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BassBoy+/重低音少年とは?

先日から超お気に入りのアイテムの一つに “beatnic.jp”の「BassBoy+(重低音少年)」があります。東京でハンドメイドのディープなシンセ系製品を製作されている武田元彦さんの作品です。

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bassboy+,beatnic.jp,重低音少年,ベースシンセ,TB-303BassBoy+(重低音少年)はTB-303系アシッド・ベースサウンドが素晴らしい、モノフォニックのシンセサイザーです。音を出した瞬間にそのぶっ太いアナログサウンドに驚きますが、実はBassBoy+(重低音少年)はデジタルシンセ。レゾナンスやフィルター、そして分厚いサウンドの倍音感、その全てが滑らかでアナログライクで、ぶんぶんとブイブイ&ビュゥンビュンうなる重低音サウンドは正に皆さんが想像するあのサウンド。強烈なカッコ良さでたまりません。

W140×D80×H35mmというコンパクト設計ながら、ローパスフィルターとピーク周波数、エンベロープモジュレーション、エンベロープディケイ、オーバードライブとディストーション(別系統)、アクセント、カットオフステップ、オシレーター波形の切替と10種類のパラメーターを自在に操作してカッコいいベースサウンドをクリエイトできます。

リアパネルにはMIDI入力、音声出力(標準フォン)、DC12V入力が装備されています。

“beatnic.jp”のBassBoy+/重低音少年では、MikroElektoronika社が開発したTB-303系デジタルシンセサイザー基板 ”BassBoy” を採用しています。フィジカルコントロールを装備した事で“BassBoy”の優れた機能と音質を、誰もがクリエイティブに楽しめるよう設計されています。

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こんなにちっちゃい筺体から圧巻の迫力を持ったアシッド・ベースサウンドが飛び出すのも快感ですが、同じくちっちゃいツマミをぐりぐりまわしてビッグスケールなサウンドの変化を楽しめるのはさらに快感。beatnic.jpさんの製品ページを拝見すると「鍵盤で音楽を演奏するようにツマミをまわして、あなたの指先に宿る野獣を開放してください」とある!これは気をつけないと血が出たり、子供ができたりするかも知れない・・・ちっちゃいくせに相当にでっかい危険な奴なのです。

そのサウンドのカッコ良さはすでにYouTubeなどに音源がたくさんありますので、いくつかを紹介しておきます。


  ↑(C)2014 電子音屋ヨクシー

 

 

 

“beatnic.jp”の武田さん
BassBoy+開発インタビュー!

こんなにカッコいい、ちっちゃこいミュージック・ガジェットを開発する”beatnic.jp”の武田さんとはいかなる人物なのか?そのニッチでディープな製品群がどのように生み出されているのか?武田さんにご協力いただきインタビューに応えていただきました!

Q:武田さんの簡単な音楽の履歴書を教えてください。もともとミュージシャンでいらっしゃるのですか?ご自身はどんな音楽がお好きなのでしょうか?

bassboy+,beatnic.jp,重低音少年,ベースシンセ,TB-303武田さん(以下T)「カーペンターズ、ビートルズを経て、ジミヘンにショックを受けてギターを弾き始めました。同時期に聞いていたスイッチトオンバッハよりも、ジミヘンでした(どちらも、オンタイムでではなく、70年代半ばのリバイバルブームの時にです)。80年代はビート系パンクバンドでギターを弾いてました。いったん就職して音楽からは離れましたが、日曜だけの自宅スタジオ・ミュージシャンは続けていました。ブルース、ソウル、ファンクの影響は根強いとは思いますが、テクノやポップスも好きです。」


Q:武田さんはいつごろから、どんなことをきっかけにシンセサイザーな どの電子楽器を作り始めたのですか?

T:「自分の音楽の中にもう一つ何かが欲しくて、当時流行り出したソフトシンセを使ってみたのですがきれい過ぎる音色に物足りなさを感じました。趣味でやっていたギターのエフェクターの製作などで膨らんでいた電子回路への興味が、手作りアナログシンセ方向に向かったのは、もっと多彩な音を出したいという欲求でした。エレキギターの豊かなソロの音色に負けないシンセソロを鳴らしたい気持ちがが一番大きいと思います。」


Q:beatnic.jpは立ち上げてからどの位経つのですか?また立ち上げられたきっかけは?

 

bassboy+,beatnic.jp,重低音少年,ベースシンセ,TB-303T:「2012年2月に独立、今年で3年目になります。それまでソフトウエア開発の仕事をしていましたが、出来上がったものを自分の手で触れないというジレンマから自ら開放すべくbeatnic.jpをスタートしました。」


Q:海外への販売も多いようですが、beatnic.jpの作品はワールドワイドに販売されたい意向が強いのでしょうか?

