Powered by

クリエイティブな音楽機材の
メディアサイト

アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
Guitar ギター&エフェクター

Blooperで外部スイッチとMIDIを同時に使用!お手軽なMidiboxモディファイ。

クリエイティブなBlooperには、無限大の可能性。

Chase Blissが誇るクリエイティブなルーパー、Blooper。8レイヤーのアンドゥ/リドゥや多彩なModifier、CV/EXP/MIDI/外部スイッチなどの入出力などを備えたこのペダルは、発売以来多くのクリエイティブな方々に愛用していただいています。
魅力あふれるBlooperの使い方は無限大で、あなただけのセットアップを見つけるのも楽しみの一つでしょう。今回はその可能性を広げるべく、モディファイしたMidiboxで外部スイッチとMIDIを同時に使用可能にするお手軽な方法をご紹介します。
本来BlooperのMIDIと外部スイッチの端子はまとめられているので併用はできません。実はそれを解消すべく、オフィシャルからY字ケーブルでそれを解決する方法が公開されています。しかしこの方法は、守るべき条件も多く、接続も複雑です。
そこで、Chase Bliss製品にMIDIを送る際に必要なMidiboxに、Yケーブルの役割も持たせる方法を考えました。少し細工をしてあげるだけで、MIDIと外部スイッチの併用が可能になるのです!
先に工程をご紹介します。「MIDIと外部スイッチを併用するとどんなことができるの?」や「なんでこれでうまくいくの?」と思った方は、ぜひその先もお読みください。

モディファイの作業工程

(今回のモディファイはMidiboxの③端子を外部スイッチと接続、①端子をBlooperと接続する想定です。) 用意するものは導線、つまみ付きジャンパーピン、そしてはんだ付け用品一式のみです。 まずは導線にジャンパーピンをはんだ付けします。 導線の両端に取り付けて、これでジャンパワイヤーの完成です。 次にこれをMidibox内のピンに、画像のように接続します。 これによってMidiboxの③端子から送られた外部スイッチの信号が、Midiboxの①端子のTipに流れるようになりました。そして最後に、MIDI BOXに元からついているジャンパーピンが、①端子のR側にあることを確認してください。
これで完成です。あとはMidiboxのMIDI INと外部MIDIデバイスを接続し、③端子を外部フットスイッチと、①端子をBlooperのMIDI/EXT端子とTRSケーブルで接続すれば、MIDIと外部スイッチの併用ができます。

外部スイッチとMIDIを同時に使う…?

外部スイッチとMIDIを同時に使うと、どのようなことができるのでしょうか?
まずBlooperの録音/再生/停止の操作は、左フットスイッチを押して録音、もう一度押して再生、右フットスイッチで停止。シンプルですね。こうなると足でコントロールしたくなりますが、BlooperはクリエイティブなModifierも醍醐味の一つ。AdditiveモードでグリグリとMODつまみを手でいじりたい、けど再生/録音は足でコントロールしたい…。そんな悩みを解決してくれるのがEXT入力です。外部フットスイッチで再生/録音をコントロールすることができます。
ところでBlooperはMIDIを用いることで、さらなる可能性が生まれます。アンドゥ/リドゥからModifierの各パラメーター、レイヤーの移動までコントロールできてしまう。他のMIDI対応デバイスとクリエイティブに使うなら外せない機能です。
その結果、以下のようなシチュエーションが発生するわけです。

・ドラムマシンとMIDIで同期したいけど、録音/再生は足でしか押せない!
・手元のMIDIキーボードからMIDI CCをBlooperに送信している。鍵盤で演奏しながらCCをノブで変えつつ、手が足りないから足で再生/録音もコントロールしたい!
・ギターを録音するときはフットスイッチで録音したい。けど、ループの再生中は手元のMIDIシーケンサーでサウンドをいじりたい!

このように、「再生/録音もその他パラメーターもコントロールしたいが、再生録音は足で、それ以外は手で操作したい」時に、MIDIと外部スイッチを併用する必要が出てくるのです。
以下の動画の22:00-で、実際にMIDIと外部フットスイッチを併用している演奏が聴けます。

Midibox内部にYケーブルの役割を?

今回のモディファイで、なぜMIDIと外部フットスイッチの併用が可能になるのでしょうか?
まずは簡単にMidiboxの仕様についてお話しします。Midiboxは内部のジャンパーを挿すピンを変えることで、MIDIをTipで送るか、Ringで送るかを変えることができます。(MIDIをTRSで送る方式の詳細はこの記事をご参照ください。)
次にBlooperの端子の仕様について。BlooperのMIDI/EXT端子は、Tip = 外部スイッチ Ring = MIDI という接続になっています。
この二つの仕様を利用し、Midibox内でTipに外部スイッチがつながり、RingにMIDIが流れるような端子を作るのが今回のモディファイの内容です。つまり、
Midiboxがフットスイッチを受ける、
MidiboxがMIDIを受ける、
Midiboxが両者をとりとまとめてBlooperと接続する
という流れを作ったわけですね。

あなただけのセットアップでクリエイティブなChase Blissライフ!

Chase Bliss製品は様々な入出力を備える製品ばかりで、MOOD MKIIやGeneration Loss MKIIはステレオ入出力にも対応しました。画家にとってのアトリエのように、あなたが組み上げたそのセットアップも創作の大事な基礎となっているはず。Chase Blissはそのセットアップに違和感なく馴染み、新たにクリエイティブな提案をしてくれるのです。
モディファイでBlooperの機能をフルに使って、よりハッピーなミュージックライフをおくりましょう!

各種リンク

Chase Bliss ブランドページ
Blooper 製品ページ
Midibox 製品ページ

SHARE

Facebook Twitter リンクをコピー