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解説:SONY MDR-CD900STのBTL駆動モディファイ

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Umbrella CompanyのBTL-900は最高の演奏を引き出す事のできる【ミュージシャン専用のモニターヘッドホンアンプ】です。ヘッドホンにはサウンドの好みや装着感などで様々な選択肢があると思いますが、BTL-900ではSONY MDR-CD900STに特化したサウンドチューニングを行っています。MDR-CD900STはレコーディングモニターとして求められる多くの条件を高いレベルでクリアしていることが最大の理由です。

またBTL-900では標準のステレオフォンでの接続だけでなく、BTL駆動(4ピンXLR)での再生に対応しています。BTL駆動ではBTL駆動を行うためにはMDR-CD900STの簡単なモディファイが必要です。

弊社でご紹介している方法でセパレート配線モディファイ済みの900STであれば、ヘッドホン内部は同じ内容になっておりますので、プラグの付け替えだけでモディファイは完了します。それではMDR-CD900STのBTL駆動対応化モディファイ方法をご説明させていただきます。


| 製品詳細  | 製品マニュアル | テクニカルガイド | 900STのBTL改造について |



まず、ケーブルを用意します。使用するケーブルはセパレート配線モディファイでも採用している900ST専用開発のヘッドホンケーブル900 QUATTRO です。オリジナルと同じ2.5mにしたい場合は +15cmで切ると内部配線の長さもちょうど良くきれいに納まります。ヘッドホンアンプ側のコネクターのお薦めはNEUTRIK NC4MXX-Bです、BTL-900の4PIN BTL出力のピンアサインはSENNHEISERなどと同じく、以下の表のようになっています。

4pin XLRピンアサイン

900 QUATTRO 芯線

SONY MDR-CD900ST 高音質バランス駆動改造

1pin = L HOT

黄色

2pin = L COLD

3pin = R HOT

4pin = R COLD

ピンク

と、なっていますので上の写真のように端末を処理しハンダ付けしていきます。XLRのブッシングは通しておいて下さい、忘れると面倒です。



SONY MDR-CD900ST 高音質バランス駆動改造


シールド線は本来不要ですが、ケーブルの仕様でシールドがあります。ハウジング端子に接続・未接続で若干ですがサウンドが変わりますので好みで決めていただいて構いませんが、演奏モニターとしては接続しない方がサウンドの傾向としてはハマると思います。弊社で作業を行う際は、シールド線は未接続、伸ばせばハウジング端子に届く長さで切り写真のように巻いておきますので興味のある方は、ハンダ付けで接続したパターンもお試しいただけます。

次にヘッドホン側ですが、ここからはセパレート配線と同じです。弊社でご紹介している方法でセパレート配線モディファイ済みの900STであれば、ここまでの作業でBTL化は完了です。



SONY MDR-CD900ST 高音質バランス駆動改造

L chをばらしますとドライバーユニットにアクセスできます、最近のロットのものはHOT側の電極に赤いマークが入っています。

元の配線を全て外し、ケーブルを入れ替えたらR chへの渡り線の配線です。

SONY MDR-CD900ST 高音質バランス駆動改造

赤とピンクの芯線は長めに被覆を剥いておきます。



SONY MDR-CD900ST 高音質バランス駆動改造

写真のように渡り線に巻きつけます。



C:\Documents and Settings\宿沢\My Documents\My Dropbox\アンブレラカンパニー\BUZZネタ\900ST\900ST Mod 追加情報\sony-mdr-cd-900st-008.jpg

巻きつけました。



C:\Documents and Settings\宿沢\My Documents\My Dropbox\アンブレラカンパニー\BUZZネタ\900ST\BTL化\sony-mdr-cd-900st-009-alt.jpg

それをハンダ付けしておきます。普通なら、ここに収縮チューブを掛け絶縁しておけば良いのですが、次のように作る事で渡り線は固定されるので絶縁チューブは不要になり一石二鳥です。



C:\Documents and Settings\宿沢\My Documents\My Dropbox\アンブレラカンパニー\BUZZネタ\900ST\900ST Mod 追加情報\sony-mdr-cd-900st-010.jpg

次はドライバーユニットの電極へ配線をします。グラウンドを分離し、L ch COLDとR ch渡り線固定のそれぞれに使用するために電極の島をカッターで切り分けます。電極の島が4つになりますので、これに配線していきます。



赤いマークがある電極から右回りに、

L HOT = 黄色

R COLD = ピンク & 渡り線のクリア

R HOT = 赤 & 渡り線の赤

L COLD = 白

と、配線しました。テスターで導通・絶縁を確認したら組み上げて完成です。



組み上げる時には、サウンドをよりブラッシュアップさせるためにくるっとチューニングぷすっと改造も一緒に施していただく事をお薦めいたします。


C:\Documents and Settings\宿沢\My Documents\My Dropbox\アンブレラカンパニー\BUZZネタ\900ST\BTL化\6J0pWPQw1O54Fsu4zQgb3UZ6bEThOq6ZQTMMpPwWMQs.jpg




この改造を行うとBTL駆動専用のヘッドホンとなってしまいますが、4PIN XLRメスとステレオフォンの変換ケーブルを用意すれば通常の標準ヘッドホン出力でもお使いいただけるようになります。ピンアサインは下の表の通りです。



4pin XLR

900 QUATTRO

ステレオフォン

1pin

黄色

Tip端子

2pin

Sleeve端子

3pin

Ring端子

4pin

ピンク

Sleeve端子


以下より変換アダプターケーブルの完成品の販売も行っております。

http://www.gizmo-music.com/?pid=62879800






MDR-CD900STのBTL改造済完成品の販売は こちら

自分で改造をされたい方には高品位で最適な4芯ケーブルだけの販売もいたします。こちら








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