと思われがちですが、このAURATONEを聴くとそんなことはなくて、ユニットのサイズの割にはレンジも広めに聴こえるんです。 最近AURATONEを使っている時に、知り合いから「ローレゾやってるの?」と冗談で言われましたけど(笑)、そういうスピーカーではないんです。

★他のスピーカーとは、どのような使い分けをされているのでしょうか?

湊様:かなり前から音作りにはFOSTEX NF-1Aを使っていますが、ある程度全体の音作りが出来てきて細かいバランスを取りたい時に、AURATONEに切り替えて作業しています。 例えばベースの場合、フレーズとかルートの流れを確認しやすいように作りますね。AURATONEでボリュームを書いたりしながらバランスを取ってみて、NF-1Aに切り替えて少しローが出すぎて聴こえる場合には、修正しています。 サラウンドの作業では、自分の場合はまず2Mixでバランスまで取って、それからサラウンドに配置しているので、ステレオのスピーカーで作業する割合が大きいのですが、例えば映画の場合はダイアログ、効果音、暗騒音の中で音楽のボリュームが上がったり下がったりするんですけど、AURATONEで作業するようになってからは、その確認がしやすくなったんです。

★なるほど。現在ではAURATONEサイズのフルレンジスピーカーを使う方は、昔に比べて少なくなって、各メーカーの製品も見なくなりましたね。

湊様:特にミッドフィールドサイズのスピーカーだけでMIXの作業をしている人には、上も下も出ないスピーカーを使うのは怖くて抵抗があるんですかね。
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↑「30年以上前に製造された所有の5C Super Sound Cubeも見せていただきました」

★このサイズのフルレンジスピーカーでの作業に慣れていない上、メインのスピーカーとの使い分けも考え直す必要があるでしょうし、モニター環境を見直す目的が無い限りは、取っ付きにくいのかもしれないですね。

湊様:そうなんですかね?自分は昔使っていたし確かに慣れもあると思いますが、今のAURATONEは昔のと全然違ってバランスが良くなっているので、本当に確認しやすいですから。 音楽大学で教えている学生に初めてのモニタースピーカーを1セット用意させる場合には、各社から出ているワンルームで聴くのには丁度良い小型のパワードモニターが、サイズの割にバランス良く聴けるので勧めることもありますが、スタジオで実際の作業で自分が使う場合には、NF-1Aと今のAURATONEの組み合わせが今のベストだと思っています。

★加藤様(abRiR studio所属レコーディングエンジニア)はAURATONEは湊様が使われるようになって、初めて音を聞かれたようですが、どんな印象を持ちましたか?

加藤様:そのままニアフィールドのバランスのイメージを、スモールスピーカーで出してくれる感じがしました。自宅の音が出せない環境での仕込み作業には使えそうに思いました。
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abRiR Studio所属の若手エンジニアの加藤様

★ぜひこれから作業で長くお使いいただければと嬉しいです。本日はありがとうございました。

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