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猛暑の8月某日、埼玉県大宮にあるライブハウス「hisomine ヒソミネ」にお邪魔した。
WONDER RAIN TOUR 2014」のツアーファイナルでも共演した、START OF THE DAYとsleepy.abのメンバーがこの弊社のコンテンツコーナー〈BUZZ〉の為に集まって、ギターエフェクターに関する話をいろいろ聞かせていただけるとのこと。

まずは大宮ヒソミネさんが素敵。真っ白な内装にバーカウンター、その奥にちょうどいいライブスペース。心地よくリラックスしたスペースでビールでも飲みたい気分だがここは我慢ガマン・・。本日はここで音も出しながら対談できるようで楽しそう。

START OF THE DAYは先日行われた「WONDER RAIN TOUR 2014」を大成功させたばかり、そのツアーファイナルで共演したsleepy.abとは同じ『エフェクター好き』として意気投合し、今回のインタビュー企画につながったとのこと。

sleepy.ab(スリーピー)は、揺蕩うようなメロディに美しく包み込まれるような音響が印象的。北海道・札幌を拠点に活動しながらも、FUJI ROCKやサマソニにも出演する。教会でのライブを収録したsleepy.ac名義の「LIVE@Gloria Chapel」でも独自の世界観を表現している。その風景がうまれるようなメロディにぜひ触れてみて欲しい。

国内で最も美しい音響をギターで奏でているこの両バンドのギタリスト、START OF THE DAYのYuyaさん、Tatsuyaさんと、sleepy.abの山内さんから最新のペダルボードを見せてもらいながら早速話をお伺いしました。

 

歪のメインはハンドメイド・ペダル。

—- これは何ですか?自作のエフェクターですか?

start0ftheday+sleepy.ab-yamauchi-001-al山内憲介(以下【山内】)「これは基本FullDriveなんですけど、そこからどんどん改造していったハンドメイドのオーバードライブ/ブースターです。友達がパーツを沢山持ってきてくれて、もっと中域をこうしたいとか、一つ一つパーツを試しながらチューニングしていったんです。音は結構あっさりとした感じにしたかったんです。あとライブの時にはコレを踏んだらどの位レベルが上がるかといった要素が結構大事だったりするので、その上がり方を良い感じに調整してもらいました。2つのフットスイッチは独立した歪みとブースターのスイッチです。」

—- エフェクターのノブやコントロール類はテープでガチガチに止めちゃうんですね。何のツマミなのかさっぱり見えない(笑)・・・。

【山内】「ライブ中にノブの位置が変わっちゃうのが怖いので・・・。みんなどうしてるんですかね。特にアナログシンセっぽい音がメインのフレーズだったりするときに、そのツマミが少しずれただけで音がゴォーッとかしかならなくなってしまって、僕はそのフレーズを弾いてるんだけど、皆は何で弾かないの?みたいな事故もあった。特にHog(Electro harmonix)なんかはちょっとパラメーターが変わるだけで本当に事故になっちゃうんです。」

start0ftheday+sleepy.ab-yuya-001-alYuya Tanami(以下【Yuya】)「プッシュすると回るツマミとかよくないですか?」

【山内】「それいい!特許とれるんじゃない?」

—- あっ。もうそのアイデア僕がいただいちゃいました(笑)。ところでもう1つのハンドメイドペダルは何ですか?

【山内】「これはFull ToneのFat Boostから変えていったものですね。中の抵抗とかを変更していって好みにチューニングしていったものです。」

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歪ペダルに求めるもの。

—- 皆さんにお伺いしたいのですが、「歪み」って本当に好みや解釈も様々ですが、どういった「歪み」が好みですか?

【山内】「家にも歪ペダルは沢山あるのですが、最近レコーディングしていて良いなと思ったのはSamsAmpの歪みのサウンド。全部アレで録っちゃうこともあるほど。」

—- どんな風に歪んで欲しいというイメージや、歪みに求めるものは何ですか?

