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イベントレポート「Amazing! Analog Gear!」

9月18日にMiyaji Professional Division主催のセミナー・イベント「Amazing! Analog Gear!」が東京港区のMIT STUDIO 1stにて開催されました。

このイベントは、コストパフォーマンスの高いプラグイン・エフェクトが主流の時代に、プラグインの利便性と音質を理解した上で、アナログ・アウトボードの「実機」の魅力を再確認する、という趣旨のもと行われました。

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イベントは、なかなか普段の作業現場では比較できるチャンスのない「DSD(Pyramix)」と「PCM(Pro Tools)」を、生ドラムの演奏を同時収録しての比較試聴から始まりましたが、試聴環境はスタジオのコントロールルームでしたので、はっきりと違いを確認できました。我々にとっても、ドラムでの比較は貴重な経験でした。

そして、NEVE1073とRupert Neve Design製品やTelefunken U47Tubeのオリジナルとレプリカ製品の比較をしたり、DSDで収録した素材に、実機のコンプレッサーやEQなど各アウトボードを通してみたり、そして関心の高かった実機とエミュレートしたUAD-2プラグインの比較なども行われました。

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アンブレラカンパニーの取り扱い製品では、今年発売されたChandler Limited REDD.47 Pre Ampは聴いてみたいというリクエストをしていただき、試聴していただきました。

ハードウェア同士の比較もプラグインとの比較も、好みが偏らずに分かれていたのが興味深かったです。これだけのアウトボードが揃った比較はこのようなイベントでないとできないと思いますので、とても貴重で充実した内容だったと思います。

ブースでは、収録に使われたドラムを囲う形で弊社含め各輸入代理店とメーカーがアウトボードを中心に展示しました。弊社では、以下のブランドを展示いたしました。

・Chandler Limited REDD.47 Mic Pre ・Chandler Limited TGシリーズ(TG1、TG Channel mk2) ・Chandler Limited Germaniumシリーズ(Pre Amp, Compressor, Tone Control) ・Vintech Audio X73 ・GRACE design m103 ・Wes Audio Beta76 ・Empirical Labs(Distressor EL-8X, Fatso EL-7x, Mike-e EL-9、LilFrEQ EL-Q)

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ご来場された方の関心が高かったREDD.47は、発売から暫くデモ機のスケジュールが空きにくい状況が続いていますので、今回皆さんに試聴していただけて良かったです。

Chandler LimitedのTGシリーズ、GermaniumシリーズやEmpirical Labs製品は相変わらずハードウェアを使う方には非常に人気の高い製品で、ご来場された方の中でも興味を持っている方が多くいました。

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Vintech Audio X73やmodel273はNEVE1073タイプのコストパフォーマンスの高いレプリカとして、国内でも十数年変わらず人気の高い製品です。そして、Urei 1176をリファインしたモデルWes Audio Beta76も「実用性の高い機能を追加した1176のハイファイモデル」と発売後から高い評価をいただいている製品です。

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今回のイベントに参加された方に話を聞いてみると、もともとアウトボードとプラグインを併用していて、プラグインのクォリティが良くなったことをきっかけにDAWのみのフルデジタルの環境に変更されたそうなのですが、その後プラグインを通じてアウトボードの良さに気がつき、最近になって再び導入を始めたという方や、実機をエミュレートしたプラグインから興味を持ち、今回アナログ・アウトボードの良さを体験できたと言う若い方もいらっしゃいました。

API500モジュールでも新規参入するハードウェアメーカーが相次いでおり、現在でもアナログ・アウトボードは各メーカーから新製品が次々と発売されています。これからもプラグインの利便性も活用しつつ、生きた演奏にハードウェア・アウトボードならではの「活きたサウンド」を作品に吹き込んでいただけるよう、皆さんに伝えていきたいと思います。

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主催であるMiyaji Professional Divisionさんのスタッフの進行とサポート、ドラムの演奏をしていただいた桜井さん、そして講師として参加されたエンジニアの永井はじめさんとMITスタジオさんのアシスタントの方の的確で迅速な対応により、非常にスムースに進行されました。ご来場された方のお話からも伝わりましたが、MITスタジオさんの整った環境と皆さんの進行により、我々もアナログ・アウトボードの魅力を再確認することができた、とても素晴らしいイベントになったと思います。参加させていただきまして、ありがとうございました。

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