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Walrus Audioのミステリアスなコンセプトの秘密。

 

アメリカ・オクラホマ州のハンドメイドエフェクターブランド、Walrus Audio。 先日の楽器ショーNAMM 2019でもブースは大変盛況で、今最も注目度の高いペダルブランドです。

Walrus Audioのスタッフ達

 

そのオルタナティブな感性と研ぎ澄まされたサウンドはまさにエフェクター新時代のブランドと言えますが、印象的なアートワークミステリアスなネーミングも魅力の一つ。それぞれのペダルは歴史神話科学超常現象などをモチーフとしていて、クールなバックストーリーが設定されています。 今回は少し視点を変えて、Walrus Audioのペダルそれぞれの、ミステリアスなネーミングとバックストーリーに迫りたいと思います。

VOYAGER – オーバードライブ/プリアンプ

 

 

Voyager(ボイジャー)とは、アメリカ航空宇宙局(NASA)による宇宙探査計画、ボイジャー計画で使われた無人探査機を指していると思われる。1977年にボイジャー1号とボイジャー2号は打ち上げられ、現在は太陽から約195億km離れたところを飛行していて、未だに観測中。宇宙人や未来の人類が見つけて解読することを期待して、地球の生命や文化の存在を伝える音や画像が収められているゴールデンレコードが積まれているのも有名。 ケンタウルスにインスパイアされているオーバードライブなので、唯一無二かつ孤高の存在のイメージを探査機ボイジャーに重ねたのか?ボイジャーは現在地球から最も遠くにある人工物体で、まさしく孤高の存在と言えるだろう。

(しかしアートワークはどうみても宇宙船ソユーズなのは内緒)

 

 

WARHORN – ミッドレンジオーバードライブ

 

およそ800年から1050年の約250年間、西ヨーロッパ沿岸部を侵略、支配していたヴァイキングという海賊がいた。Warhorn(ウォーホーン)は、かつてヴァイキングが海戦の合図に使った角笛を表す。 戦いの始まりを告げる角笛の音は、ある者には恐怖を与え、またある者には戦意を鼓舞するものだった。その「気高い」トーンは、このドライブペダルにしっかり受け継がれている。

 

 

IRON HORSE – ハイゲインディストーション

 

Iron Horse(アイアン・ホース)は暴れ馬のこと。転じて蒸気機関車オートバイの愛称として使われたりもする。 ハイゲインセッティング時の轟音サウンドは、さながら煙を吐きながら加速し突き進む蒸気機関車やオートバイそのもの。ゲインをフルアップ時にはファズ感も相まって飽和感が強まるグランジサウンドになり、手がつけられないような荒れ狂う馬をイメージできる。 回路的にはRATをアレンジしていて、まるでドーピングしたRATのような。RAT(ネズミ)の動物つながりでHorse、更にパワーを加えたからIRONかな?

 

 

385 – アンプライクオーバードライブ

 

オーバードライブ,ギターエフェクター,ギターペダル,Walrus Audio,385,真空管アンプ・ライク 1950年代に製作されたBell & Howell 385というフィルムプロジェクターがある。このオーディオ部には6V6真空管が搭載されていて、ここを改造して真空管ギターアンプとして使用することは一部のマニアに知られていた。 これが中々味のある音で、小型アンプならではのチリチリとしたトーンが特徴。 アートワークに描かれているのはそのフィルムプロジェクターそのもの。小型コンボアンプといえばFender系がメジャーだが、こんなマニアックなアンプをモチーフにしちゃうWalrus Audioのセンスはやはり流石!

