CHANDLER Limited のデザイナー、 ウェイド・ゴークが 2年以上を開発に費やした <絶対の自信作> 。
最大の特徴は 音楽的な質感 が最優先された回路設計にあります。
全ての設計的判断は実際のレコーディングとリスニングのみで追い込まれています。測定機や数学的な計算、物理的な検証に束縛される事を徹底的に拒否しました。 <実際にそれがどのように聴こえるか?>を最も重要視したのです。例えばATTACKやRELEASEの ○○sec といった表記はこのGerm Comp には存在しません、RATIOに ○ : ● の比率も存在しません。全てはリスニングテストから <音楽がどのように音楽的に響くか?> を基準に決定されました。
従来の数値に呪われたプロオーディオ機器ではない、まるで上質な楽器を作り上げるようなアプローチによって誕生した音楽性の為のワン・アンド・オンリーなコンプレッサーです。
*特注仕様でマッチドペアもご用意できます。
Germanium Compressorは、Germanium Preamp/DIと同じオールクラスAアンプを搭載し、トランスフォーマーバランスで入出力されています。コンプレッション回路にはFETゲインリダクション素子を使用していますが、Germの全機種に共通するトリックと柔軟性を備えています。特に注目すべきは、Wet/Dry mix(コンプ内でトラックを「サブミックス」するためのもの)、Comp Curve(様々なダイオードの組み合わせでニーを選択するもの)、Clean/Dirty comp、Sidechain filterなどの追加要素です。Germ Compのパラメーターの多くは、テスト機材で過剰に分析するのではなく、スタジオでの使用とリスニングによって意図的に設定されています。その結果、トラッキング、ミキシング、マスタリングに適した音楽的なパワーハウスが完成しました。
サウンドプロデューサー
鈴木Daichi秀行様
「Germaniumシリーズは個性的ですよね。これは取りあえずいじってみる、みたいな感覚がありますね(笑)このGermaniumシリーズはGainとFeedbackで音作りがある程度できてしまうので、音作りのバリエーションがすごい広いというのと、コンプレッサーもベースとかに通すと厚みや粘りが出ていいですよね。
Germanium Compressorは特殊で、掛かり方も含めて今までのコンプレッサーと違うじゃないですか。大体この辺りをいじったらこれだけ変わるっているイメージができないところの「偶然性のある面白さ」がいいですよね。プラグインは視覚的に細かく音作りができるものも多いけど、Germanium Compressorは耳だけで確かめてっていうのが面白いですよね。そこがGermaniumシリーズの魅力だと思いますね。」
ユーザーレポート
Studio Sound DALI 橋本まさし様
『言いすぎかも知れないけど、Ted Jensenにマスタリングをしてもらったような感じになるんです。マスタリングするとどうなるのかなと思う素材をTedにお願いすると「良くなっ た!」っていうような感激がGermanium Compressorで得られるんです。倍音が増えて音がシャキッとする。音楽的で本当に良い機材だと思います。』
『SIDE CHAINとMIX機能をうまく使うと、深くかけても音が詰まったりすることがなく、バランスも崩れなくなるんです。特にMIX機能は神業ものですね。例 えばドラムの素材自体にバスで送ってコンプをかけたものを別のチャンネルに立ち上げて、元の素材に足すようなことはいつもやってましたが、マスターには (セッティングが困難な為)そのような使い方はしていなかったんです。Germanium CompressorだとこのMIX機能を使えばそれが簡単にできてしまうんです。』
『一般的なコンプ、例えばSSLの卓についているマスターコンプは深くかけると詰まる感 じになるけど、極端に言うとEQとかしないでただフェーダーを上げて適当なバランスにしただけでも、Germanium CompressorのMIX機能を使えば各トラックのレベルのバランスを良くして、ちゃんと聴ける音楽にしてしまうんです。これがあれば誰でもMIXで きちゃうくらい不思議な効果をもたらしてくれる機材ですね。』
レコーディングエンジニア
渡邊 修一様
Q: プラグインとアウトボードのコンプレッサーの使い分けについて
『プラグインでは音を整えるというか、レベルを押さえる目的で使っています。音色を作る場合にはアウトボードを使うのが好きですね。真空管とかトランスの音が好きなんですが、そういうところにデジタルでは得られないアナログの味が出てくるんです。
今はデジタルになって録り音がクリアでハイファイになってきたので、マイクやアウトボードで音の質感を狙って作って録音していくようになってきました。』
Q: 購入されたきっかけ
『元々コンプレッサーを買う予定は無かったのですが、スタジオでGermanium Compressorを試す機会があったので使ってみました。普段はどちらかというと、後からどうにでも処理ができるようにできるだけ素直な音で取り込んで、落とす時に作り込んでいるのですが、Germanium Compressorは色々な音作りができる点でとても便利だと思い購入しました。』
Q: 使い方や各セクションの印象について
『今は1台しか持っていないのでモノラルで録る楽器にしか使えないですが、アコースティックギターでは録りでも必ず使っていて、最近ではボーカルやベース、ドラム等、今までUrei1176を使っていた素材によく使っています。
例えばUrei1176は色んな楽器に使われていて、あのサウンドや使いやすさが目的で使われてますが、いろんな音色に変えることはできないんです。Germanium Compressorはナチュラルに使うこともできるし、思いっきりかけて激しいコンプサウンドにすることもできたり、曲や全体的な音の雰囲気に合せて質感も含めて幅広く音色を変える音作りができるのがいいですね。オールマイティに使えます。』
『使う時はいつも最初にGAINとFEEDBACKで音の質感を決めてからコンプレッサーのセッティングをします。
COMP CURVEは、コンプレッサーの種類が変わるような感じですね。ナチュラルにかけたい場合は左側のポジションにして、派手に使いたいときは右側にして使います。左側の3つを使うことが多いですが、使う時はつまみのポジションは全く気にしないで、いつも耳で判断しています。』
『MIX機能は便利ですよね。Germanium Compressorを2台持っていればドラムの2MIX等でもきっと重宝しますね。』
『普段はセッティングのパターンを幾つか試しながら音作りをしています。色んなことができる分、最初は使い方は大変だろうと思っていたのですが、今では凄くラクに使えるし、使い方に決まりがない点は逆に面白いですよね。
あと一般的なコンプレッサーのように「レシオが4:1」とか数値の表記がGermanium Compressorには一切無いので、逆に数値的な部分は考えずに耳だけで判断できるし、使い方が決まっていない所もこれからも面白みを感じられる機材だと思っています。』
日本向け製品のみに、バイパスコンデンサを仕込んだ特別な【サウンドチューニングDCケーブル】を同梱。さらに弊社テックにおいて、国内環境に最適化された高基準のチューニングを施して出荷されています。
くわしくはこちら。
Germanium Compressor Specifications | |
Channels | Mono |
Circuit | Discrete, Transistor |
Connection | I/O: XLR Link: TRS All Connections Transformer Balanced Pin 2 Hot |
POWER | Power: ±28v Requires the Chandler Limited PSU-1 power supply |
Country Of Origin | Made in the USA |
Size/Weight | EIA1U |