「GOLDEN AGE PREMIER」は、高品質のビンテージ・スタイルの製品を、手頃な価格帯で提供するGolden Age Project(GAP)のハイエンド・ラインです。
「EQ-73 PREMIER」は、EQ-73 PREMIERに採用されたクラスAサーキットは、ビンテージNEVE1073モジュールのEQセクションと同様ですが、ハイパスフィルターは搭載されていません。MF(中域)セクションにはインダクターを追加して選択できる周波数ポイントを増やしています。
サウンドキャラクターは、温かくパンチがあり、スィート、極めて音楽的なレスポンスを持つ古典的なNEVEのイコライジングを再現しています。
EQ-73 PREMIERは、20Hzから24kHzまでの幅広い周波数帯域を選択できるステップ式の周波数コントロールを搭載。低域と高域はシェルビング、中域はベルタイプのEQカーブを持ち、中低域の2バンドは±15dB、高域バンドは±18dBのブースト/カットレンジを実現しています。また各バンドごとにバイパススイッチが装備されています。
EQ-73 PREMIERは、単体のEQユニットとして使用する場合には電子バランス入出力、適合するインサート端子を備えるPRE-73 PREMIERなどを接続した場合にはシステム全体でトランスバランスの入出力となります。これはビンテージNEVE1073のチャンネルストリップのスタイルであり、専用のラックマウントアングル(Unite Premier)を追加したお得な「73 PREMIER BUNDLE」も用意されています。
1970年代の登場以来、数多くの歴史的名曲を記録し続けてきたNEVEコンソール。特にその音楽的なNEVEサウンドで有名な伝説的名機「1073」は、製造されてから40年以上経った現在でも、大型スタジオでコンソールにマウントされた状態で、あるいはモジュールをラッキングして、メンテナンスを施しながら世界中のエンジニアやミュージシャンによって歴史的名機として大切に使用されています。
レコーディングスタジオのマルチトラックレコーダーが、テープメディアからDAWに移行しはじめた1990年代後半以降、マイクプリアンプやコンプレッサーなどのアウトボードのニーズが高まり、「オールドニーヴ」を始めとする名機の価値も再認識されるようになりました。当時のNEVE 1073モジュールは生産数が限られていたため、発売当時の数倍もの高値で取引されるようになり、入手も困難を極めました。また状態の個体差も激しく入手するリスクも高かった状況から、世界中のプロオーディオメーカーはこの名機のレプリカ製品を発売するようになりました。
それでも最高級のロータリースイッチやトランスなどの部品をフル搭載し、全てをハンドメイドで製造するようなNEVEレプリカは、やはり商業スタジオ向けの製品であり、個人がホームスタジオで使用するには敷居の高いものでした。
Golden Age Projectは、これらのビンテージNEVEの素晴らしいアナログサウンドを、プロフェッショナルな音質と品質を保ったまま、ミュージシャンのホームスタジオに導入したいと考え、一切妥協のないクオリティでそれを実現している唯一のブランドです。スウェーデンに本拠地を置き、ビンテージ機器の熱心な研究者であるBo Medinはアナログ・レコーディングの素晴らしさを世界に発信し続けています。
PRE-73 PREMIERは、オールドNEVEの素晴らしいヘッドアンプの音質を再現した「1チャンネルのビンテージスタイル・マイク/ライン/楽器用プリアンプ」です。
付属の TRS フォンケーブルで PRE-73 PREMIER などの専用インサート端子を備える Golden Age Project 製品にインサート接続が可能です(トランスバランス入出力)。
この場合は背面の LINE IN / INSERT スイッチをINSERT ポジションに設定してください。
TRS 端子の TIP が入力、RING が出力です。2 つの OUT/出力端子はこの INSERT モードでも信号を出力できます。
EQ-73 PREMIER のメイン信号パスは 2 つのゲインステージで各ステージは最小のアクティブエレメンツで構成されています。
これはクラシック NEVE のデザインに忠実です。最初のゲインステージは LF と HF を、2 つめのゲインステージは MF バンドで使用されます。
MF バンドは 2 つのインダクタを使用するクラシックな LF スタイルの EQ 回路であり、最初のインダクタは異なるミッド周波数(350Hz~10kHz)適切な Q(EQ カーブ)を実現し、2 つめのインダクタは 160Hz と 240Hz の低い周波数で使用されます。
EQ-73 PREMIER は単体ではローレベルのアンバランス接続で使用できるよう電子バランスの入出力となっていますが、付属するインサートケーブルで PRE-73 PREMIER などのインサート端子を装備する GAP 製機器に接続する事で、システム全体が+4dBu のトランスフォーマー・バランスの入出力で利用できるようになります。