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Recording プロオーディオ

EMI の血統が、50年以上の時を経て現代に甦る。Chandler Limited 「REDD Mixing System」 誕生。

REDD~TG - EMI が築いてきたレコーディング・デスクの系譜を融合した、完全なディスクリート回路によるミキシング・システム

EMI は、1958年の REDD.37 コンソールから1968年の TG12345 MKI に至るまで、数々の伝説的なレコーディング・コンソールを製作し、The Beatles、Pink Floyd、The Rolling Stones といったアーティストによる数えきれない名盤や映画音楽のサウンドを形作ってきました。

そして Chandler Limited は Abbey Road Studios と協力し、6年の歳月をかけて新たなレコーディング・コンソールを開発。50年以上ぶりとなる EMI のレコーディング・コンソール「REDD Mixing System」を発表しました。

本記事では REDD Mixing System の全体像と主要な構成についてお伝えします。

Chandler Limited REDD Mixing System

- 無限の拡張性を実現する、フル・モジュラー設計 -

REDD Mixing System は、Chandler Limited 創設者でありデザイナーの Wade Goeke が長年追い求めてきた、「 REDD の真空管回路、ゲルマニウム・トランジスタを採用した TG MKI、シリコン・トランジスタを採用した TG MKIV など、歴代の EMI / Abbey Road コンソールを、ひとつのフォーマットに融合する」という構想を結実させたシステムです。

本機はフル・モジュラー構造を採用し、チャンネル、バス、エクスパンダーなどの各種カセットを自由に組み合わせることで、ユーザー自身が理想のコンソールを構築できます。

12Uのラックスペースがあれば導入可能で、まずは2チャンネルのインプットカセットからスタートし、後に大規模なチャンネル数を備えるデスクへと拡張することも可能。

レコーディングから In the Box 環境でのミックス時のアウトボードとしてなど、ユーザーが理想のシステムを構築でき、あらゆる規模の制作スタイルに適応します。

REDD Mixing Systemの各カセット

- EMI の哲学を受け継ぐ、真のハンドクラフト -

REDD Mixing System は、EMI が築き上げたクラフトマンシップと設計思想への深い敬意を出発点として開発されています。 すべてのコンポーネントは、歴史的名声を築いたオリジナル・デスクのキャラクター、トーン、音楽性を継承し、現代の制作環境に適応するよう設計されています。

・手作業による基板実装およびアイレット配線
・表面実装部品、リボンケーブル、基板直付けスイッチは不使用
・ビンテージスタイルのオリジナル・フェーダー(内部構造は最新設計)

世代を超えて受け継がれる、真のアナログ・クラフトマンシップがここにあります。

- 歴史的な回路設計と現代的な柔軟性 -

REDD Mixing System では、EMI の歴史的回路を「カセット」という形で自由に組み替えることが可能です。 REDD の真空管回路、ゲルマニウム・トランジスタを採用した TG MKI、そしてシリコン・トランジスタによる TG MKIV を、ひとつのシステム内で自在に共存させることができます。

コンソール全体は 12U ラックに収まり、ワークステーション・デスクやマスタリング家具にもスムーズに組み込み可能。 コンパクトな構成からマルチベイの大型システムまで、クラシックなサウンドと現代的な実用性を高い次元で両立したシステムです。

- 概要 -

・フルモジュラー・カセット方式のミキシング・システム
・米国アイオワ州シェルロックにて、100%手配線によるワイヤリング、アッセンブル(オリジナルEMI Hayes工場と同一手法)
・12U スペースがあれば、あらゆるラックにマウント可能
・追加ラック/家具による規模拡張に対応
・大規模システムでも容易に組立・解体が可能
・チャンネル/バス/エクスパンダー各カセットを自由に構成
・真空管とソリッドステートの混在が可能
・全入出力トランス・バランス仕様

- カセット・ラインナップ -

■ インプット・カセット

● REDD Cassette(真空管)

REDD.37 / REDD.51 で使用された REDD.47 プリアンプをベースに設計。ザ・ビートルズのセカンド・アルバム"Meet The Beatles" 以降のレコーディングを支えた回路を現代に蘇らせた真空管モジュール。

・オールチューブ・マイクプリアンプ/EQ
・「Pop」「Classic」切替式 EQ カーブ
・オリジナルと同一の入力感度コントロール
・Coarse / Fine 2系統のゲインにより、クリーンなトーンからスムーズなドライブ感のある質感まで自在に調整可能
・トランスベースのランブル・フィルター
・EF86 真空管のグリッドに直接入力される本格DI回路(一部のビンテージ・ギターアンプで採用されていた構成)

● TG MKIV Cassette(ソリッドステート)

クラスA TG2スタイル・プリアンプと4バンドCurve Bender EQを融合。

・オール Class A
・入出力フル・トランスバランス回路

● TG MKI Cassette(ゲルマニウム/2026年後半以降の発売予定)

1969年に導入された初期のTGコンソールを忠実に再現。

・REDDの温かみとTGの明瞭さを併せ持つ質感のゲルマニウム・トランジスタ回路
・3バンドEQ搭載(Q切替付、0.25dB / 1dB / 2dB ステップ切替

TG MKI Cassette

■ バス・カセット

● TG Buss Cassette

6基のClass A TG2(MKIV)回路を搭載、トランスバランス構成

● RS Tube Buss Cassette

新設計RS61 2段真空管回路にTGスタイル・ステージを追加。

共通仕様:

・各バス・カセットに2系統のAUXセンド搭載(システム全体で4バス/4センドを提供)
・Coarse Gain / Fine Gain / Outputフェーダーによる精密なゲイン設計
・クリーンからオーバードライブまで対応
・全チャンネルWet/Dryミックス
・ステレオバスの処理の試聴を容易にする切替式インサート・ポイント
・NAB/IECステレオ・バスEQ標準装備
・EMIマスタリング・デスクを基にした、パッシブPultecスタイルEQ(4プリセット+バイパス)

― ローレベル・インサート & リアンプ ―

・各コントロール・センドにローレベル・インサート搭載
・各センドにリアンプ出力装備
・ギターペダルやローレベルのエフェクターを直接コンソールにインサート可能
・外部のリアンプ機器不要

■ 12チャンネル・エキスパンダー

● Expander Cassette

・TG2スタイル Class A MKIVアンプ ×12
・1つのカセットに12基のトランスを搭載
・各チャンネルに4バス/4センド
・複数台連結による大規模構成・追加リターン対応

Expander Cassette

■ マスター・バス

● Master Buss Cassette

・大規模システム向けステレオ・マスター出力
・Class A TG2スタイル回路
・Wet/Dryミックス
・切替式インサート・ポイント

Master Buss Cassette

■ コントロール・ルーム

● Control Room Cassette

・超低歪ディスクリート・オペアンプ
・最大7系統までのモニター・ソースを選択可能
・バス/センド/マスター/AUX/外部入力モニター切替
・3系統のスピーカー切替
・トークバックのバス/センド/全系統/オーディオアウトのルーティング対応
・Mono / Dim / Mute / Mute L / Mute R / Phase Reverse搭載

Control Room Cassette

■ フェーダー

・全チャンネルにカスタム設計によるEMIスタイル・フェーダーを搭載
・クラシックEMIコンソール外観を忠実再現
・LEDバックライト搭載

カスタム設計のEMIスタイル・フェーダー

幅広いカセットのバリエーションをすべて手作業でアッセンブルやワイヤリングを行うため、2026年夏頃にアメリカ国内のみで試験的に発売し、その後、海外への出荷が開始される予定となります。日本国内での発売時期および価格は決定次第発表いたします。

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