【How to Chase Bliss? Vol.05】レトロモダンポップバンド 『OLDTIMER』がChase Bliss Audioペダルをレビュー!
09/02

【How to Chase Bliss? Vol.05】レトロモダンポップバンド 『OLDTIMER』がChase Bliss Audioペダルをレビュー!
ハイエンドエフェクトペダルブランド、Chase Bliss Audioの様々な魅力に迫る不定期連載シリーズ、【How to Chase Bliss?】。弊社スタッフや楽器店スタッフ様によるレビュー記事をお届けしておりましたが、今回は「レトロモダンポップ」をかかげるインディーバンドOLDTIMERのメンバー、Gt.Vo LilyさんとGt. kt_shunさんによるペダルレビューを公開致します!
都内某所のスタジオに大量のCBAペダルを持ち込み、思いのままにLilyさんとkt_shunさんに試してもらいました。普段お使いのギターとドライヴペダルを持ってきていただき、後日詳細にレビューを頂きました。ありがとうございます!
ちなみにkt_shunさんは日夜ネットでギターペダルの情報収集を行っている中で、CBAのペダルは以前からとても気になっていたとのこと。Lilyさんは何より見た目が可愛くてサイコー!とのことでした。笑 どんなに良いペダルでも、デザインがイマイチなペダルは足元に置きたくないそうです。わかりますよそのキモチ。
今回はChase Bliss Audioの現行ラインナップのペダル全てを試奏いただき、特にこれは!ビビッときたペダルをそれぞれ2機種ずつ選んでレビューをしていただきました。楽曲制作やスタジオワーク、そしてアグレッシブなライブ活動など、第一線で活動を続けているOLDTIMERならではの、現場目線のレビューは必見です。ぜひ御覧ください!
BROTHERS
Lily:まず何より、コンパクトエフェクターのサイズで33種類もの音色が作れるとは驚き!フットスイッチが2個あって、2つの歪みを同時にかけたり、パラレルミックスでも出せるので、バラエティに富んだ歪みエフェクターです。
普通こんなにも沢山の音色が作れる歪み系のエフェクターって、デジタル臭さがあるイメージだったけど、BROTHERSの音はちゃんと温かみが感じられました。どの音色にも共通して言えるのが、倍音が豊かで各弦の分離がはっきりしているというところ。全ての帯域がきれいに歪んでいる、癖の少ないエフェクターという印象でした。味付けは薄めなのでもしかしたら好みが分かれそう。でも個人的には好きなタイプの音でした。特にドライブは透明感があって上品なので、幅広いジャンルにも対応できそうだなと。因みにブーストはクリーン、ファズはレトロな音でした。空間系エフェクターとの相性も良さそう。
作った音はプリセットに保存できるということで、とても使いやすいです。ライブでも活躍しそう!

boost, drive, fuzzをICとJFETの2キャラクターそれぞれ搭載。直列に加えパラレルでも出力可能なアルティメット・ドライブ。
Dark World
Lily: こちらもコンパクトサイズのボディにフットスイッチが2個ついているもの。リバーブエフェクターと一概に言えないくらい多岐にわたった音色が作れます。
右スイッチ:WORLDチャンネルには定番のリバーブ。音が細くなりすぎることも無く、高音域まできれいにかかります。プレイのニュアンスに忠実な、透明感のあるエフェクトという印象を受けました。WORLDチャンネル半分だけでも十分に活躍してくれるリバーブです。
左スイッチ:DARKチャンネルにはいわゆる「飛び道具」が搭載。私のお気に入りはBLACKモード。プレイの強弱に反応して、大きい音を出すと、その音がフリーズして鳴り続けるという、技術の進化を感じさせられるものです…。幻想的な音が作れるSHIMモードも素敵。創作意欲を掻き立てられます。
機能が多いので使いこなすまで時間はかかりそうだけど、デザインがシンプルなので、基本的な音であれば感覚で操作できると思いました◎ Dark Worldを一つ持っているだけでライブパフォーマンスの幅が無限に広がりそう!

Keeley ElectronicsとCooper FXのリバーブを融合したデュアルチャンネルリバーブ。幅広い残響に対応するコンパクトリバーブのネクストレベル。
Lilyさん、ありがとうございました!
OLDTIMERではギターボーカルを担当するLilyさんは、エフェクターの音質はもちろんですが操作性にもこだわりがあるとのこと。ステージのセッティング時でも時間をかけずに、さっと目的の音にたどり着くのが重要だそうです。Chase Bliss Audioのペダルはノブも多くて操作も複雑そうに感じていたけど、実際触ってみると意外とメインのコントロールは少ない。計算されたコントロールだと感じたそうです。またこのコンパクトサイズで2つまでのプリセット(favesを使うと6、MIDIで制御すればなんと122個!!)を設定できるので、スタジオで作り込んだ設定をそのまますぐ呼び出せるのも便利です。
ちなみにLilyさんにはメインのドライブペダルでBondi Effects – Sick As Overdriveを愛用頂いています!Lilyさん曰く、「他のどんなペダルよりこれがなきゃダメ。手放せない!」のことです。ありがとうございます~!