【山内】「アンプ系の歪みというのもあるんですが、グワァーと歪んで欲しいけどメタル系の歪みにはなってほしくないというのはあります。歪みサウンドの芯の部分はそれほど欲しくない。コード感もあまりいらない。何を鳴らしていても気にならない音になってほしいと思っています。ノイズに近いイメージ。空間が拡がって、よくよく聴いたら和声感は実はあるんだな、みたいなイメージが理想なんです。アンプはクリーンにセッティングしてペダルで歪ませていますが、むしろマルチのコンプレッサーで細かくレベルや厚みを調節しています。」

start0ftheday+sleepy.ab-tatsuya-001-altTatsuya Tanami(以下【Tatsuya】)「山内さんと同じく僕もギターが335だからどうしても温かい芯がでちゃうというのはよくわかる。僕も同じイメージを持っていますね。パキッとした音や拡がり感を出すのが難しい。だから335には割りとハイゲインの歪があっているような気がします。僕の場合コード感をあまり出したくないときにはAnalogman1(King of Tone)を、逆に芯がしっかりあるサウンドにしたい時にはWalrus AudioのVoyagerを使います。Voyagerはパキッとした感じが最高に気持ちよいので、自然とリフを弾くときにはVoyagerを使うようになりました。」

【Yuya】「僕の場合は歪みペダルはライブだと3-4種類を使い分けています。歪にはコード感がありつつも拡がりのあるサウンドを求めています。僕はローコードが多いので芯のある音を基本的にしているから、山内さんやTastuyaとは対極的かもしれませんね。コード感という意味ではWalrus Audioは完璧。VoyagerMayflowerをセットで使用してメインの歪みサウンドを作っています。そういえば最近この2つのペダルの接続順を入れ替えたんですよ。」

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—- 山内さんのペダルボード内の信号の流れはどうなっているのですか?

【山内】「信号はまずこのハンドメイドのスイッチャーに行きます。最初のセンド/リターンはRavish Sitar→Booster→Hogです。Hogは好きな音色にしたときにレベルが下がるのでこのブースター(ハンドメイド)をかまして他の音とのレベル差を調整しています。普通の回線はOverdrive/Booster(ハンドメイド)→ワウ→ボリュームペダル→セレクター→Whammy→リバーブ(HollyGrail)→ボリュームペダル→アンプといった順番です。またもう1つのボードにはLINE6のディレイ(DL4)とマルチ(M13)をセッティングしています。」

—- マルチ(LINE6 M13)はどんな使い方ですか?

【山内】「マルチは基本的にディレイやモジュレーションが多いですね。DL4の方は実はアナログディレイっぽい発振音だけに使ってるんです。本当はM13で全部やりたかったんですけど少しキンキンした印象で・・・M13の解像度が倍に上がったことで発振音が少し痛く感じる気がしたのです。だからDL4を外すのはバンドメンバーも許さない(笑)。DL4は判りやすいし良い加減の丸みがありますね。」

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山内氏のペダルボード#1  ■ Electro Harmonix/Hog ■Handmade/Booster ■Handmade/Line Selector ■Electro Harmonix/Ravish Sitar ■Handmade/Overdrive-Booster ■Handmade/Booster ■Buddah/Wah ■KORG/VP-10×2 ■Digitech/Whammy ■Handmade/Selector ■Electro Harmonix/Holy Grai l■E-BOW

山内氏のペダルボード#2

山内氏のペダルボード#2 ■Line6 M13  ■Line6 Expression Pedal×2  ■Line6 DL4

—- Yuyaさんのペダルボードも前回の取材の時から変わっていますね。どの辺が変わりましたか?

【Yuya】「まずはIcarus(Caroline Guitar Company)が増えましたね。これ本当に最高でした。ブースターとしてというよりはプリアンプとして使っています。あまり歪ませないように設定していますが、びっくりするくらいに音が太くなり良くなります。Manlay SoundのThe Soundはジリジリしたサウンドでかっこいい。更にManlay SoundのファズBabyface(si)はノイズっぽいパートでよく使うようになりました。」

Yuya氏のペダルボード  ■Empress Effects/Buffer+ ■Electro Harmonix/Micro POG ■Walrus Audio/Voyager(Limited Black) ■Walrus Audio/Mayflower ■Neunaber Technology/Echelon ■Strymon/blue sky ■Caroline Guitar Company/Icarus ■JHS Pedals/Charlie Brown ■Demeter/TRM-1 ■Mr.Black/Eterna ■Walrus Audio/Jupiter ■Manlay Sound/The Sound ■Empress Effects/ParaEQ ■Walrus Audio/Transit5 ■Empress Effects/Tape Delay ■Empress Effects/Superdelay ■Yamaha/Magicstomp ■Manlay Sound/Babyface(si) ■BOSS/DD-3 ■Morley/MiniVolume