T:「小さな市場でも日本、ドイツ、フランス、イタリア、スペインと集まれば、それなりの数になるかもしれないと思っていました。国内の活動ももちろんですが、同じぐらい他の国へ対するアピールも続けています。この数年で30カ国以上に製品を出荷しました。

僕が行った事の無い国の人たちがワクワクしながらコンタクトくださるのがメールの文面から分かります。可能な限り、メールを交換しながら、顧客一人ひとりに合わせたソリューションを、手持ちの商品の中から提供していくような対応を心がけています。場合によっては商売にはならない事も少なく無いのですが、なにより、顧客とのコミュニケーションがたのしくて!国内だけにとどまらない活動を続けて行きたいと思っています。」


Q:BassBoy+のお勧めポイントはどんな点でしょうか?またどんな風に使うのがお勧めか、どんな人に使ってほしいか?などお聞かせてください。またBassBoy+の開発に関するお話を聞かせてください。どんな点にこだわって開発されましたか?

bassboy+,beatnic.jp,重低音少年,ベースシンセ,TB-303T:「ノーフリル、ノーリボンは、beatnic.jpの基本コンセプトかもしれません。飾りは一切なし。お客さんの手の中で、どんなスタイルにでも変化していけるコアになればとおもいます。

もともとは、セルビア(中央ヨーロッパ)の知り合いが、BassBoyというボードを作ったから見てくれというメールが始まりでした。ベースシンセをソフトでシミュレートしたデジタルシンセボードで、パソコンのシーケンサでデータを作り、それを鳴らすのが狙いのボードでした。

色々触っているうちに、シーケンスデータを鳴らすだけでなく、パフォーマンスの中のひらめきのようなものをその場で反映させて、ライブ会場のお客さんと一緒に何かを作っていくようなパフォーマンススタイルを提案したいと思いました。この音源ボード専用のつまみと、どこにでももって行きやすいケースをつけて、BassBoy+という製品としてリイシューしたのが、重低音少年です。どちらの名前で呼んでいただいても結構です。

自宅でのDTM作業のなかのツールだけではなく、ライブ会場での一期一会の音とパフォーマンスのなかでもその魅力を発揮させていただければと思います。シーケンサはPCでもiPadアプリにも優れたものがたくさんあります。さまざまなアイテムとの自由な組み合わせで、さらに可能性を広げていただければと思います。

音はもちろん、どこにでも持って行きやすい気軽な重さとサイズはこだわりました。」

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Q:BassBoy+はまるでアナログシンセのように太くて響くサウンドが素晴らしいと思います。あのアナログライクで滑らかなサウンドはどうやって実現できたのでしょうか?

T:「出音に関しては、16ビットの出力に対して、内部では32ビットで計算しています。ソフトウェアでシミュレートされているフィルターは、ムーグ社のトランジスタラダーをシミュレートしているので一味違うフィルターが楽しめると思います。」


Q:BassBoy+には、DRIVEとDISTORTIONという2種類の歪系機能が搭載されていますが、それぞれのコントロールの違いを教えてください

T:「Driveコントロールはトランジスタラダーフィルターの魅力の一つで、入力をオーバー気味にすることで、レゾナンスの効きが甘くなると同時に、柔らかなひずみが生まれてきます。このあたりがファットな印象を作っているのだと思います。

bassboy+,beatnic.jp,重低音少年,ベースシンセ,TB-303Distortionコントロールについてですが、オリジナルのBassBoyは外部に接続したミキサーのヘッドアンプをぶっ飛ばす勢いで音量を増幅します。テストバージョンでは、オリジナルの意向を生かした仕様にしたのですが、製品化前にモニターいただいたお客様からは使いにくい、という評判をいただき、ボリュームは増幅しながらもマスターボリュームはしぼるような仕様に変更しました。音量はそんなに替わりませんが、この状態でも、出力のDACがバリバリにひずみます。デジタルのシミュレーションで微妙に作られた音色がDACの出力部分でデジタル的に歪むような形です。

外部にギター用のディストーションを接続したときとは違った、より破滅的なディストーションのわりには、SNはそんなに落ちない、というのが特徴です。鋸歯状波にディストーションを掛けていくと、だんだんと矩形波に変化していく波形が出ます。」


Q:C-OFF STEP機能の説明と具体的な使い方を教えてください

T:「C-OFF STEPはカットオフフリーケンシーの変化に対する、ポルタメント的な動作をします。ツマミで中間の値も設定できますが、最速、または最長で使うのがお勧めです。パフォーマンスの中でスパっとカットオフを下げても、すぐには追従せず音程にポルタメントが掛かるように、フィルターが徐々に後から付いてくるような動作をします。うまく設定すれば、ビートにあわせてうねるようなフィルタリング効果が得られます。パフォーマンスの頭や、エンディングのフックとしても使えると思います。」

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Q:最後に武田さんのこれからのご予定や、新製品、新開発中のものなど最新情報を教えてください

T:「6月に開催されるtokyo festival of modular 2014で新製品をリリース予定です。1つめはモジュラーシンセによるライブパフォーマンスの幅を広げるのが狙いの、手元で操作する小さなフェーター(アッテネーター)です。また先日リリースされたばかりの学研の「Pocket MIKU」をサポートする製品で、PocketMIKUのオーディオ出力を強化する、PocketDI、PocketMIKUをCV+GATEコントロールするCV+GATEアダプタも準備中です!」

http://beatnic.jp/products/pocket-di/
http://beatnic.jp/products/fader/
(写真とスペックはは試作機のもので、リリースされる製品とは異なる場合があります)

ありがとうございました!

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こちらの記事もご覧ください!
Critter & GuitariのPocket Piano MIDIとBassBoy+ <重低音少年>の組合せが面白すぎた

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