IKARIE
Stereo dual peak filter
新しいパフォーマンスの可能性をフル追求したステレオ/デュアル・ピーク・フィルター!
IKARIEは個性的なチューニングと設計が魅力のステレオ/デュアル・ピークのフィルターモジュールです。1つのノブでローパスとハイパス・フィルタリングを連続的に可変できるため、リアルタイム・パフォーマンスの可能性を大幅に高められます。またエンベロープ・フォロワーがサウンドのバリエーションを拡大します。
2系統のフィルター回路は、ステレオ領域で同期してモジュレートしたり、独自のステレオ効果の為に分離したり、またはチェーンして24dBフィルターを形成することもできます。
フィルターのモノラル出力だけを使用すればIKARIEは「デュアル・ピーク・フィルター」として動作し、まるで「声」のようなフォルマントタイプのサウンドを再現できます。さらにBeyond出力は、2つのフィルターのスペクトル差によって、本機を「ツインピーク・フィルター」として利用できます。
IKARIEはフィルターですが、出力VCAが追加されている為、あらゆるベクトルでサウンドを振り回すことができます。CVコントロールによるパンニングやレゾナンス制御、パーカッシブなサウンドから、煌めくような、さらに不気味なものまで、サウンドデザインの可能性の広大な世界を探索できます。すべては大変コンパクトですが、精度と創造性のための無限の宇宙空間が用意されています。
このモジュールは、Bastl Instruments(Václav Peloušek)と、Casper Electronics(Peter Edwards)のコラボレーションによるものです。 細部へのこだわりが、このフィルターに独特のバランス感をもつレゾナンスとエンベロープ・レスポンスを与えた一方で、BASTLらしい独特の制御スキームを備えた、片手で全てを体感できるようなパフォーマンス性の高いフィルターデザインを紡ぎだしました。
このモジュールの名前である「IKARIE」は、1963年制作のチェコスロバキアのSF映画。「Ikarie XB-1」へのオマージュです。この映画は「ソラリス」や「2001年宇宙の旅」、「スターウォーズ」などよりずっと前に宇宙探査の主題を扱った伝説的な映画です。Zdeněk Liškaによるエクスペリメンタルな初期電子音楽、イマーシブなシネマトグラフィーなど、最も独創的でエキサイティングなSF映画の1つとして評価されています。Bastl&Casperの”Ikarie”は、この映画の世界の旗を誇らしげに掲げています。
CONTROL
信号をL INに接続すると、別の信号をR INに接続しない限り、信号はR INにノーマライズされます。 INPUTつまみを回して入力レベルを上げます。 Ikarieは入力レベルに非常に敏感であり、フィルターの特性はINPUTのさまざまな設定で大きく変化します。 サイレントから5倍のゲインまで入力ゲインを調整できるIkarieは、設定によってクリーンでバランスの取れたレゾナンスを提供し、低音を失わないオーバードライブされたキャラクターを提供します。そしてハイパス設定でレゾナンス・スイープをキープできます。 入力ゲインを使用して最適な動作レベルに増幅することができます。
モノラル接続の場合は、L OUT(MONO)のみを使用します。ステレオ接続の場合はケーブルをL OUTとR OUTの両方に接続します。 L INに入り、L OUTのみを出力すると、2つのレゾナンスピークを持つパラレル・フィルタリングが行われます。
MOD入力を使用して、左右両方のフィルターのCUTOFFをタンデムに制御します。 MODアテニュバーターノブは、センターポジションにあるときはモジュレーションを通過させません。 CWに回すと、CUTOFFのモジュレーションが正の方向に開き、CCWに回すと、信号が反転し、CUTOFFが反対方向にモジュレートされます。モジュレーションを使用しない場合は、MODノブを中央に配置します。
MOD入力を使用して、左右両方のフィルターのCUTOFFをタンデムに制御します。 MODアテニュバーターノブは、センターポジションにあるときはモジュレーションを通過させません。 CWに回すと、CUTOFFのモジュレーションが正の方向に開き、CCWに回すと、信号が反転し、CUTOFFが反対方向にモジュレートされます。モジュレーションを使用しない場合は、MODノブを中央に配置します。
レゾナンス・フェーダーは、カットオフ周波数を部分的、または完全にセルフオシレートさせることにより、その周波数を強調させることができます。 その結果、対応する周波数スペクトルに共振ピークが生じます。 追加するレゾナンスが多いほど、特にCUTOFF周波数を変調する場合のサウンドへの影響が大きくなります。 フィルタの入力に信号がない場合、またはINPUTが完全にCCWになっている場合、Ikarieは自己発振し、正弦波形のオシレーターとしても利用できます。
V / OCT入力を、両方のフィルターを同期して変調する2番目のモジュレーション入力として使用できます。 この入力はスタンダードvolt/octに対応しています。変調信号に1ボルトを追加すると、CUTOFF周波数が2倍になります(つまり、フィルターを1オクターブ高く調整します)V / OCT入力のスケーリングは微調整可能です。
STEREOセクションでは、ステレオで使用する場合はステレオエフェクトを、モノラルで使用する場合はデチューンされたフォルマントフィルタリング/リングモジュレーションを構成できます。
フィルターの後にVCA(電圧制御アンプ)があり、最終的なラウドネスを制御することも可能になっています。VCA CV入力に信号がルーティングされていない場合、フィルターは通常のレベルで動作します。
エンベロープ・フォロワー・セクションは、左チャンネル(L IN)の入力で信号を聴きとり、その信号を入力信号のラウドネスに応じたコントロール・ボルテージに変換します。つまり信号からエンベロープを抽出することができます。
特殊なバンドパスフィルターを構成し、SPREADモードのSTEREOノブがバンドパスフィルターの幅を定義します。 フィルターの両方の境界カットオフ周波数は、RESONANCEが使用されているときに共振ピークを持つ可能性があります。 このフィルタートポロジーは、ツインピークフィルターと呼ばれることがよくあります。
GALLERY
DEMO
SPECIFICATION
- 2系統のパラレル・フィルター・コア(レフト&ライト・チャンネル)
- 12dB/octのステート・バリアブル・フィルター・トポロジー
- 個性的なローパス/ハイパス・スイッチング・コントロール方式
- バランスのとれたボルテージ制御のレゾナンス回路
- 3つのディケイ設定を備えたエンベロープ・フォロワー
- 最大5倍の入力ゲイン
- ステレオ・モジュレーション(フィルターディチューン・パンニング)
- beyondアウトプットによる”ツインピーク・フィルター”スペクトラム
- モジュレーション・アッテヌバーター
- v/oct入力(フロントパネルからアクセスできるトリムコントロール)
- ステレオVCA回路
- 消費電流: +12V: 100mA, -12V: 95mA
- 8HP(D=35mm)
SUPPORT