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GRACE design m701は、プロフェッショナルおよび商用スタジオ向けに開発された、マルチチャンネル・オーディオインターフェースです。「オーディオインターフェース」という枠には収まりきらないほど柔軟な構成を備え、シンプルなDAWシステムのスタジオから大規模なレコーディング、ポストプロダクションまで、あらゆる制作に的確に対応できる設計が特徴です。
第6回では、m701に内蔵されたCueミキサー機能の演者向けコントロールインターフェース「クライアントミキサー」について、機能の概要や、QRコードを使った手軽なアクセス方法などをご紹介します。前回ご紹介したGraceNet WebUIの全チャンネルのレベルメーターをリアルタイムで確認できるホームページとCueミキサー、そして今回のクライアントミキサーを理解することで、m701のモニタリングとCueミックスの作成ができるようになります。
m701には、第5回でご紹介したCueミキサーに加えて、演者専用に簡略化されたクライアントミキサーも用意されています。通常のCueミキサーページは、ルーティングやグループ設定など、多くの機能を備えていますが、クライアントミキサーは、演者が従来のCueボックスの操作パネルのように、手元のスマートフォンやタブレットから自分のモニターバランスを直感的に操作することに特化したコントロールインターフェースとなります。
従来のCueシステムは、親機や子機、接続用のケーブルなど、専用の機材を用いて構築する必要がありましたが、m701にはCueミキサー機能が内蔵されているため、アナログまたはデジタル(AESやDanteなど)のステレオ入力を備えたヘッドホンアンプをご用意いただくだけで、専用の子機を必要とせず、超低レイテンシーで快適なモニタリング環境を提供できます。

m701にアナログまたはデジタル入力対応のヘッドホンアンプを接続することで、Cueシステムを構築できる
クライアントミキサーは、通常のミキサーページから以下の機能に絞られています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| チャンネルフェーダー | 各チャンネルの音量を調整する(+6dB~-60dB) |
| Muteボタン | チャンネルを消音する |
| Soloボタン | そのチャンネルのみを聴く |
| Panノブ | 左右の定位を調整する |
| ラベル | エンジニアが設定したチャンネル名が表示される |
| マスターフェーダー | ミックス全体の出力レベルを調整する(右上の「>」ボタンで表示・非表示を切替可能)(※) |
| グループEnableボタン | グループを有効・無効に切り替える |
※マスターフェーダーは、画面右上の「>」ボタンから表示・非表示を切り替えられます。演者が全体の音量を不用意に上げすぎることを防ぐため、あらかじめマスターフェーダーを非表示にしておくこともでき、操作画面をよりシンプルにすることができます。

12chで作成したクライアントミキサーの表示。最大32chまで入力を設定できる。
クライアントミキサーへのアクセスを最も手軽に実現するのがQRコード機能です。例えば、演者用のスマートフォンからQRコードをカメラで読み取るだけで、クライアントミキサー画面が開きます。
※クライアントミキサーのURLは、ミキサー番号が1の場合「http://m701-xxxx.local/user/1」となり、「xxxx」はm701のシリアル番号の下4桁を表します。最大8系統のCueミキサーに対して、それぞれ独立したURLとQRコードが用意されます。

スマートフォンに表示したクライアントミキサー
GRACE design m701 製品ページ: https://umbrella-company.jp/products/m701/