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Fractal Audio Systems Axe Fx II ,Axe-Fx2,フラクタル,アンプシミュレーター

 

もはやアンプシミュレーターのサウンドとは呼べない本物のサウンド!

Fractal Audio SystemsのAxe-Fxが発売されてからデジタルのギターアンプシミュレーターの世界観が一変しました。Axe-Fx II へと進化し、今までDSPベースのアンプシミュレーターに否定的だったギタリストも「このサウンドなら!」と導入を決めるケースが急増しています。

しかしこれだけ優秀で便利でコンパクトなギターアンプシミュレーターもラインで出力されたサウンドだとどうしても「デジタル特有のチリチリしたエッジ 感が気になってしまう。」というご相談もここに来て急上昇中。真空管ギターアンプという思いっきりアナログで、レンジも狭いキャビネットのサウンドをもっ と表現できる方法はないのか?DSPの限界を超えられたのはやっぱり本物のアナログ機器でした。

真空管DIの定番 DEMETERをベースモデルに

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1980年以来、30年以上にわたって良質なギターエフェクツやレコーディング機材をプロデュースし続けている老舗メーカー Demeter Amplification。ユーザーリストには錚々たる大物アーティストが名を連ねます(こちらです)。このSTDB-1は同社の中でも最も有名なシングルチャンネルのDI(ダイレクトボックス)を1Uラックに収めステレオ2ch)化した作品。12AX7真空管とJensenトランスによる至上のミュージカル・トーンが定番の秘密です。またAxe-Fx II やEleven Rackなどのラックタイプのギターアンプシミュレーターは空間系のエフェクツも充実しており、ステレオ出力してこそその真価が発揮できるため、ステレオ仕様のSTDB-1とのコンビネーションは最高です。

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通常のSTDB-1のフロントパネル(ch2も同様)です。ギター入力がフロントにあります。Ground Liftはグラウンド起因のノイズの対策に利用できます。隣は位相の反転スイッチ。その横 のブーストスイッチとボリュームでは最大20dBのゲインを連続可変できます。このGainスイッチがUnityポジション時にはボリュームはパスされユニティーゲインで出力されます。AUX OUTPUTからは入力信号がバッファーされ(ボリュームは通りません)出力されます。

 

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STDB-1のリアパネルです。XLRバランスのバランス出力はJensenトランスを通過した信号です。またフォン出力はアンバランスでXLR出力と同時に出力が可能です。それぞれの出力で音が違ってくるため、それを楽器の種類などによって使い分ける方法も興味深い点です。その他に目隠しされているパネル穴があります。今回はその端子を利用して、Axe-Fxなどのラックマウントタイプのアンプシミュレーターに最適化できるようV.I.Rモディファイを行います。

 

ラック式のアンプシミュレーターに最適化

STDB-1を例えばラックに組む場合、Axe-Fx II やEleven Rackと一緒に3Uラック(または放熱パネル付で4Uラック)に収めて持ち運び、「ギグやリハ、レコーディングもアンプ要らずでこなしたい」と思うで しょう。その場合問題になるのが“接続ケーブルの取り回し”です。Axe-Fx II などのアンプシミュレーターの出力はリア側、STDB-1の入力がフロント 側となるため、どうしてもスマートに配線できません。そこで入力ジャックをリアパネルにも追加しました。これでラック内の背面スペースでのスマートな配線 が可能になりました。

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しかしこのままだとアンプシミュレーターだけで使用したい場合はよいのですが、もしSTDB-1を本来のD.I として使いたい場合にフロント側の入力が使えなくなってしまいます。例えば普段はアンプシミュレーターでエレクトリックギターを弾くために、Axe-Fx II →STDB-1の順番でラック内部で配線されている。しかし『今日のセッションではベース録音がありSTDB-1を単純に真空管ダイレクトボックスと して使いたい。』『アコースティックギターに持ち替えてPAにラインで送りたい』などの場合には、やはりフロントの楽器入力にジャックインできると便利です。

そこで本STDB-1 V.I.Rモデルでは、本体内部に新たに基盤回路を追加してリレー式の切替を追加しました。通常はリアパネルの入力がアクティブですが、一度フロントの入 力にジャックインされると、自動的にリア側の入力を無効にして、フロント側の入力を生かします。この機能の追加でいつでもフレキシブルにSTDB-1の役割をスイッチする事ができるようになります。

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味わい深い濃密な真空管サウンド

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STDB-1(V.I.R)のサウンドは『味わい深い濃密な真空管サウンド』に集約されます。 Axe-Fx II やEleven Rackの後段に通過させるだけで『チリチリしたアンプシミュレーター特有のエッジ感』が消え去り、聴き違えるほどのリアルさを持った真空管アンプサウン ドになります。ここまで来るともうリアル真空管アンプのサウンドだといえます。よりディテイルをモニターするために、こちらもまたAxe-Fxとの連帯性 を重視してモディファイされたNavigator HPA-900ヘッドホンアンプを接続、SONYのスタジオ定番モニターヘッドホン MDR-CD900STで試してみます。ヘッドホン環境だとどうしても粗やデジタル臭さが目立ってしまっていたのが、STDB-1(V.I.R)を通した サウンドでは見事に解消されており、アナログの温かみを十分に含んだギターサウンドを聴くことができました。このサウンドならレコーディングもギターライン直でいけてしまうと実感できるクオリティーと臨場感です。

STDB-1はプリ管に12AX7、アウトプットトランスにJensen トランスを搭載しており、音楽的なサウンドとトーンはそこから生まれてきます。またWIMAの高音質ポリエステルフィルムコンデンサなど一切の妥協がない設計が貫かれています。
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12AX7真空管段ではギターアンプに欠かせないサーチュレーションをプラスします。入力信号の強弱に呼応するようにシグナルに温かみを加える真空管特有 のライトなコンプレッション感と芳醇な倍音感がデジタルアンプシミュレーターのエッジィなサウンドを、本物の真空管アンプが持つリアルフィールに昇華させ てくれるのです。もちろんピッキングの強弱によるニュアンスなどもつきやすくなるため演奏精度もグッと増してきます。

Jensenトランスが最もエレクトリックギターに最適なミュージカルトーンを持っていることは広く知られています。STDB-1は本物の真空管で輝きを 増したトーンを、今度はこのJensenトランスに橋渡しXLR出力からアウトプットします。Jensenトランスを通過した後のサウンドは見事にフォー カスされ、中域の密度、低域のゆったり感、そして高域の抜けなど全帯域にわたってゴージャス感を増してきます。一聴して美しいと思わせる芸術的なサウンド はさすが老舗Demeterが創りだす音像だといえます。

STDB-1(V.I.R)が1台あればコンサートからリハーサル、自宅録音から本格的なスタジオレコーディングまで大活躍してくれること間違いなし。ア ンプシミュレーター専用の質感補正だけでなく、アコギやベースなどのD.Iとしてもワイヤリングをパッチしなおす手間もなく(フロントにジャックインする だけで)使用できます。是非あなたのアンプシミュレーターと一緒にラックマウントして、この至上のギターサウンドを何処にでも持ち運んでプレイしてください。

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