 

 

DEFCON 4 – プリアンプ/イコライザー/ブースター

 

Walrus Audio初のアーティストシグネイチャーモデルで、オルタナ・カントリーSSWのライアンアダムズとのコラボレーションで誕生。デザインモチーフはライアン・アダムスが大ファンのWarGames (ウォー・ゲーム)という映画。Defcon (デフコン)とはアメリカ軍の警戒態勢を示していて、数字が下がっていくと戦争への警戒が高まっていることを表している。 多機能なトーンシェイパーのDEFCON 4は、各機能のスイッチをオンにしていくと1-4のインジケーターが点灯していく。トーンを最適にシェイプしていくと防衛も強化されていき、LAUNCHでブースト回路をアクティブ!ついでにミサイルも発射しちゃいましょう。

 

 

EMMISSARY – パラレルブースター

 

Emissary(エミッサリー)使者・密偵・スパイ、または頭蓋骨内を結ぶ静脈の意味でも使われる。 トレブルとミドル、それぞれ独立したブースターをパラレルでミックスしていくのは、体中へ血液が行き渡っていく様子とイメージが近いかもしれない。そして、EMISSARYはまるでスパイの様にペダルボードで効果的に作用する。

 

 

JANUS – ファズ/トレモロ with ジョイスティック

 

Janus (ジャヌス、ヤヌス)はローマ神話のヤヌス神のこと。入り口と出口、物事の内と外、始まりと終わり、未来と過去などを司る神で、ペダルのように前と後ろの反対向きの2つの顔持っているように描かれることも。 ファズトレモロという相反するような要素を、2つ同時にコントロールするのはヤヌス神じゃないとできない芸当かもしれない。このペダルで貴方も神様体験。

 

 

JUPITER – マルチクリップファズ

 

Jupiter(ジュピター)とは、太陽系最大の惑星、木星のこと。秒速180mの風が吹き荒れ、地球の100倍強力な雷が落ちるような過酷な環境。アートワークに描かれるのは、勇敢にも木星に挑んだ宇宙飛行士の末路。 3つのファズモードを搭載し、ベーススイッチをプラスすれば地響きのような極悪なトーンも可能なJUPITERは、木星の広漠とした景色と強くリンクする。

 

 

DEEP SIX – コンプレッサー

 

先日V3へのアップデートが発表され、話題を集めているコンプレッサーペダルのDEEP SIX。Deep Six(ディープシックス)とは海での水葬、海に何かを投げ捨てる行為、転じて何かを処分する、という意味でも使われる。 強くコンプを掛けたいわゆる「パコパコ」という音は、言われてみると水中で泡が「ポコポコ」弾ける音に近い。また水中でのくぐもった音は、コンプレッションが掛かった音とも言えるかも。

 

 

JULIA – コーラス/ビブラート

 

1999年、アメリカ海洋大気庁によって南太平洋海域の深海で奇妙なサウンドが録音された。海流などの自然音、動物の発する音、船や潜水艦が発する人工音などのどれにも属さないこの奇妙な音は、何千マイルもの広範囲で観測されていて、どこにいても明確に聞き取れるほど大きなものだった。 このミステリアスなサウンドはJulia(ジュリア)と名付けられ、深海の女神の嘆きであると信じる人もいる。

JULIAのサウンドはその声が持つミステリアスなパワーからインスパイア。Lagとd-p-vコントロールによる爽やかかつ哀愁を感じるトーンは、まさに深海の女神の囁きのような魅力を持っていると言える。

 

 

FATHOM – マルチファンクションリバーブ

 

Walrus Audio,Fathom,ウォルラス・オーディオ,ファゾム,リバーブ・エフェクター Fathom(ファゾム)は、主に水深を測るのに用いる長さの単位で、1ファゾム=6フィート=1.8mを表す。また動詞では「心中を探る、推測する、理解する」などの意味でも使われる。 実際にペダルのサウンドと比べてみると、実に見事なネーミング!深い海の底を思わせるような、冷たく幻想的なリバーブサウンド。アートワークに描かれている潜水艦は、コーラスペダルJULIAの謎を調査しているのかもしれない。

 

 

LILIAN – マルチステージ・アナログ・フェイザー

 

