クリエイティブな音楽機材の
メディアサイト
Death By Audioを主催するオリヴァーアッカーマンは、「ニューヨークで最もラウド」と評されるバンド、A Place to Bury Strangersでの活動もよく知られています。ノイズ、シューゲイズ、ダークウェーブなどあらゆるジャンルを飲み込みながら展開される破壊的な音像で、アンダーグラウンドに支持を集め続けています。
そんなA Place to Bury Strangersから最新作"SYNTHSIZER"がリリースされました。このLPにはレコードカバーが付属し、これがなんと基板となっている。これを使ってDIYでシンセサイザーを制作することができる驚きの仕様です。
このノイズシンセサイザーはDeath By Audioの完全オリジナル設計。非常にユニークな構造を持っており、SYNTHSIZERの全てのトラックにおいて欠かせない要素だったとオリバーから語られています。
デスバイがついにシンセを作った!と聞きつけて早速購入し、DIYしてみました。パーツ点数は結構多めで、一般的なギター用ペダル4台分くらいかとおもいます。ハンダ付けなど中級くらいのスキルが必要とのこと。
ICソケットと抵抗を実装した状態。
コンデンサを実装完了。
半導体、POT、ジャック類を実装完了。
ツマミを取り付けたら完成です!
音出ししてみました。
あえて言うならパーカッションシンセサイザーにギリ分類されそうですが、誰もがDeath By Audioに想像するアンダーグラウンドで阿鼻叫喚の極悪ノイズがあらゆる方向へ迸る最高の出来栄えです。超ローファイなディレイを2基搭載するのも同ブランドらしいところ。
左下にコンタクトマイクを備えており、このレコードカバー自体を叩いたりすることでサウンドがトリガーします。更に外部トリガーとしてギターを入れることもでき、ギターの発音にリアクションしてサウンドが変化。なんとも形容し難いですが笑、まさにDeath By Audioでしかなし得ない特別なシンセと感じました。
SYNTHSIZERのLPには全てレコードカバーとしてこの基板が付属するとのこと。国内のショップにもいくつか在庫がまだありそうです。パーツ類やノブなど自分で用意する必要がありますが、レアな逸品となることは間違いないので、やる気のある方はぜひ作ってみてください。
★Death By Audioについてはこちら!
https://umbrella-company.jp/brand/death-by-audio/