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GPC-DC12


Volt Ampere “GPC-DC12” 出力DC12V 高性能な強化電源!

すっかりご無沙汰しております。
電源一筋、ボルトアンペアです。
新製品が出来ましたので、GPC-DC12の開発ストーリーをお送りいたします。

ボルトアンペア,GPC-DC12,Volt Ampere ,電源

●定格容量 : 120w

●入力電源 : AC100V±10%、50/60Hz

●出力電圧 : P1 DC12V 0.5A、P2 DC12V 2A、P3 DC12V 1A

●冷却方式 : 自然空冷

●外形寸法 : 363mm×92mm×45mm(突起部除く)

●重量 : 5kg

●税別価格 : 52,000円

●付属品 : DCケーブル3種類 *入力電源ケーブルは付属していません

●オプション : 高品位ケーブル採用DCケーブル(aet社製ケーブル)

正直に白状いたしますと、「GPC-TQ」の上位モデルとして「GPC-al」(アルミニュームのal)の試作に取り掛かっていました。

筐体にアルミニュームを使った試作機を製作して、内部構成をそのままGPC-TQにしたところ、元々が、重量級でしたので、筐体をその重量に耐えられる構造にして、強度を上げるとアルミの板厚が、厚くなり角の曲げの部分に「しわ」が発生し、筐体加工の歩留まりが、すこぶる悪くなってしまうことが、判明しました。

このため、一時的に開発を中断して、次なる商品開発に取り組むことにしました。

で、目を付けたのが、ACアダプターです。

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音楽制作に欠かせないオーディオインターフェース類やハイレゾ音楽配信に必要なルーターやHDD、NAS等に広く使われています。

世界的に商品を展開しているデジタル機器や筐体内にノイズ源と成り易い電源部を持ちたくないと考える機器類にとって便利なアイテムです。

とは言えACアダプターは、ACアダプターです。

秋葉原の大手カメラ量販店で、探してみても市販のACアダプターは、どんな形状のDCプラグでも使えるユーティリティタイプや海外でも使える電圧可変タイプかPC用の別売りACアダプターしかありませんでした。

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DCプラグ多種形状対応型

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3~12V可変型

つまり、高機能仕様は、存在しても高性能仕様は、ありませんでした。

電源と言う超ニッチな商品を開発している弊社にとってチャレンジする価値が、あります。
DCの電圧もギターエフェクター類の[9V]や[18V]等、多々ありますが、GPC-TQで関連のあるレコーディング機材等に多く使われている[12V]から始めることとして、手始めに単体で売られているDC12VのAC-DCインバータを秋葉原パーツ屋で購入いたしました 。

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某オーディオ展示会で使用。

手持ちのHDDの音源をACアダプターと比較しての聴き比べは、音像がクリアに !!

次のステップは、AC-DCインバータのグレードアップを考えてみました

幸いなことに 技術的なアドバイスを頂いている方から、組み込み型電源ユニットの大手 ㈱ニプロンを紹介して頂き、ニプロン社製のAC-DCインバータを使ってみました。

さすがは、各社のデジタル機器等の電源部に使われているだけあって、ノイズレベルは、格段に下がり、情報量が増え、解像度と力感が、際立ちました。

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製品の大まかな概要は、決まりましたが、更に大きなハードルが、待ち構えています。

そうです、一時期、世間を賑わせました「電気御用品安全法」いわゆるPSEです。

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オーム社発行 (470ページの大作です)

経済産業省のホームページに詳しく掲載されています。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/

電源関連機器は、特定電気用品と言って、国が定めた検査機関から「適合証明」を得なければなりません。(ひし形PSE)このマークです。

電源機器の場合、JETという機関に製品を提出し、検査に合格しなくてはならないのです。
一般財団法人 電気安全環境研究所
http://www.jet.or.jp/consumer/pse/

ちなみに一般の音響製品や音楽制作用機器、電子楽器は、「特定電気用品以外」となり(まるPSE)経産省に事業者登録して製品に貼付けます。

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お手持ちの各機器の型式番号や製造番号が、記載されている銘板をご覧ください。

ちなみにGPC-TQ、HSRシリーズ、光城精工のArayシリーズは、電圧調整器の分類で、500VA以上は、対象外となりますので、どちらのマークも付けられません。
また、パソコン関連の製品も対象外の物が、多いですね。

