Umbrella Company

PBC-6A

Vintage-y Compressor
72,000円(税込 79,200円)
ビンテージ・コンプレッサーの音楽的な倍音やコンプレッションを再現!

FMR AudioのPBC-6Aは、音楽的なビンテージ・コンプレッサーの贅沢なサウンドを再現したモノラルのコンプレッサーです。

DRIVEを突っ込んでいったときの素晴らしい倍音質感とコンプレッションは、Urei 1176などの往年のビンテージコンプのサウンドを想起させる素晴らしいものです。また Thick/Silkスイッチによって分厚く、パンチ感のあるサウンドを調整できます。

ボーカルを際立たせる、ベースに力強い響きと倍音を加える、ドラムのルームマイクをアグレッシブにリミッティングする等、PBC-6Aを通ったサウンドは全て音楽的な響きを持ち、トラックを際立たせるような魔法を持っています。

他のFMR Audio製品のように、アナログ回路を優れた手法でデジタルコントロールすることで、2台のPBC-6Aの完璧なステレオリンク、8ポジションのサイドチェインフィルターなど、ビンテージ機器回路をモダーンな手法でコントロールしています。

この価格帯の機材が、名高いビンテージ機器の名機に匹敵するサウンドを提供できることに多くのクリエイターは驚くでしょう!

PBC-6A

CONCEPT

ビンテージ系アナログ回路と
モダンなデジタル・コントロールの融合
ビンテージコンプのサウンドを、不安定なビンテージ機器では獲得できない安定し た作動で実現。
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サイドチェイン機能とスペシャルモード
8プリセットのサイドチェインフィルターを内蔵、低域への過剰なコンプレッションを抑えた自然なサウンドを実現。リアパネルにはサイドチェイン端子も装備。
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倍音感の素晴らしいビンテージ系サウンド
Driveノブによりビンテージ系のコンプサウンドを再現、存在感のあるサウンドをシンプルな操作でコントロールします。
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DETAIL

最高のアナログ回路と、モダンなデジタル・コントロールを融合

PBC-6Aはビンテージ・コンプレッサー機器の持つ、マイルドで滑らかなサウンドのコンプレッション、アグレッシブなリミッティングサウンドを再現できるアナログ・コンプレッサーです。たいへんインテリジェントなデジタルプロセッサーでアナログ回路を制御しているため、ビンテージ機器よりもずっと信頼感のあるコンプレッサー動作でありながら、そのサウンドはアナログそのものです。

8タイプ切替のサイドチェイン、外部サイドチェイン・アクセスポイント、リニアリリースのエンベローブ・コントロール(THICKモード)、4つの異なるステレオリンク手法、独立したアタック&リリースコントロール、ハードウェア・バイパス、そしてバランス仕様の入出力など・・・PBC-6Aは完全なプロフェッショナル仕様の音質、機能、使い勝手を、デスクトップに再現してくれる世界最小サイズのビンテージ系コンプレッサーです。

フィードバック構成によるレベルオートRATIO設定、Kneeの無段階コントロール、コンプレッション量とメイクアップゲインを1つのコントロー ルに集約したDRIVEコントロール、アタック&リリースの調整、など全てのファンクションには精巧な設計が施されています。PBC-6Aではアナログ回 路をデジタルコントロール制御しているため、正確で安定したダイナミクスコントロールを行う事ができます。不安定なビンテージ機器では獲得できない安定し た作動を達成しました。

  • Monoコンプレッサー、1/3ラックサイズ
  • 精巧な調整が可能な5パラメーター・コントロール
  • 8ポジションで可変できるサイドチェイン・フィルターを装備
  • 3つの手法のステレオリンクモードを搭載(マルチチャンネルリンクも可能)
  • “THICK” モードによるスムースで太いコンプサウンド
  • ピークホールド、アベレージ”dot”モードメーター
  • 1/4″ TRS フォン接続によるサイドチェイン・インサート
  • ラックマウントが可能
最高のアナログ回路と、モダンなデジタル・コントロールを融合
サイドチェイン機能とスペシャルモード