Sick As Overdriveは、あらゆるプレイスタイルに追従するクリーンブースト&オーバードライブペダル。
Warped Vinyl
kt_shun: このペダルはYoutubeでたまたまknobsのデモ動画を見て、ずっと欲しかったやつです。笑
Chase Bliss Audioのペダル全般に言えることだけど、今回試奏してみて改めて思ったのはエフェクトがとてもオーディオライクだということ。Warped Vinylは、今まで耳にした他のどのコーラスよりもナチュラルに、心地よくかかります。単刀直入に言うとものすごく音が良いです。
(knobsによる美しいデモ動画はこちら。)
歪みとの相性も良いのですが、何より上品にかかってくれるのでジャズやR&Bなんかにもぴったりだと思います。他のコーラスは深い歪みと一緒にかけると、エッジが立ちすぎたサウンドになりがちですが、Warped Vinylは細かいところまで調整ができるので、万能な印象を受けました。プリセットも保存できるのでステージングにも広く対応できますね。
個人的に気に入ったのは「LAG」をMAXにするとノイズが少しのるところ。その感じがアナログレコードのシミュレーションのようで、他には真似できないビブラートサウンドを作ることができます。HOLD機能で飛び道具的な使い方も面白いです。
ノイズも少ないのでミックス作業にも使えそう。ハイクオリティなコーラス/ビブラートを探しているなら間違いなくオススメしたいペダルです。

ダメージの有るレコードのピッチの揺らぎからインスパイア。アナログかつHiFi、新次元のアナログコーラス/ビブラート。
THERMAE
kt_shun: 「ディレイなのにディレイらしからぬノブがたくさんある……”TIME”はどこ…?」と思ったけど、音を出してみると意外と直感的に音が作れるモジュレーションディレイですね!
もちろん上部のdipスイッチまで全部網羅するのは説明書を読まないとだけど…
このペダルの何が一番すごいかというと、アナログディレイなのにピッチシフトや、モジュレーションを細かく正確に設定できるところだと思います。さらに加えるとモジュレーションのかかり具合も嫌な感じがまったくない。どの設定でもおいしい。曲のテンポに合わせたリズミックなピッチシフトディレイにもできるし、-2octの音を混ぜたりすると少しグリッチのようなサウンドも出せるのが非常に楽しいです。
ピッチシフトは単純にオクターブを下げるのではなく、おそらくサンプリング周波数をさげてるのかな…?ビットクラッシャーをかけたようなローファイな音がでます。
ギターはもちろん、シンセサイザーやドラムマシンにもぴったり!サウンドメイクの幅がいっきに広がるペダルだと思います。
kt_shunさんによるTHERMAEサウンドチェックの様子。
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ハイクラスなピッチシフト・アナログディレイ+モジュレーション。全てが有機的に絡む孤高の世界観。
kt_shunさん、ありがとうございました!
そうなんです、Chase Bliss Audioのペダルは「オーディオライクな音質」が特徴の一つです。澄み切ったトーンはアンサンブルの中でも抜群の存在感を発揮します。弊社取り扱いのEmpress Effectsもオーディオライクな雰囲気を持っていますが、Chase Bliss Audioはより遊び心を持ったアプローチを得意としています。そのコンセプトがTHERMAEやWarped Vinylにも受け継がれていて、高音質を保ちつつ独創的なコントロールを詰め込むことで、興味深いトーンを実現しているのです!
CBAペダルのレビューとは全く関係がないのですが、個人的にはLilyさんとkt_shunさんが使っているギターにとても惹かれてしまいました。
LilyさんはJack WhiteがThe White Stripes名義で愛用していたことでも有名なAirline ’59モデル、kt_shunさんはテレキャスターとジャズマスターを融合させた異色のモデルFender The Parallel Universe Jazztele!!どちらも遊び心たっぷりのギターで、OLDTIMERの音楽性にバッチリでステキでした。。。
OLDTIMERは90’s UK、USインディーロック、渋谷系やドリームポップからの影響を公言するバンドですが、J-POPらしい親しみやすいメロディが軸足なのが特徴だと思います。そして何より色彩豊かなポップセンス抜群のサウンド!まるでキャンパスを染めていく水彩パレットのようなカラフルなトーンは、高品質なオーディオと独創的なコントロール、遊び心満載のChase Bliss Audioの世界観にも共通するものがあると感じていました。今年5月には自主レーベルを立ち上げ2nd EPをリリース、ますます活動の幅を広げるOLDTIMERは今最も注目すべきインディーバンドの一つだと思います。
いつかChase Bliss Audioのペダル達も足元に入れてほしい!
OLDTIMER
『90’s』から新時代に提示するレトロモダンポップ。都内を中心に活動中。
2009年に高校の友人同士で結成、その後Lily(Vo.)が加入し現在に至る。
これまでにデモCD2枚、ミニアルバム1枚、そして自主レーベルを立ち上げて初となる2ndミニアルバムを19/05/31にリリース。POP INTO MY HEAD
1. Sion
2. Undine
3. Touch
4. October
5. Nowhere発売:2019年5月31日(金)
価格:1,200円(税込)
品番:TSHF-0001
レーベル:Time Shifter Records・OLDTIMER公式サイト
https://oldtimermusic.tumblr.com/
https://www.instagram.com/oldtimerband/
https://twitter.com/OLDTIMERband
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