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SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル

 

BTL-900という手前味噌ながらとっても良いヘッドホンアンプができたので家にあるCDを聴き返している。「こんな音が入っていたのか」とか、「超速ギターソロもとてもよく分かる」、「ここクリップしちゃってるな」とか良い面も残念な面も丸裸に全部聴こえる。そんなBTL-900とMDR-CD900STの組み合わせですが、だからこそ見えてくる違和感がある。ピンポンディレイでL/Rに飛ばしたボーカルの広がり方というかLとRとで音の距離感が違うこと。L側はPAN【100:0】で音場イメージの端はほぼ真横まで、それに対してR側はPAN【3:97】 で、もう少し行けるだろうって感じの位置。CDプレーヤーか?ヘッドホンアンプか?ヘッドホンか?入力のL/Rを入れ替えてみたり、ヘッドホンの配線を入れ替えてみたり、ドライバーユニット自体を入れ替えてみたり、だけどどうしてもL側に広がる距離よりR側に広がる距離の方が近いと感じる。それと極太シンセベースとエレドラのキックが重なり脳を揺さぶるエレクトロ系のポップスを爆音で聴いた時、5Hzとか10Hz付近でしょうか超低域、いやもっと下、音というか振動板が移動する時の”圧”と表現すべきか、それがL側の方がより深くのびのびしているように感じる。

SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル
自分の耳がL/Rで違うのか?これは正しいと信じる事にして・・・、原因を探ってみる。ヘッドホンアンプへの入力を入れ替えた事で音の印象は変わらない→CDプレーヤーの可能性は消えた。ヘッドホンのプラグ内でLRの配線を入れ替えても印象は変わらない→ヘッドホンアンプでもない。すると残るはヘッドホン、これはとても興味深いので調査してみました。以前から傾向は掴んでいましたが何パターンも検証を重ね、傾向をつかみ、専門書を開き、技術的に裏付ける事に時間がかかってしまいました。遅くなりましたが調査結果をまとめましたのでご参考にしていただければと思います。

 

900ST LとRの違い

900STは構造上LとRとでは条件が異なる部分がいくつかあります。

 

電気的な違い

ケーブルが片出し構造のためLはヘッドホンケーブルからドライバーユニットへ直配線されてSONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブルいるが、Rは渡り線を介しての配線となるため違いがある。渡り線は極細のリッツ線、Lのハウジング内からヘッドバンド内を通りRハウジングへ入っていく、その長さは約60cm往復では120cmにもなる。これは何か影響していそうだ。

まず、直流抵抗値を測定、実測で約0.2Ω。ただし、テスターでの測定なのでターゲットになる抵抗値からすると実に簡易的、接触抵抗や測定リードの抵抗値を考慮する必要がある、実際は0.2Ωより確実に低い値のはず。仮に0.2Ωとしても900STの公称インピーダンス63Ωに対して約0.3%だ。これをどう捉えるか、ヘッドホンのケーブルは0.8Ω程度ある。63Ωに直列に0.8Ωが入るか0.8Ω+0.2Ωが入るかの違いとなるが、これはヘッドホンアンプの出力インピーダンスが0Ωの場合、デッキなどのヘッドホン端子では50Ω程度、BTL-900の場合は900STにあわせて高めの設定になっているので渡り線の抵抗値の影響は無視できるくらいにしか作用していない。実際にLとRで音量の違いを感じている訳ではないので抵抗値の作用ではなさそう。
交流信号なので位相差も気になるところですが、導体の中での可聴帯域の波長は様々なロスを考慮しても確実に数千メートル以上あるので120cmの差は問題ではない。
この渡り線による電気的な条件の違いは、いかにもあやしいポイントと考えていましたが、実際に影響するのは極僅かと言えるでしょう。今回課題となっている距離感や定位の角度の違和感は渡り線の有無による僅少な違いというよりも、他の違う何かが引き起こしていると考えられます。

 

構造的な違い

SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル

ハウジング内部を観察すると、L側はヘッドホンケーブルを通すブッシング、ケーブルをクランプして固定するための突起、そしてプラグからのケーブルの配線が確認できる。対してR側の内部はすっきりしていて何もない、配線も柔軟なリッツ線の渡り線だけ。これらの条件は存在するだけであれば大した問題ではないが、900STのハウジング内にはミクロングラスという吸音材料が入っていて、この違いがあることでLとRでミクロングラスの納まり方に差異を生み音響的な条件に相違が出る。