PBC-6Aにはサイドチェイン端子がリアパネルに装備され、外部のEQユニットなどからコンプレッションを制御することが可能です。また BypassとThickの両方のボタンを押すことによりPBCはスペシャル・モードに入り「内蔵のサイドチェイン・フィルター」を調整できます。

サイドチェイン・フィルターはキックやべースなどの低域に、コンプレッサーの検知器が過剰に反応して、サウンド全体が不自然なってしまうポンピングを防止するこ とができるスタジオレコーディングでは必須の機能です。内蔵サイドチェイン・フィルターの周波数は8段階(30~340Hz)で切り替える事が可能です。

サイドチェイン機能とスペシャルモード
How It Sounds?
How It Sounds?

PBC-6Aはとても広範囲なコンプレッション・レシピを実行できるよう設計されています。DRIVEとKNEEを低めに設定した場合はコンプレッションはかすかで、原音に対してリッチなテクスチャーを与えてくれます。DRIVEのレベルを上げていくとコンプレッションが強くかかりはじめ、素晴らしいビンテージテイストの倍音感が同時に得られます。サウンドにロックテイストな響きや迫力を与えたい場合にはDRIVEを強めに突っ込んでみると最高の結果が得られます。

ユーザーコメント

Audioleaf WEBマガジン サウンドレビューより
BAZOOKA STUDIO
レコーディングエンジニア 大西ワタル様


とにかく小さくてカッコ良い!1/3ラックサイズでマウスパッドより小さい。しかし細部の造りはシッカリしている。
まずコンプレッサーとは「音量のバラツキを整える」という役割を持っている。具体的には、「ある一定のラインを越えた音量を抑える」となる。ようするに音 を潰す効果があるのだが、音をつぶす事によって、音量にバラツキのある演奏をオケの中で安定して聴かせるような使い方から、また音に”圧力感”を加える事 で迫力や勢いを増す事が出来る。人間の耳は非常に大きい音を聴くと、自然に強弱が少なく感じるようになる。これを、小さい音量でもシミュレートしてやろう というワケだ。

今回もいつもどおり、bazooka-studio 5.1でチェック。モニタースピーカーはラージにムジーク、スモールにFostex NF-1を使った。
左から順にツマミ類を見ながら、効能をチェックしてみたい。

DRIVEツマミは、コンプのかかり具合を決めるツマミ。max側にまわしていけば強くコンプがかかる。

次にKNEE。softにすれば、スレッショルド以下の小さい音量では優しく、ス レッショルドを超え音量が大きくなるにしたがって強くかかるような、なだらかなカーブを描いてコンプレッションが行われる。hard側にすると、スレッ ショルドを超えた音量の信号を強くコンプレッションし、スレッショルド以下の音量の信号に関してはコンプレッションが行われない。

ATTACKは、文字通りサウンドのアタック感をコントロールする事が出来るので、コンプレッサーを使うにあたって非常に重要な役割を果たしている。アタックタイムが小さすぎるとアタックが潰れてしまい楽器の輪郭がボヤけてくる。アタックタイムが大きすぎると、同時にコンプレッションもされづらくなるの でコンプ感が薄くなってくる。音を聴きながらツマミを廻し気持ち良いアタックを探すことは重要。

RELEACEは、サウンドのサスティンや余韻などに関わってくるので重要。上手に 使う事によって楽曲のグルーヴ感までもが変えられる。様々な楽器、特にドラムやブレイクビーツなどのリズムものにコンプレッサーを使用する場合は曲のテン ポによってリリースタイムを調整する事で印象が大幅に変わるので、重要なツマミとなる。

最後にOUTPUTツマミがある。これは、Bypass(コンプをかけない状態)した時との音量差が生じた時に、それを微調整する為にある。後述する”Bypass”スイッチで素の音と聴き比べながら、音量差があれば調整する。

