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Empress Effectsによるモジュラーペダルシステム、ZOIA。90以上のモジュールを内部で配置、自由にパッチングしていくことで「マルチエフェクター」「モジュラーシンセサイザー」「インストゥルメント」「ユーティリティツール」などを自分だけのスタイルで構築。想像力の限り無限の可能性をもつ新世代のミュージックガジェットです。
ZOIAは無限の可能性を持っていますが、そのあまりの自由さに面食らってしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。またこういうエフェクトが作りたい!とイメージがあっても、具体的にどのモジュールをどうパッチングすればいいのかわからないことも。
そんなお悩みをアンブレラカンパニーが解決する、ZOIA駆け込み寺シリーズ。今回はKeyboardモジュールなど、長いモジュールを配置した際にはみ出してしまうブロックへのアクセスについてご相談がありましたので、ご紹介します。
今回頂いたご相談はこのようなものでした。
例えばkeyboardモジュールにて鍵盤の数を40などに設定した場合、cvアウトプットなどのグリッドが1ページに収まらない(40個のグリッドが全て鍵盤の役割となる)かと思うのですが、この場合、keyboardモジュールのcvアウトプットなどのグリッドはどのようにすればアクセスできるのでしょうか?
keyboardモジュールは、キーの数を1から40まで指定し配置するnoteブロック#1~40と、キーの演奏情報を出力するnote out, gate out, trigger outがあります。現状の仕様ではnoteボタンを40個並べると1ページ40個あるボタンをnoteボタンで使いきってしまうので、note out, gate out, trigger outにアクセスできなくなってしまいます。
ZOIAでパッチ制作をしていると、結構な頻度でこの「モジュールの一部がはみ出してアクセスできない」問題に直面するかと思います。今回のご相談のようにKeybordモジュールなど長いモジュールを配置したい時、単純にスペースが足りない時、あるいは見栄え的にあえて隠すといったこともあるかもしれません。
モジュールの長さや場所を変えてアクセスできるようにすることはできますが、パッチングする度にそんなことをするのはいささか面倒。そんなときに便利なのがValueモジュールです。
Valueモジュールは入力されたCVの値を操作し出力することができるモジュールで、複数のモジュールに同じ値のCVを分配したい場合によく使います。単純簡潔なモジュールですが、これがCVの中継機として活用できます。
まず、Keybordモジュールnoteブロックを40個を並べる予定の次のページにvalueモジュールを3個用意しておきます。次にkeyboardモジュールを、一旦noteブロックは少なめにして、note out, gate out, trigger outが表示されるようにして配置します。
そしてこれら3つのoutを、あらかじめ用意したValueモジュールとパッチングします。これでnoteブロックを40個にしても、次のページのvalueモジュールからCVを取り出すことができるようになります。
このvalueモジュールは地味ながら様々な場面で活用できます。ファームウェア3.0(BETA)の公開もあり、ページを跨いだプリセット作成も増えてきたと思うので、いろいろと活用法を試してみていただければと思います!
ZOIAについてのご質問は、アンブレラカンパニーまでお問い合わせがあったものを順次お答えしていきたいと考えております。 「こんな事がやりたい」「こんな方法を試したがうまく行かなかった」「こういうエフェクト/ツールは作れる?」というように具体的にお知らせいただけると、スピード解決も可能です。複雑、難解なご質問には時間がかかるかもしれません、気長にお待ちいただければと思います。
なお、いただいたご質問ならびにご回答は他のZOIAユーザー様のためにこちらのBUZZのコンテンツとしてご紹介させていただきますので予めご了承くださいませ。 無限の可能性を持つZOIAの世界を探検する道標になれれば幸いです。次回の"ZOIA駆け込み寺"もお楽しみに!
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