ところで、ミクロングラスは何をしているかと言うと、通過する空気振動を妨げる働きによりハウジング内の空気の弾性を調整が主な役割で、共振周波数を下げる効果がある。更に、900STに入っている吸音材はもう一工夫されていて、表側に不織布が貼られており、これが中高域を吸いすぎてしまうのを抑え、適度に反射しイヤーパッド内に放射するため、中高域を失わずに低域のレスポンスを整えている。試しに外して音を効いてみると低域の量は増すが共振ポイントが高くなる、中高域にかけてはボリュームを下げたんじないかってくらい減少してしまう、MDR-7506に近い印象。7506はミクロングラスが入っていない代わりにハウジング内の容積が小さく作られていて共振ポイントをコントロールしている、900STよりも低域寄りなパワフルさと、高域のマイルドなクリアーさはこのあたりの構造の違いも影響している。

 

かまぼこ型のミクロングラス

さらに検証を重ね、LとRとでの距離感の違いについてもこの事が関係していることが分かった。L側はヘッドホンケーブルからの配線があり、前面板とハウジングを組み付ける際に配線がミクロングラスを押して形が変形します。その形状は渡り線に押されてできる変形と合わSONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブルせて丁度「かまぼこ型」になっています。前述したようにミクロングラスは中高域を反射し、イヤーパッド内に放射します。この反射し放射される角度がLはRより耳の後方へ向いているため広がりとなって認識できるのだと推察しました。また、R側はスポッと余裕を持って収まるが、L側は突起にひっかかり、このミクロングラスが突起に邪魔されそれより下側にはミクロングラスが入らない空間、隙間ができる。この隙間は特に振幅が大きくなる低い周波数にとっては、この隙間はミクロングラスに引っかからないので振動板の動きを空気抵抗で抑制し過ぎない、スムースに空気が振動できる空間が増える。この違いにが”圧”の感じに影響すると考えられる。

ということは両方のミクロングラスを同じ形状にすればL/Rの距離感が一致するはず。L側の配線は必須なのでR側の形状に合わせるのは難しい。L側の形状をR側に再現する方が現実的、R側も同様に「かまぼこ型」になるように調整して仕込みます。L側は配線によってかまぼこ化している訳なので、同じようにダミーケーブルを用意して同様に配線を追加し、機構的な条件を揃える事にしました。
SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル

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ハウジング内を半周する長さにすると収まりが良く扱いやすい長さでした。圧の感じに影響すると考えられる隙間もダミーケーブルに引っ掛かるようにセットする事で再現できる。L側の「かまぼこ型」を考えてみると、ケーブルからの配線がある方のカーブはハンダ付けをすSONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブルる電極部分から隙間を作りケーブルにそって落ちていく。渡り線の方は線材が柔らかいので線を通す孔部分付近を窪ませるカーブ、つまり頂点がオフセットしたかまぼこ型。かまぼこというより「笹かまぼこ」を彷彿させるアーチである。ダミーケーブルを追加しているので自然と同じ感じにはなるはずですが、それだけでは不十分。この笹かま具合が音場の広さや軸の傾きに反映されるので、LとRでこのカーブを同じにする事を意識して組み込む事、そして試聴を繰り返し追い込んでいく事がとても重要です。
SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル

 

ミクロングラスの調整方法

この追い込みの調整はちょうどWAVES S1をいじっているようなイメージです。広がり方の対称性Asymmetryを変えたければ笹かまカーブを微調整していきます。また音場軸Rotationにずれを感じるようでしたSONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブルら、ミクロングラスの高さと言いますか、ミクロングラスを仕込む深さで中高域のバランスが変化するので、そこの具合にずれがあると考えられます。L側に軸の中心を感じるならドライバーユニットに近い、奥行き方向の隙間を小さくなるようにセットします、逆であれば隙間を多めに確保します。これを繰り返し低域と高域の音場軸を追い込んでいく事が可能です。しかし、ミクロングラスの整形は配線に押される事による立体的な変化であり、再現が難しく、配線の状態や組み込み方によりずれが生じる可能性があり、トライ&エラーを繰り返し「耳で判断し反復的に微調整」していく必要があります。また、使い込んでいる900STの場合はミクロングラスがよれてクセが付いていることが多く、そのようなミクロングラスでは調整は困難でした。高いパーツではないので交換した方が良い結果が得られます。

