レコーディングと同じコンプレッションを実行可能
エレキギター用のコンプレッサーは、その多くはサスティーンを伸ばす事を目的に作られているため、入力が大きい時には増幅率を下げ、入力が小さい時には増幅率を上げます。楽器信号の入力がない時はコンプレッサーは入力が究極に小さいと判断し増幅率を上げ、ギターが拾った誘導ノイズや前段の機器が発するノイズ、自らが発するノイズだけを増幅している事になってしまうのでノイズ特性を悪化させます。コントロールもサスティーンを伸ばす事に特化しおり、それ以外の使い方は難しいのです。
EMPRESS EFFECTSのCOMPRESSOR はフルコントロールのコンプレッサーで、スタジオコンプレッサーと同等なコントロールを備えていますので、レコーディングで用いるようなサウンドメイクテクニックを実現できてしまいます。サウンドも色付けのない素直な録音機器的なサウンドとなっているため、全く音のイメージを崩さずにダイナミクスのコントロールを行ってくれます。
INPUT:コンプレッサーに入力されるレベルを調整します。
ATTACK:入力信号に対して反応時間を決定します。
RELEASE:コンプレッサー動作後にレベルが元の状態に戻るまでの時間を調整します。
MIX:コンプレッションされたエフェクト音(Wet)と、原音(dry)をブレンドできます。
OUTPUT:コンプレッション後の最終出力を調整します。
RATIO:ゲインリダクションの圧縮率をコントロールします。
セッティング例
従来のペダルタイプのコンプレッサーは使用目的や上で挙げたノイズの理由から、歪エフェクターの前に接続する事が定説とされています。どんなギター雑誌にもコンプレッサーはエフェクターチェインの最初に配置するものだと書いてあると思います。EMPRESS EFFECTSのCOMPRESSORも同じく歪の前でもちろん有効ですが、ここでは歪エフェクターの後に接続する方法をお勧めしてみたいと思います。レコーディング品質並の高品位なサウンドキャラクターと、微細なコントロールと表現性を可能にしているEmpress Compressorなら実現できる興味深いセッティング例です。
パンチ感と音圧をコントロール
ATTACK=12~15時 RELEASE=8~11時 MIX=17時(MAX) RATIO=2:1 ~ 4:1
GRメーターが真ん中あたりまで振れるようにINPUTを調整すれば、パンチの強いアタックが得られ、立ち上がりの鋭い、且つ 分厚いトーンが出来上がります。
もちろんロングサスティンを得るセッティングも可能です。
ATTACK=8~10時 RELEASE=8~11時 MIX=17時(MAX) RATIO=10:1
INPUTを調整してGRメーターを-10より振らせ、OUTPUTを調整すればロングサスティーンが得られます。
相当な圧縮を行いますのでアタック感が失われがちになりますが、MIXコントロールで原音を足していけばピッキングニュアンスも回復していきます。
1拍、1.5拍など長めのディレイを付けたのソロサウンドにはディレイの後にEMPRESS EFFECTS COMPRESSORをつないで、
ATTACK=※ RELEASE=12~15時 MIX=14~16時 RATIO=2:1
GRメーターが-6あたりまで振れるようにINPUTを調整すれば、ディレイ音がピッキング時には下がり、サスティーン部では強調されるので、印象的な残響を持ちながら、速い符割りのフレーズもディレイに埋もれずピッキングニュアンスをばっちり表現、Liveで聴かせる魅惑のソロトーンとなります。
他にも挙げればたくさん出てきますが、歪ペダルの前だけではないコンプレッサーの新しい立ち位置での可能性を、EMPRESS EFFECTS COMPRESSORだからできるコンプレッサーの新たな可能性を、ぜひお試しいただき、最高のギタートーンを見つけて下さい。
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