—- Tatsuyaさんのペダルボードにもいつの間にか凄いのが増えていますねぇ。

【Tatsuya】「Janus(Walrus Audio)が入りました!この子はいまや無くてはならない存在になっています。クリーントーンでのトレモロ、そしてファズ側をゲインMaxで、さらにジョイスティックをまわした時のサウンドはかなりヤバいです。僕はDiamond大好きなんでMarquis(ブースター)も追加しました。Hybridモードで使用しています。」

Tasuya氏のペダルボード  ■One Control/BJF Buffer ■t.c.electronics/PolyTune ■ Diamond/Compressor ■Diamond/Fireburst ■Mr.Black/Eterna ■Walrus Audio/Janus ■Analogman/King of Tone ■Caroline Guitar Company/Icarus ■EarthQuaker Devices/Organizer ■■Walrus Audio/Voyager(Limited Black) ■MXR/Carbon Copy ■Diamond/Marquis ■Neunaber Technology/Wet ■Empress Effects/ParaEQ ■Walrus Audio/Transit5(Clickless) ■Eventide/TimeFactor ■Red Panda/Context ■EARNIEBALL/Volume Pedal

 

空間系のペダルに求めるもの。

—- 今度は空間系のペダルについて、こだわりやそれに求めるイメージを教えてください。

【Tatsuya】「まずは拡がりですね。空間系はクリーンが気持ちいいけど、深い歪み、ドライな歪みなどの歪みサウンドにも共通項として欠かせない要素です。歪みサウンドはリバーブをいれることで『耳に痛くない周波数』になってくれるので自分のサウンドには無くてはならない存在です。僕は2台のアンプを使用していますが、2台のアンプそれぞれでリバーブの深さが異なるようセッティングしているんです。」

【山内】「空間系のペダルにはやはり溶ける感じを求めています。ちょっとずつ歪んでいくディレイとか・・。ゆれている音がすごく好きでビブラートとかは本当に良く使います。何か『意識がぱぁーっと薄くなっていくようなサウンド』を意識して作っています。そういう意味ではすごくハイファイに作ろうというわけではないです。ローファイなサウンドでも響くような音にしたいんです。」

【Yuya】「僕は空間系のリバーブは常にオンの状態です。ライブでは出来るだけ奥行き感が『3D』になるようにしていきたいんです。ギターのサウンドがなるべく表面上にでてこないようにしています。客席から聴いた時って意外とバキッと痛い音になってしまっている場合がある。そうならずに、ちゃんとアンサンブルとして聴こえるようにリバーブで少し後ろに持っていってあげる。前の方の客席のお客さんも気持ちよく聴けるよう意識してサウンドメイクをしています。」

—- これは?

【Yuya】「これはYamahaのMagic Stompですね。ディレイが良いんです。中で16個のディレイを並べられてその個々のパラメータを別々にいじれる。でもWindows XPからでないとPCからエディットできないという(笑)・・・。」

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実演&解説!最近気に入っているサウンド。

—- せっかくヒソミネさんを使わせていただき音だしもできるので、それぞれ最近気に入っているサウンドを実演していただき、そのサウンドをどうやって作っているのか教えてもらえないでしょうか?

 

【山内】「これは最近結構気に入っている音色なんですが(上の動画の45秒~58秒で実演)、主にマルチ(LINE6 M13)で作ってます。オートワウがかかったシンセ系の音をディレイで飛ばしています。シンセ系の音に入る前にコンプでつぶしてレベルを一定にしてあげないとムラがでてしまいます。まずコンプで音を一定にしてからシンセ系で音を変化させてからディレイで飛ばす。その後でもちょっとしたタッチで凄くレベル差がでてしまうので、それをまたコンプレッションするという感じで作ったサウンドです。」

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—- Ravish Sitarはどんなサウンドで使用しますか?

