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ZOIAに触れていると変態的な使い方をたくさん妄想してしまい、ついつい風変わりな使い方を紹介したくなりますが、我慢して実用的な使い方から解説していきます。

スイッチ関係のモジュールは応用範囲が広く様々な使い方ができます。
中でも、プレイヤーとZOIAをつなぐインターフェイスとなる Stomp switchモジュールの使い方を今回はご紹介します。

Stomp switchモジュールはインターフェイスモジュールにカテゴライズされており、スイッチを踏む事でコントロール信号=CVを出力します。
そのCVをどこにつなぐかで、動作が決まります。

つまりCVを受けられるブロックのパラメーターは全てストンプスイッチで操作できるという事です。しかも一つのStomp switchモジュールから複数のブロックに接続する事も可能です。ピッチシフトの音程を変更することも可能ですし、フィルターの周波数だって切り替えできます。ほかにもノイズゲートのかかり方を切り替えたり、フェイザーをOFFしてフランジャーをONにするとか、 しかも それらを同時に切り替える事も可能。ZOIAすごくないですか!

基本は、CV値を渡す使い方、つないだ先のCV値を変更することができます。

前回の記事では、タップテンポ入力用のスイッチとして使いました。ディレイラインモジュールのtap inにつなぎタイミング情報を送る使い方です。

他にはVCAと絡めると実用性が高いです。
例えば、ディレイのOUTPUTにVCAモジュールをはさんで、delay lineのaudio outからVCAの audio inに入力します。
さらにVCAのaudio outからaudio balanceモジュールのaudio inにします。

Stomp switchモジュールを置き、VCAのlevel controlとつなぎます。

通常はVCAのCVが0%なのでディレイ音がカットされています。
スイッチを踏んでみると VCAのCVが100%になり、audio balanceモジュールに送られディレイ音が出るようになります。

スイッチを離すとディレイ音がバサッと無くなる。これで良い場合もありますがテイルが残ったほうが自然です。ディレイラインのaudio入力の前にVCAモジュールを置いておけば、スイッチを踏んだ時だけディレイがかかります。

上の動画のように、スイッチを踏んだ時だけディレイがかかるようになります。

モジュールの接続は自在に組み換えできる、これもZIOAの面白い所です。モジュールの順番を入れ替えるだけで、これだけ効果に違いが出ます。

と、ここまでStomp switchモジュールのデフォルト設定のまま使ってきましたが、モジュールオプションでは、スイッチの動き方を変更することができます。

stompswitch で 3つあるうちのどれを使うかを選択します。

1、middle / right をストンプスイッチとして使うためにはauxiliary modeに切り替える操作が必要です。
通常、何もしなければmiddle と right は 「scroll」と「bypass」として機能していますので、とりあえずはデフォルトの left を使うのが便利です。

ZOIAの基本知識として一つおさらいにはなりますが、middle / right をストンプスイッチを有効にするにはauxiliary mode に切り替える操作が必要ですので覚えておきましょう。

上の動画のようにStompswitch の middle と right を同時に約1秒間長押しするとシフトボタンの色がシアンに変わり auxiliary mode であることを示します。これで設定したStompswitchとして動作します。

2、モジュールオプションのactionは、スイッチのタイプ、「momentary」か「latch」を選べます。モーメンタリーは踏んでいる間だけ切り替えるスイッチ。latchは踏んで切り替え、離しても状態を保持します。

どんな機能を割り当てるかで適切なモードを選択してください。タップテンポやlooperの操作にはモーメンタリー、エフェクトの切り替えにはlatchが適しています。このあたりの詳しい事は 以下URLで解説していますのであわせてご覧ください。
https://umbrella-company.jp/contents/guitar-pedal-footswitch/

3、normallyは、スイッチのデフォルト・ステイタス(Zero=オフ,One=オン”)を決定します。
「momentary」を選んでいる場合は、スイッチを踏んでいない時にオフなのかオンなのかを決定します。「latch」を選択している場合はパッチ起動時の状態を決定します。

これらを応用すると、異なる性質のスイッチを組み合わせる事も可能です。

★上記動画の解説
・ラッチで ノーマリ 0
・モメンタリで ノーマリ 0
・ラッチで ノーマリ 1
・モメンタリで ノーマリ 1

Stomp switchモジュールは何個でも追加できますし、一つのスイッチからStomp switchモジュールは何個でもつながります。それぞれモジュールオプションで目的に応じた設定にすればさらに使い勝手も良くなります。先ほどの例で、delay line モジュールの入力のVCAはモーメンタリー動作、フィードバックループのVCAは設定を変え latch で使います。一度踏むと2機のVCAはシグナルを100%で出力します。スイッチを踏んでいる間は、ディレイラインに送られ、フィードバックし、ホールドディレイです。スイッチを離すと、入力のVCAは0%となり新たにディレイラインに信号が入らなくなります。スイッチを離してもフィードバックのVCAは100%のままですのでリピート音を保持します。ホールドディレイをSE的に使いつつ、曲のイントロを重ねて演奏するといった使い方ができます。または、ラストの曲でノイズをホールドしっぱなしでステージを去る、なんて演出にも使えます。

スイッチなので ON or OFF (=100% or 0%) が基本ですが、コネクションレベルの調整と、接続先のCVバイアスを調整する事で 15% と 60% を切り替えるなど柔軟な制御が可能です。

CVバイアスの調整では、ふだんのディレイの設定をエディットします。値を調整しリピートが少なめの設定を作ります。スイッチONで100%になるようにしておけばホールドディレイになります。

さらにCV FILTERで滑らかに変化させたり、CV DELAYで切替のタイミングをずらしたり、これらを応用すると、「だんだんディレイタイムが早くなる」とか、「ワンテンポ遅れてモジュレーションが追加される」など、切り替え動作にドラマティックな演出を追加する事ができます。

CV FILTERの効果。スイッチを押してCV値が切り替わる動作をみてみましょう。

CV DELAYRの効果。スイッチを押してCV値が切り替わる動作をみてみましょう。

このあたりのテクニックはお待ちかねの変態系エフェクターを作るのにも役に立ちます。スイッチとCVなんとかモジュールの組み合わせはすごい可能性を秘めています。「スイッチを踏んだ瞬間フェイザーがかかる、その後ゆっくりなレイトがだんだん早くなる」とか、「1回のアタックで2回ワウワウってかかるエンベロープフィルター」とかアイデアが浮かびます、いろいろいじって研究してみてください。

 

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