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DeArmondの機材と歴史

Harry DeArmondは1906年アメリカのケンタッキーで生まれ、1930年代からRowe Industorieにてミュージック・インストゥルメンツ関連の仕事を開始しています。特にマグネティック・ピックアップの開発においては大きな功績を残し、アコースティックギターのサウンドホールにマウントが可能なピックアップを始め、Ephiphone、Fender、Harmony、Gretsch、Guild、Martin、Silvertoneなどのギターメーカーと仕事をしました。1953年ん開発された6つのアジャスタブル・ピースを搭載したMODEL 200(またはMODEL2000)ピックアップは、Gretsch社のギターなどで有名です。

Harry DeArmondの興味はピックアップだけにとどまらず、1946年にはDeArmond 601と呼ばれた、トレモロ・ペダルを発表し、数年後には多くのリズム&ブルース、ロックンロールのギタリスト達に使用されました。Bo Diddley、Muddy Waters、Duane EddyもDeArmond 601を愛用したそうです。

その他にもファズ、パンニング、フェイザー、ボリュームペダルなども発売されていたDeArmondのギターペダルですが、とても個体が少なく、その独特なサウンドは、いまでもカルトな人気を誇っています。

今回紹介するDeArmond 1850 Thunderboltは1970年代に発売されていた、極めて異質なサウンドを持ったレアなワウペダルで、近年では、The Flaming LipsのSteven Drozedや、MogwaiのStuart Braithwaite(現在はREUSSのSilver Balloonを使用中)など、新世代のギタリスト達に再発見され、彼らのサウンドメイクに欠かせないツールとなっています。


幻のThunderboltワウを完コピ。REUSS Silver Balloon!

オリジナルのDeArmond Thunderboltは、コレクターズ・アイテムとしてはとても希少で高価です。回路図はどこにも見つからず、Reuss Silver Balloonを作成するために、エレクトロニック・エンジニアとチームを組んで、何と2年もの長い時間をかけて、1979年のヴィンテージ・オリジナルペダルの完全なトレースとリバース・エンジニアリングを行いました。

電子的には、オリジナル回路の正確な複製です。この伝説的なワウペダルを改良したり更新せずに、トゥルーバイパス化、それに一対のインジケータLEDだけを追加しました。その他の唯一の違いは、エンクロージャーの形状とサイズだけです。古いDeArmond Thunderboltは巨大なペダルでしたから、回路を標準的なワウ・エンクロージャーに収めました。

このワウサウンドは全く特別な音です。とても甘く「ジューシー」なワウ・トーンで、滑らかなハイエンドと、素晴らしい唸るようなローエンド。通常のワウ・サウンドのとは全く異なる質感とトーンを持っています!

Thunderboltと同様に、切り替え可能な「ディストーションモード」の切り替えスイッチも装備しています。音に微妙な歪みを加えられるエッセンスです。

Reussが作成した Silver BalloonとThnderboltの比較動画を見ていただくとわかるように、これは大変に個性的で、今までに聞いたことのないようなサウンドを持っています。完全にオーソドックスなワウトーンではありません。インダクターを使わない独特な設計から生まれた、フェイザーやフィルター・スィープにも似た独特なワウサウンドがプレイできます。

ファズ・ワウのようには歪みませんが、オリジナルThundervoltにも搭載されていた「ファズスイッチ」は、サウンドにわずかな歪みを加え、ファットなサウンドに仕立て上げます。シンセライクなサウンドにも最適で、独特なThunderboltサウンドに、スパイスを効かせることが可能になります。

REUSSならではの、レアな視点と完璧な回路設計により、また一つ過去の名器が再発見され、新たな世代に受け継がれていきます。自分だけのサウンドキャラクターを求めている個性的なミュージシャンにぜひ試していただきたいワウペダル(普通ではないワウ?!)です!

 

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