【山内】(上記動画の59秒~1分10秒で実演)「Ravish Sitarはディレイと一緒に使うことが多いですね。コレはもう買ってすぐにアルバムでイントロを弾いちゃいました!」

—- HOGは?

【山内】動画の(上記動画のの1分11秒~1分22秒で実演)「HOGはこんな音でよく使っています。本当にツマミが少し動くだけで全然音が変わってしまうので怖いです。基本セッティングはあまり変えてなくて、HOG以外のところで音量や固さなどを制御するようにしています。HOGは結構レコーディングでも使っていますね。皆さんが曲を聴いてシンセで演奏しているのかな?と思われるところも結構頑張ってギターで録音していますね。」

—- ギターで色んな音を出すのは好きですか?

【山内】「そうですね。時計台の鐘の音をだしたいとか・・・映像とリンクするような音を作りたいとはいつも思っていて、『何か変わった面白い音だね』で終わるんじゃなくて、もっと情景が思い浮かぶような音を作りたい。くじらみたいなのが鳴いてるみたいだなぁとか。」

—- Yuyaさんの最近気に入っているサウンドは?

【Yuya】(動画の1分24秒~1分33秒で実演)「最近好きな音です。スライドだけで弾き倒すような奏法なんですけど、ボリュームと歪みとMicro POG(Electro harmonix)が中心になっています。歪みはWalrus AudioのMayflowerVoyagerで作りこんだサウンドです。Mayflower→Voyagerの接続順で、Mayflowerはあまり歪ませずに、Voyagerでメインの音を作っています。VoygerだけのサウンドよりMstart0ftheday+sleepy.ab-tatsuya-002ayflowerを足したほうが上の方がバキっとして好みの歪み方になるんです。Voyagerだけだとこの音で・・・それにMayflowerを足すことで・・(動画の1分34秒~1分46秒で実演)。Micro POGはオクターブペダルですが、このペダルが入ることで歪みがキーンとした所までいききらないんです。Micro POGが入らないと音がピークを超えてしまいこのサウンドの質感にはならない。」

—- Tasuyaさんは?あっ。でたっ!弓だ!

【Tatsuya】「僕はボウイング(ヴァイオリンやチェロの弓でエレキギターを演奏する)を良く使うんです。(動画の1分47秒~2分07秒で実演)この音にOrganizer(Earth Quaker Devices)Eterna(Mr.Black)Context(Red Panda)あたりをかけてやると倍音が増してサウンドが立体的になって気持ちがいいです。アルバムでもこの音は結構使っていますね。Contextリバーブは深めで完全に“後ろ専用”といったサウンドが特徴で、いつもはHallまたはCathedralモードで使うことが多いです。」

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とにかく楽曲がメインで考えている。

—- Sleepy.abはギターがお二人ですが、お互いの役割みたいなものはありますか?

【山内】「どちらかというと自分以外のメンバーで成り立つように音を作っています。なので自分の役割は主にネタフリというか(笑)。うーん。できるだけ拡げたい、違う方向に見せたいstart0ftheday+sleepy.ab-yamauchi-003ということを意識しています。」

—- みなさん好きなギタリストっているんですか?

【Yuya】「ギタリストで憧れたり理想とするというのはあまりないですね。あまり考えたことがない・・。良い曲を作って、それに良いギターをのせる。とにかく楽曲がメインで考えています。」

【山内】「ギターの誰が好きとかいう事ではないけど、サントラ盤が音楽として好きで、昔は色々な音がどうやって作られているのかが分からなかった。たまたまギターを持ったときにそういう音をだしたいなと思った。当時は好きな映画を見ながらよく部屋でギターを弾いていたんです。そうやってディレイとか揺れる音とかが好きになっていった気がします。」

—- 何か山内さんは“こーゆー音出したい願望”が強いようですね。?

【山内】「そうですね。街を歩いていても、この音いいなぁ。だったらギターで・・とすぐに考えてしまいます。例えばホルンの音がいいなと思ったら、ギターでそれを再現するのに、最初のすごく速いところから始まるビブラートの感じをトレモロのタイムを調整したりして・・・。」

【Tatsuya】「僕も昔から好きなギタリストって特にいないんです。どちらかといえばギターギターしていないものの方が好き。曲をいかに良くするか、格好良くするか、ということをメインに考えています。」

 

Walrsu Audioは常に本国サイトをチェックしてる。

—- ところで皆さんはエフェクターなどの音楽機材をどうやって見つけるの?