笹かまカーブをLとRで完全に対称に揃えられた時AsymmetryとRotationは0となり、この完璧に調整された900STはヘッドホンをしている事を忘れるくらいの自然で立体的な音場が再現されました。音の一つ一つ、音の響きの一つ一つ、そして音の隙間の一つ一つが一体となりパーフェクトなモニターヘッドホンとなりました。
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結果として、今回の課題であった違和感が完全に解消されたばかりか、「笑顔なのか、悲しい顔なのか歌い手の表情が見える」「感情がすごく伝わってくる」など、今までになかった次元の情報が追加され想像以上の効果が得られました。パーフェクトな「笹かまチューニング」もとい、「ダミーケーブル・チューニング」をぜひお試しください。もちろんこれまでにご紹介しましたセパレート配線くるっとチューニングも併せて行っていただくのは必須です。シングルエンド駆動にも応用できますが、BTL駆動の利点もさらにはっきり体感できますので、BTL駆動での使用を強くお薦めいたします。

楽器に関しても、もともと持っている能力と、それを最大限に引き出す調整が必要不可欠。モニタースピーカーもスタンドやインシュレータ、ルームアコースティックに至るまで調整するからスタジオのモニターとして機能するし、思った以上に素晴らしいサウンドを出せるようになる事も。であればヘッドホンも同じではないか?ヘッドホンの個性を楽しむのであればいじったらダメだけど、ヘッドホンに求めるサウンドイメージをしっかりと持っているのであれば調整を施しベストなパフォーマンスを追求する事が必要だと思います。
以前、くるっとチューニングを紹介したときにオリジナルの状態はLが後方へ90度Rは真上にセットされているとレポートしました。なぜそうなっているのか、その時は分かりませんでしたが、今回のダミーケーブル・モディファイによるチューニングでその謎が解けた気がします。この方法を採用しL/Rの聴こえ方の差を埋めるように調整しているのかも?くるっとする事による音質変化の傾向をあらためて見直すと、この推理もつながってきたような気がします。もし、そうであれば追加費用も無い、手間もかからない、生産時にマニュアル化しやすい最も効率の良い方法だという事は言えると思いますが、良い方を良くない方に合わせている事になるので、なんかもったいないような気がしますね。

-技術部-

 

SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル

 

 

900ST ダミーケーブル・モディファイを聴く

さて今度は担当変わって「やまもと」がMDR-CD900STのダミーケーブル・モディファイを聴いた感想をレポートしてみます。

いつもの通り技術のSさんが「聴いてみて欲しい」とまたもや(!)MDR-CD900STを手渡してくる。ここ数年で何度この光景があっただろう(笑)。彼は常にMDR-CD900STを良くしようと何年も飽くことなく研究を重ねている所が凄い。そして毎回更に凄いサウンドを聴かせてくれるのでとても凄い。

最初に書いておきますが、今回の「ダミーケーブル・モディファイ」はかなり衝撃的でした。最初僕は比較対象にした方のヘッドホンが「壊れてるんじゃないか?」と疑ったほどです。またこの記事を書くにあたって、あまり絶賛しすぎると嘘っぽくなってしまうのが嫌なので、「専用の貸出機を用意して各900STのサウンドを皆さまに聴いていただき、それぞれジャッジしてもらおう」という提案をしました。その事については後記いたします。
SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブル

 

数日にわたって様々な音源で試聴するのに使用したヘッドホン(MDR-CD900ST)は以下の通り。

#1、無改造オリジナル
#2、4芯リケーブル仕様
#3、BTL駆動仕様
#4、4芯リケーブル+ダミーケーブル・モディファイ(シングルエンド駆動)
#5、4芯リケーブル+ダミーケーブル・モディファイ(BTL駆動)

リファレンスのヘッドホンアンプはGRACE designのm903と、バランス駆動対応のヘッドホンアンプ Umbrella-Company BTL-900を使用しました。
最初にシングルエンドの#1、#2、#4を比べてみます。最初に個人的には聴きなれた#2の4芯リケーブル仕様を聴いてみますと、いつもの社内で聴いている900STサウンド。無改造モデルの散らかった感じが一切なく、とてもナチュラルに正確にモニタリングできます。さて今回はどんなもんか?と#4のダミーケーブル・モディファイ仕様を聴いた瞬間・・・リファレンスCDのウッドベースの超リアルな質感に引き込まれました。ベースの音像はぴったり真中で一切のぶれなく存在感抜群。全体的にも「臨場感」が全くの別次元です。何か過去を全て否定されたみたいで冷や汗がでます・・。今まで散々良さを伝えてきたオリジナルモディファイのサウンドが更にここまで良くなるとは・・・。無改造モデルを聴いてみると個々の楽器もボーカルも全てが散らかって聴こえてしまいコレを今さら聴く事は個人的にはもうできません・・。