Gain リダクションメーター

通常時、コンプのかかり具合を視認するためのメーターである。DRIVEツマミをあげていくと右から左に向かって、音のアタックに応じてLEDが点滅する のを見て取れるだろう。3~24の表記があるが、これはコンプレッションされた量が3dBなら3まで、コンプレッションを強くして12dBがコンプレッ ションされたなら12の位置までLEDが光るという事だ。

Bypassはその名の通り、本機をバイパスするスイッチである。ON/OFFし、原音との変化を確かめながらコンプの設定をすると良い。

最後になったが、Thickというこの見慣れないスイッチは、本機のリリースのキャラクターに味付けし、より太いサウンドを得られるキラースイッチだという!どんな効果を生むのか、僕もとても楽しみだ。

ちなみにこのBypassとThickの2つを両方押す事によって”スペシャルモード”にエンター出来る。2つのボタンを同時に押すとLEDが点滅するので、スペシャルモードにアクセスしている事が確認できる。

スペシャルモードのまず一つ目が、サイドチェインフィルターの調整である。これは例えば、キックやベースなどの低域にコンプが反応してしまいサウンドが不自然になってしまう時、低域にはコンプがかからないようにする機能である。
この時、GAINリダクションメーターは、「これより下の低域にはコンプがかからない」という周波数の表示に切り替わる。スペシャルモードではThick スイッチがこの周波数を選択する役割になっており、これを押すごとにGAINリダクションメーターのLEDが左右に動く。LEDが指し示す数値が小さけれ ば超低域だけにコンプが反応しないようになり、数値が大きくなると中低域付近までコンプがかからないようになる。

感想

このコンプを、録音したドラムに使ってみた。
まずドラムから離れた場所に立てた無指向性のルームマイクのトラックにインサートしてみる。迫力が簡単に出た。DRIVEツマミを上げていくと、部屋の響 きや余韻が前に出てくる。同時に勢いが加わり、簡単に“Rockな音“になる。部屋に立てたマイク1本だけでこれだけの存在感が出るのは素晴らしい。ドラ ムを録音したbazooka-studioのブースの木の暖かい響きが前に出て来た。
次に各パーツをバラバラに録音したドラムをモノラルにまとめた上で、ドラム全体にかけてみた。これも素晴らしい。しかし調子にのってDRIVEツマミを上 げると、キックの音圧でコンプレッションが不自然になってしまったので“サイドチェインフィルター”を調整すると見事にキックによる不自然さが無くなっ た。

Thickのボタンを押すと、粘り感が出てこれも良い。しかし押さない状態が悪いというワケではない。これは楽曲の違いや、キャラクラーに差をつけたい時など、どちらもうまく使っていきたい。

この機種はどちらかというと、ギターロックなどのバンド系に適していると思う。パン ク~ハードコアなどにも使いたい。とにかくプラグインでは出せないキャラクターを持っており、音が前に出る。なので、プラグインのコンプに飽きたなーって 人は楽しいと思う。もちろんトータルリコールは出来ないので、このコンプをかけた後に別トラックに録音しておこう。また打ち込み系でブレイクビーツに使っ たりするのも良い。しかしスーパーナチュラル&ハイファイなピアノバラードには向いていない。

欲を言えば、ギターやベースを直接入力でき、かつギター/ベースアンプに直接つなげられるジャックなどもあったら良いと思う。ステージでもぜひつかいたい。

ロック系全般でプラグインに飽きた人、買ってよし!

 

SPECIFICATION

PBC-6A Specifications
Channel1ch
ControlFront Panel Controls:
5 x Rotary: (Drive, Knee, Attack, Release, and Output)
2 x Push-Buttons: (Thick and Bypass)
Input/Output (Rear)1 x XLR Input
1 x XLR Output
1/4″ (6.3 mm) Sidechain
1/4″ (6.3 mm) Link
AC Adapter Power Input
LED Display8 x LEDs
Size13.97 x 13.97 x 4.06 cm
1/3EIAラックマウントサイズ
Weight 0.9 kg
Power9VAC 、専用ACアダプター付属

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