【Yuya】「やっぱりライブで他のバンドが使っているのを見てとか。」

【山内】「札幌なんで全然情報も弾ける店も少ないんです。実際に触れる環境がないのでWebサイトで見て、動画とかも結構チェックしています。もう趣味に近いので、移動の時なんかも常に気になっちゃって(笑)アンブレラさんのサイトをチェックしたりしています。アンブレラさんにはもっと極端なものをどんどん見せて欲しいというか、教えて欲しいです。」
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【Tatsuya】「動画はやっぱり見ますよね。もうかわいいのとかがあるとつい見ちゃいます。」

—- 購入する基準は?

【山内】「1つはレコーディング用にとことん音だけ追及したものですね。それとライブ用には利便性があるもの。結局購入するエフェクターは機能が優れているものが多いかもしれない。」

【Yuya】「メーカーの信用というのは大きい。Walrsu Audioなんかは常に本国のサイトをチェックしてるから、(輸入代理店の弊社より)先にチェックして、山本さんに連絡していつ入荷する?みたいな流れになる(笑)。NAMMの映像なんかもチェックしてます。」

 

一番感動したエフェクターは?

—- 一番最初に買ったエフェクターは何ですか?

【Yuya】「僕はBOSSのOD-3ですね。」

【山内】「ボリュームペダルでした。ボリューム奏法がしたくて・・。」

【Tatsuya】「Hughes&Kettnerのプリ管が入っている3chの歪むペダル。光るのが格好良かったので・・でもすぐに手放してしまいましたね。」

—- 今までに一番感動した機材は何ですか?

start0ftheday+sleepy.ab-yuya-003【Yuya】「最近ではダントツでIcarus(Caroline Guitar Company)です。温かくてギターの弦の音より木の音が鳴るような、そういう音作りがずっとしたくて探していたんです。実は弟(Tatsuya)が持っていたのでちょっと貸してって。そうしたら『えっ!これ俺のギターの音?!』ってくらい驚いて・・。Icarusはブースターというよりは音色を変えるために使っているんです。」

【山内】「自分はコレ(箱からE-BOWを取り出す)、かなり感動しましたね。結構前ですけど、それこそ本当はボウ(弓)で弾きたかったんですけど全然分からないし・・『そんな音が出したいんだけどどうしたらいいですかね』とか話をしていたら『E-BOWっていうのがあるよ』って教えてもらいました。それからは本当にコレをレコーディングでも使いすぎるほど使用して、何本も重ねてオーケストラみたいに作ろうと思ったんです。何曲か作っていたら周りから『そろそろそういうの止めてくれないかな』って言われてしまって・・・。もう『E-BOW禁止!』みたいになっちゃって(笑)。それくらい使っちゃいましたね。アルペジオとかも結構練習しました。本当にE-BOWには度肝を抜かれましたね。」

—- 僕が買ったときにはカセットテープがついていました。アレまだ聴いたことがなかった・・・。

start0ftheday+sleepy.ab-yamauchi-ebow【山内】「ついてましたね!アレ凄いですよ!絶対に聴いたほうがいい。『E-BOWでこんなこともできるのか!』と。今聞いても結構感動すると思いますよ。」

【Tatsuya】「僕の感動したエフェクターはJanus(Walrus Audio)ですね。もう衝撃的でした!このビシャーッとしたファズの音はJANUSでしか出せません。すごいボリュームがかせげるし、上から下まで計り知れない破壊力を持っている。うちのバンドは終盤になるととんでもない音量になっていくことがあるんですけど、そんな時にもJANUSなら全然負けません。トレモロもレベルを最大にして一緒にファズも踏むと、響きの中でトレモロが鳴っているかなり存在感のある音になる。JANUSなしでは今の僕のペダルボードはあり得ないほどです。」

もう踊ってるみたいになっちゃって(笑)。

—- 山内さんは座って弾かれますよね。

 

【山内】「はい。ライブのときも今は座って弾いていますね。最初の2年くらいは立って弾いていたんですけど、もうなんかやり過ぎてて見栄えも良くないかなと思って・・・。」

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—- 何がやり過ぎだったの?