JETで検査すると言うことは、どんなに高性能でも、決められた安全基準の検査をクリアしなければ、商品化できません。
更に何よりもその検査には、時間と費用も発生します。
あまり大きな声では言えませんが、一部電源機器メーカーは、ズルしてまるPSEマークで、
誤魔化していましたが、今は、ちゃんとしているそうです。
もし、事故が起こった場合、保険等での対応が出来なくなりますので、注意が必要です。

「適合証明」を得るための手順としては、まず代々木八幡にあるJETに相談に行き、どの分類に該当するか確認することから始めます。
最近、秋葉原駅のガード下にPSEインフォメーションセンターなる物が、開設されていますので、興味のある方は、覗いてみてはいかがでしょう 。
http://www.pse-info.com/centers.html

そこで、対象となる分類が判明して、審査の手続きに進みます。
また、JETや経産省など、関連機関による判定会?によって、検査の必要の有無を判断するケースもあります。
SINANO製品は、この判定会?で審査され、HSRシリーズは、対象外。
GPC-1500は、「差し込み接続器」の「その他の差し込み接続器」に該当するので、PSEの
検査をしなければならないと判定されました。
そして、実務的には、製品の安全審査とその製品を生産する工場の審査が行われます。
弊社は、生産設備を持ちませんが、幸いなことにGPC-TQの生産を委託している㈱光城精工が、自社の電源タップの商品化でPSE取得の経験があるので、取得についても協力を得ることが出来ました。
とは言え、光城精工も、組み込み式AC-DCインバータを使用しての機器では、初めての「お受験」ですから、どうなることやら・・・。
で、案の定、一度目は、適合検査不適合(改善)通知が届きました。

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細かく修正個所を指摘され期間内に改善できない場合は、改めて適合検査を受けなければなりません、と脅されています。(笑)
もう一度、同じことを繰り返すわけですから、更に費用が嵩みます。
正直に言えば、ニプロン社製品は、様々なデジタル機器の組み込み式電源として、採用されているので、チョロイ物だ !!と安心しきっていましたので、慌てました。えっ、こんな細かい所まで、直さなくていけないの?と頭を抱えましたが、光城精工、ニプロン社のご協力を得て、無事に認定を得ることが出来ました。
一例をお見せいたしますが、大変でしたよ(涙)

 
一番、きつかった改善要項が、プリント基板の指摘でした。
どうなることと諦めかけましたが、両社のお力添えで、何とかクリア出来ました。

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申込者は、㈱光城精工になっています。
弊社で申し込んでも生産設備を持っていませんので、受理してもらえません(涙)
仮に手作りだとしても、安全にユーザーに届けるための製造に使われる治具と検査に必要な測定器を備えていなければなりませんし、作業環境も重要です。

色々と議論の余地があるにしても、現行の法律で定められたことに対しては、チャンと順守することが絶対に重要かつ義務です。

お陰様で、商品化出来まして、オーディオインターフェースを使われる方々から高い評価を頂いています。
今後は、ホームオーディオでの普及も含めて、様々な販促策を考えていきたいと思います。
また、将来的には、電圧のバリエーションも増やして行きたいのですが、その都度、PSEの認証が必要になりますので、長い目で首を長くして、お待ちください。

「オプションケーブについて」

出力は、EIAJ#4、φ5.5-2.5、φ5.5-2.1(DC12V)

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入力は、AC100V(電源ケーブルは、付属していません)

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出力DCケーブルは、3種類付属しています。

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オプション対応として、AET社 EVO-0402SHRF DCケーブルを使用して、
DCプラグ形状と長さは、ユーザー指定で、制作いたします。

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(例)長さ1m、EIAJ#4⇒φ5.5-2.1、φ5.5-2.5⇒φ5.5-2.1、φ5.5-2.1⇒φ5.5-2.1
3本とも全て機材に合わせてφ5.5-2.1にするということも対応いたします。
DCプラグについては、L字形状も市販されていますので、製作可能です。

オプションケーブル製作の基本料金は、
AET社EVO‐0402ケーブル 1m¥3,000.(税別)
長さは、1m単位で指定可能、1m毎に¥1,000です。(例えば3m ¥5,000.)
詳細につきましては、弊社まで、お問い合わせください。

 

voltampere@silk.ocn.ne.jp
または、03-3863-8599(Tel・Fax)

 

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