BTL駆動の900STもダミーケーブルありとなしで聴き比べてみます。BTL駆動になっただけでもまるでスピーカーで聴いているみたいな音場感とリアリティがあるのに、ダミーケーブル改造ありのBTL仕様の900STは更に精密なアコースティック再現になっていて、さらに音場がやわらかく聴こえるように思います。奥行き感が見事にでてきて圧倒的な臨場感があります(後でもう少し詳しく書きます)。とにかくあまりの違いに思わず「こっちの900ST(ダミーケーブル改造なし)壊れてないか?」と確認してしまったほど。たまたま貸出用の他の900ST(ダミーケーブル改造なし)が社内にあったので再確認しましたが壊れているわけではありませんでした。その位サウンドが良くなっていたという事のようです!

今回の場合は「微妙な違いで聴く人によっては分からない・・・」という違いではないです。「誰が聴いても違いが明確」な類のアップグレード感が味わえると思います。

実際にモニタースピーカーとの比較もやってみましたが、ここまで正確な音場が再現できるのなら本当にヘッドホンでミックスしたって良いのではないか?とさえ思いました。各楽器が見えるように存在していてその音が一切ぶれていないので正確に楽曲を見渡すことができていると思います。

 

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細かくレポートしてみます。

まずは女性ソロボーカルでは「ダミーケーブル改造あり」の900STだと一気に見通しが良くなります。リバーブ・残響の見え方が凄くて圧倒的な臨場感があります。「ダミーケーブル改造なし」だと音が左右に散ってしまいまっ直ぐに届いてこないです。「無改造」ではここまでのレベルでリバーブ感を「見る」ことができませんでした。

バイオリン/チェロのアンサンブルを聴きます。「ダミーケーブル改造あり」は、弓が弦をこする弾きはじめの音が妙にリアルです。「BTL+ダミーケーブル改造あり」は、凄い立体感、奥行き感の表現が更に違ってきて目の前で演奏しているような臨場感に引き込まれます。

SONY MDR-CD900ST改造、音質向上、リケーブルいくつかのポップスやジャズをCDで聴いてみると、「ダミーケーブル改造あり」はドラムのフィルの打点位置が余りにも明確でリアルです。各ドラムの位置がきっちりと線を結んでいて動きが見えるように正確に判ります。また附帯音がなくゴチャつかないとてもスッキリした音場になっていると思います。一番感じたのは(まだなんでなのか分からないのですが・・・)音場が自然でやわらかく感じる事です。やわらかいのでリバーブや残響が大変気持ち良く自然に聴こえます。「900STはリスニングに向かない」というのは定番の文句ですが、このサウンドを聴いたら「むしろこの音でリスニングしたい」と思います。確かに無改造を聴いてみると解像度は高いのですが、不自然なエッジ感、ギチギチした耳に痛い音がします。この音が「ダミーケーブル改造あり」になると「ずれがない」「自然さが増す」「臨場感が増す」、さらに「やさしい響き」になることで、もう全然リスニングでもずっと聴いていられるような、それでいて細部まで見渡せるモニターサウンドになっていると思います。

「BTL+ダミーケーブル改造あり」で聴く、DIANA KRALL/The Girl in the Other Room の1曲目「Stop This World 」、ドラムのブラシのサウンドの空間表現のリアルさがやばいです。サウンドに奥行きがでて立体感が増してブラシがスネアの皮にあたってその打点が移動していく様が目に見えるようです。ぞくぞくします。

最後に古いロックも聴きましょうということでCSN&YのDeja Vuを聴いてみました。
「BTL+ダミーケーブル改造あり」で聴くコーラスワークは相当なものです。一切散らからず、細い髪の毛の1本1本まで綺麗に揃ったような、パーフェクトなハーモニー。今まで擦り切れるほど聴いてきたCDですが、正直ここまで完璧なコーラスワークであったかと感動しました。それもただ顕微鏡的にモニターライクに音が見えるという訳ではなく、その音場はとても気持ち良くリラックスした空間に余裕のある音場です。900STでずっと聴いていたいと思える事は結構凄いことだと思います。