【山内】「当時は今よりももっと踏む感じのセットだったので、もう踊ってるみたいになっちゃって(笑)。一気に3つ踏むとか、Bメロ入ったら3つ踏むとか・・そういうのがずっと繰り返されて、さらにボリュームペダルとかワウとか動かすのも好きだったので、もうグニャグニャやりながら、しまいには転びそうになったりだとか・・・ワウ動かしながらボリュームペダルなんて座ってないとできないので・・結局座るようになりました。」

【Yuya】「両足使えるのは羨ましいなぁ。立ってると無理だから・・。ボリュームペダル踏みながらとかやると確かにオットット・・・ってなっちゃう。」

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—- 両バンドともに結構自由なスタンスで作品を録音制作しているように思いますが?

【山内】「ProToolsで皆のデータを集めてアレンジして結構極端なミックスにしちゃうんですけど、エンジニアさんによくびっくりされます。エンジニア(三好敏彦さん)はそれをすごくくんでくれて・・そんな時に自分が好きな感じがすごく偏っていて極端なのかなと実感します。録音は札幌の芸術の森スタジオをよく使用します。エンジニアさんは東京から来てくれるんです。」

—- Pro Toolsの中でギタートラックにプラグインを使用したりもしますか?

【山内】「レコーディングの場合はライン1本で録ってしまうことも多いです。エフェクトはProTools上で自分でどんどん作りこんでしまう。パラメーターも自由自在だし・・。」

—- そんなにハードウェアにこだわっているわけではないんですね?

【山内】「そうですね。その後にまたバンドで演奏するときにハードで作り直しているような感じです。」

—- Start Of The Dayはどちらかといえばハードウェア派のような気がしますが?

【Tatsuya】「そうですね。僕らはレコーディングの時にはREAMPを使って実際にエフェクターのツマミをいじって作ることが多いですね。せーのでリアルタイム操作です。」

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—- 山内さんは北海道へのこだわりが強いですか?

【山内】「今はみんな札幌に住んで活動しています。まあ人間的にということもあると思うんですけど、僕らって全員が札幌の人間ではなくて、自分は函館、ボーカルは根室でベースは岩見沢、つまりもっとすごい田舎の町から札幌にでてきてるから、その時点でもう札幌の人が東京にでてきたくらいのショックがあって・・・。もう人が多すぎてこれ以上はもう無理だなって(笑)。札幌でもう生きていくってうえでギリギリなんですよね。」

—- 住んでいる場所って音にでますよね。?

【山内】「やっぱ雪は影響するような気がします。ずっと雪が降っていて寒いし・・周りのバンド見ていてもそんな気はしますね。」

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—- 本日はありがとうございました。楽しかったです!

 

この後はアンブレラカンパニー取扱いの最新ペダルをあれこれ試奏タイムに突入。エフェクター好きが集まってワイワイと時を忘れて音出ししました。それと、何とSTART OF THE DAYのボーカルAtsukoさんもボーカル専用のエフェクトボードを組み始めたらしく見せていただきました(写真を撮り忘れて残念!)。Audio-TechnicaのVP-01 Slick Flyが組み込まれていてマイクアンプにギターエフェクトをインサートできてPAには+4dBuバランスで送ることができるシステム。ZCAT PedalsのBig Reverb TIも組み込まれていました。こちらも今後の展開が楽しみです!

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sleepy.abさんはこの後FM局のJ-WAVEで生出演&生演奏があるとのことで六本木へ行かなくてはならず時間切れ・・もう少し遊びたかったです。また対談の間、常にエフェクターに対して「この子(娘?)」という表現を多用するTatsuyaさんに『本気のエフェクター愛』を感じました(笑)。お忙しい中お集まりいただいたSTART OF THE DAYとsleepy.abの皆さま、会場を使わせていただいたヒソミネさん、写真を撮っていただいたMeguさん、ありがとうございました。

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取材協力
写真: Megu (サンガツ)
会場: 森大地(大宮ヒソミネ / Kilk Records

 

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