ブルースをプレイするのに最適なアンプは、平均的なサラリーマンの自家用車くらい高価だと広く知られている。そんなの持ってないよ!という場合に、最高のモジョとブティックオーダーメイドなトーンを提供するのがこのThe Blues!
ミント・コンディションなブラックトーレックスのアメリカンな咆哮。質屋でホコリにまみれた名もなきアンプの叫び。シミだらけで煙草の匂いがこびりついたほつれたツイード。あらゆるブルースサウンドへ、君は無限のアクセス権を手に入れる。
君が今比較的恵まれていて、何不自由なく生活をしているなら、ブルースを歌うことは無いかもしれない。それでも”The Blues”をプレイすることは価値のあるものになるはずだ。
同社のHawaiian PizzaにDallas Rangemasterのテイストを融合し、個性的なドライブペダルとして仕上げたのがThe Blues。ギターペダルは3ノブが至高と考える方々を吹き飛ばしてしまうほど、ワイドレンジでクールなサウンドが詰め込まれています。
Hawaiian Pizzaのドライブとファズが3:7だとしたら、The Bluesのドライブとファズは8:2ほどと言えるでしょう。弦のゲージを変えたと錯覚するほどのファットさと押し出しの強さ。コンプレッション、艶感を微細にチューニングしつつ、最大付近ではリミッティングされたファズ成分も見え隠れするサウンド。特定のアンプを目指したわけではない、だが確かに「アンプライク」が想起される、Carolineならではの解釈が存分に詰まった新しい感覚のドライブペダルです。
チューブアンプとの組み合わせは言わずもがなですが、本機はトランジスタアンプとも相性バツグン。クリーンサウンドに立体感とバウンド感を与えて、ロックギターの本当にオイシイ部分を存分に際立たせます。また他のドライブペダルとスタッキングさせたときも、ブティックメイドのアンプに接続したかのような美しいサチュレーションをプラスします。セットアップの一番最後に接続し、常に音にしてアンプの一部として制御するのもオススメです。
コントロールは2ノブ+モードスイッチとかなりシンプルですが、内部の”Crystal Lettuce”トリムポットはペダルの動作電圧を設定可能で、ゲインストラクチャーを大きく変化させます。歪みがほぼ変化しない高ヘッドルームのトーンシェイパー的設定から、ワイルドに咽び泣く仰々しいミドルゲイン、威圧するように疾走するファズトーンまで。出荷時はCarolineによりベストなバランスになっていますが、恐れずにぐいぐい回して様々な設定を試してください。