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Wes Audio _HYPERION サウンドレビュー
レコーディングエンジニア 渡辺 修一 氏

プラグインからデジタル・リコール可能な、ハードウェアーのアナログEQである_HYPERION(ハイペリオン)の使用レポートをレコーディングエンジニア 渡辺 修一様にいただきました。

_HYPERION(ハイペリオン)は、完全なアナログ回路で構成された、ステレオ /デュアル・モノ / MSの3モードのパラメトリック・イコライザー。多くの革新的な機能を搭載し、+24dBのヘッドルームを獲得しています。各チャンネルには18個ものVCAを配し、ノイズレスなパラメーター・チェンジと、たいへん音楽的なイコライジングを可能にしています。

_HYPERIONは、WesAudioが提唱したAPI500モジュール互換「NG500」の規格に対応しており、本体のUSBまたは_TITAN電源ラック経由で、DAW上のプラグインからのコントロールやデジタル・リコールに完全対応いたします。

ミックス時のEQは暫くプラグインしか使っていませんでした。
最終段にはプラグインを減らしたいなと思っていたのですが、リコールのことを考えるとハードはなかなか難しく、
プラグインと同じようにリコールも容易に出来る_HYPERIONは発表されてからとても気になっていました。

今回のテストでは主にトータルに、_DIONEの後に繋いで使ってみました。Wes Audio製品全般に感じるのですが、_HYPERIONも色付けが抑えられていて素直な掛かり具合です。
個人的にChandler Limited Curve BenderのステレオEQの通すだけで音に変化が起こるハードウェアならではの良さが好みですが、_HYPERIONはCurve Benderとは異なるタイプのEQで、通しただけでは音は変わりません。

調整しやすい素直なEQという位置付けですね。ある意味プラグインのように細かく微調整にも対応出来るので補正しやすいです。

もちろん積極的に音を作る際にも使えます。例えば高域は15kHz辺りから持ち上げるような使い方にはスムースにハイエンドが伸びてきますし、上下を伸ばすちょっとドンシャリ気味な音像も自然で気持ち良い感じです。

ステレオ、Mide/Side共にプラグインとは違うハードウェアらしい良さを感じました。
_HYPERIONの操作はほぼソフトウェア側で行いましたが、操作感は他のプラグインのEQと変わらないですね。操作はプラグインなのに音はハード、使いやすいです。

5dB/15dBの(ブースト/カットの)レンジ切替があるのも便利ですね。
ソフトウェア上でコントロールする分には、15dBモード(0.25dBステップ)で自分は充分でした。マスタリング作業や本体のつまみでコントロールする場合には、5dBモード(0.083ステップ)で使うと良いのかもしれないです。_DIONEにも付いているTHD(_HYPERIONと_DIONEはTHDレベルが若干異なります)や可変のハイパスフィルターも備えているし、セッティングのA/B比較にも対応していて、機能も充実しています。

またオシレーターで1、2chの位相のズレを確認してみたのですが、この価格帯のハードウェアのステレオEQと考えるとズレが少なくて優れていると思いました。
位相のズレが少ないことはステレオEQを使う上で重要なポイントなのですが、20万円以下の価格帯の他のブランドのステレオEQでは、ここまで良くはないのでマスターには使えないものが多いんです。
色付け無くクリアーなサウンドのハードウェアのステレオEQを探している人に、リコールやオートメーションにも対応した_HYPERIONは勧めやすいと思いました。

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