リスニングでも気持ちよく聴けるようになった「ダミーケーブル改造あり」の900STは、今までモニタースピーカーだけを使って音楽制作の作業をしていた人にもお勧めしたいです。サウンドが聴きやすくなった事でモニターヘッドホン的に劣った部分は一つもありません。自然なサウンドになり、音場がすっきりし見通しが良くなり、定位感もさらに向上。このサウンドでモニタリングしながら演奏のオーバーダブを行えば、以前私たちが(ヘッドホンアンプ BTL-900 + MDR-CD900ST<BTL改造>)で想定していた以上の演奏のしやすさ、表現力の向上にもつながると思います。

O氏の試聴レポート

社内でOさんにも聴いてもらい感想を書いてもらいました!

僕はシングルエンドのみの比較となりましたが、BTL-900で#2の4芯リケーブル仕様と#4の4芯リケーブル+ダミーケーブル・モディファイを比べながら聴いてみました。正直なところ、ここまで良く変化するとは思っていなかったので、びっくりしました。今まで思い込んでいたMDR-CD900STの音の印象を覆され、全く別のヘッドホンではないのかと思わせるほどの改善が感じられました。

IMG_2892特に変化を感じた点の一つは、低域から高域までのバランスが良く聞こえるようになったことで、これまでモディファイする度に改善してきても残っていて、良くも悪くもこれがMDR-CD900STのキャラクターだと認識していた中低域の薄さが全然感じられなくなって、良い録音の作品は表現が豊かになり、本来収録されているはずの楽器や歌の存在感や厚みがしっかり感じられるようになって、音楽的に気持ち良く聴けるようになりました。配線やアンプ絡み以外の部分のモディファイでこのような変化が得られたのには驚きました。

もう一つは位相感が大きく改善されたことで、定位感が更に明瞭になりました。エンジニアによって収録された聴こえるべき音像の大きさ、音場の広さを感じることができて、シングルエンドとBTLの比較とはまた違ったかたちで改善を感じることができたのがとても興味深いです。

今までのシングルエンドのベストなモディファイとしてご紹介してきた4芯リケーブルでさえも、位相干渉で打ち消しあっているように聴こえてきて、今までのは前に出てきて欲しい音が出てこないことが比べてみてよく分かって、今までのはもう聴かなくていい、と思えるほどの違いを感じてしまいました。

音が出る大切なドライバー周辺のケアをしっかりしてあげることで、ここまで良くなる、と改めて感じさせられた比較試聴でした。4芯リケーブルはお陰様で想像以上の大反響だったり、このヘッドホンはモディファイし甲斐がありますね。MDR-CD900STユーザーの方には是非体感していただきたいです。

百聞は一聴に如かず

ここまで絶賛してしまうとやはり「本当なのー?」「ちょっと大袈裟なんじゃないの?」と思われても仕方ない・・・そこで弊社ではお貸出しサービスも行っておりますので是非ご自身の耳でお確かめいただければと思います!

「お貸出し試聴」ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
その際に以下をお知らせください。

・お客様のお名前
・発送先ご住所
・お電話番号
・メールアドレス
・お貸出し希望日

お貸出しについては弊社のデモ機貸出し規定に沿って行いますので以下をご覧ください(リンク先には「ご購入前提」とありますが、この場合はそうでなくても大丈夫ですのでご安心ください!)
http://www.umbrella-company.jp/demonstration.html

弊社でダミーケーブル・モディファイを承る場合

00213210-900弊社で行っている新品900ST(MOD)の販売で「ダミーケーブル・モディファイ」を追加オーダーできるようにいたしました。技術の専任が耳で微調整しながら行う職人的な作業となり、通常の改造サービスに含めることができないのでオプションオーダーとさせていただきます。

詳細はこちらでご確認いただければと思います(オプションでダミーケーブル・モディファイを追加ください)。
・900ST改造済の新品(シングルエンド)
http://www.gizmo-music.com/?pid=48826827
・900ST改造済の新品(BTL駆動)
http://www.gizmo-music.com/?pid=62879082

過去のMDR-CD900STモディファイ関連の記事は以下にまとめてあります。合わせてご覧くださいませ。
http://umbrella-company.jp/contents/tag/900st/

 

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