アナログフェイザー,フェイザー,エフェクター,ギターペダル,ビブラート,Phaser,MXRフェイザー,ジェットサウンド,モジュレーション 先日発表したばかりのWalrus Audioの新作、LILIANにももちろん興味深いバックストーリーが設定されている。 第2次世界大戦中時、アメリカの女性戦闘機パイロットでLillian Yonally(リリアン・ヨナリー)という人物がデザインモチーフ。WASP(Women Airforce Service Pilots)に所属した彼女は実験機、修理機の操縦をメインの仕事として、数々の危険な空を渡った。女性の社会進出のシンボルとしても知られている。 LILIANは遥か上空の雲の上、冴え渡る空気をオーガニックかつクリスタルクリアーなトーンに落とし込んでいる。きっとLillian Yonallyが渡った空も、LILLIANと同じ澄み切ったカラーを持っていたに違いない。

 

 

MONUMENT – ハーモニックタップトレモロ

 

ギター・トレモロ・エフェクター,トレモロペダル,ギタートレモロ,Tremolo,トレモロ回路 ペダルに描かれているのはアメリカの山岳地帯、モニュメントバレーの様子。3億年近く前の地層が風化・侵食されて生まれた独特の地形が特徴で、アメリカ原住民のナハボ族の聖地でもある。まるで記念碑が並んでいるように見えたことからモニュメントバレーと名付けられた。 そんなモニュメントバレーの渓谷と赤茶色の大地が織りなす雄大なパノラマからイメージされたのが、トレモロペダルのMONUMENT。単なるエフェクトとしてのトレモロではなく、広大な風景を描くような、ロードームービーを紡いでいくような情感豊かなトーンを持っている。記念碑のような山々が陽炎の向こうで揺れる様子は、トレモロのサウンドとリンクしているかも。

 

 

LUMINARY – クアッドオクターブジェネレーター

 

Luminary(ルミナリィ)は天体、照明、イルミネーションなどの他に啓発者指導者という意味でも使われる。 啓発とは無知な人に教えを説き、その目を開いて、物事を明らかにさせることを指す。-2から+2まで、4つのオクターブをそれぞれ自在にコントロールすることができるオクターブジェネレーターペダルは、まさに貴方のギタートーンを「啓発」する存在だ。

 

 

ARP-87 – マルチファンクションディレイ

 

ARP(アープ)とは特異銀河をナンバリングして網羅した辞典のこと。87番目の銀河は相反する2つの渦巻きから成っていて、重力によって渦巻きがまるでダンスをしているかのように、回転しているのが特徴。ARP-87は4つのモードを搭載する多機能なディレイ。フットスイッチを踏みっぱなしにするとリピートがマックスになり、トーンがなだらかに減衰していく様子は無重力空間に漂う宇宙船を彷彿とさせる。Lo-Fiモードも搭載して、宇宙交信のラジオのようなトーンも再現できる。

 

 

DESCENT – リバーブ・オクターブマシン

 

Descent(ディセント)は、下降、急降下、転じて敵などの襲来、突然の訪問の意味でも使われる。 ペダルに描かれているのは、洞窟のような、またはどこかの惑星のような場所を調査する調査員たち。すでに息絶えてしまっている仲間を発見したようだ。そして調査員たちの後ろには、不穏な影。DESCENTはそんなアートワークのイメージ通り、荘厳かつ神秘的なリバーブトーンを出力する、最強のリバーブマシン

 

 

Walrus Audioは洗練されたサウンドや選びぬかれたファンクションはもちろん、ペダル自体のトーンコンセプトにかなりこだわって開発しています。印象的なアートワークは、ペダルを一度プレイしてみればそのイメージに納得できると思います。

ぜひWalrus Audioのペダルをプレイする際は、ペダルのクールなコンセプトやバックストーリーにも思いを馳せてみてください。

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http://umbrella-company.jp/contents/walrus-audio-pedalboard/

Walrus Audioのブランドページはこちら!

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