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Review 製品レビュー

iPhone5のイヤホン を徹底レビューしてみた

 

買いました!iPhone5・・・・ のイヤホンだけ Apple EarPods ¥2,800(税・送料込み)

このイヤホンのサウンドを徹底検証するという、いかにも「BUZZ」らしい守備範囲のコンテンツ。もちろん弊社でイヤホンは売ってませんが・・・。

是非お楽しみください。

 

セパレーションが凄い インパクトを持ったサウンド

買いました!iPhone5・・・・のイヤホンだけ Apple EarPods ¥2,800(税・送料込み)

Appleは箱がかっこいい!ヘッドホンが偉そうに居座っている。箱なんか要らないんたけどとっておきたくなる。

さて、CMでもご自慢の装着感はいかがか?まあまあかな?それはそうでしょう。耳の 形は個人の識別のためにも利用される事もあるくらいバリエーションが豊富、誰にでもぴったりって事は難しい。しかし平均点は高いのでは?誰の耳でもだいた いしっくりくるとは思います。付け方で音が大きく変わりますのでその辺は研究してみて下さい。

音はどうか、解像度が甘いわりにはとてもカラフルでセパレーションが凄い!左右にバ シッと、かと言ってセンター定位の音が弱い訳ではないここもバシッとくる。これは凄いインパクト!静的な特性は嫌なピークはないものの、高域が落ち着いて いて物足りなさを感じる、これは音漏れ対策か?低域は重心が低い訳ではないが量感は十分。全体的には心地良いカマボコタイプ、長時間聴いていられる音では ある。ターゲットとなるユーザーの使い方を考えればピッタリな音質ではないかと思います。

しかしこの特徴的なセパレーションの感じ、とっても鮮明にリンクする物がある。以前 いじったヘッドホンにそっくり!その時のヘッドホンは何をしたかと言いますと、セパレーションの向上を狙ってそれぞれドライバーのコールド側と配線のグラ ウンドの間に抵抗器を挟んだのです、抵抗器を介してグラウンドに落とす形です。

セパレーションは予想以上の効果でとってもワイド、ビシッとバシッと定位も決まる、センター定位もベースラインとキック重量感とボーカルの表情のそれぞれが ハッキリ出てくる、ひじょう分離が良い。実際EarPodsに抵抗器が入っているかは判らない、コードの芯線が細く抵抗値が高い?他の方法?特に意識して いないのかもしれません。でも、とにかく聴こえ方が似ている。その時の実験では、バランス駆動にも引けを取らない定位とセパレーションが部品代たった10 円で得られる事に興奮して“ランス駆動”だとか言いながら会社の人に も聴かせました、「すげー何だこれは!」というコメントを期待して・・・。が、社長「バランス駆動で聴いた時はゾクッとする感じがあったけど、これには無 い」ズバリそう言うのだ。そう言われて聴いてみると確かに響きが少なくサッパリしている。そう言う意味ではつまらない音になってしまっている。凄いんです 社長の耳。絶対音感ならぬ絶対tone感?を持っています。この前も「なんか違う」と指摘、調べると確かに違う所はあったのですがその部品がリード部品か チップ部品かという違い!同じ試聴環境で同じ曲を聴けばその相対的な音質の違いは私でも容易に判断できたと思います、が、その個体だけを聴いて、しかもそ のシステムでは初めて聴くCDで!これは絶対tone感だ!すげー!って逆に言わされてしまいました。プラシーボにも影響されない冷静な解析力もすごい。The Fader Controlも社長の耳があったからこそ、ここまでブラッシュアップできたのだと思います。全国楽器店様、オーディオ店様にて好評販売中です!

話がそれました、ヘッドホンの話に戻します。勝手に名付けたこの“ランス駆動”を聴こえ方からアナライズしてみると、まずL/Rが互いに混じり合わない、真ん中に壁があるかのように片方だけ鳴っている音は一切センターを越えない。僅かな値だが抵抗器によるアイソレーション効果が大きく効いていると考えられます。

また、逆相成分が減っている事が分かる。逆相成分が多ければフワッとした広がりと なって聴こえるが響きが減ると言う事ともつじつまが合う。リバーブ成分の中でもボーカルの真後ろに伸びている様なモノラルのリバーブ成分は正相なのでちゃ んとある。この現象のためマイク1本で録音される正相成分であるボーカルやギター、ベース、ドラムのキック、スネア、タム、ハットと言った各パーツはビ シッとフォーカスされ浮き出てくる。

しかし逆相成分が減ってしまうこの現象をマイナス要素と捉え引き続きの検証の必要性を感じBuzzでの公開は見送る事にしていました。

 

独特の分離感、整理されパートごと明確に浮き出る音像

これらの特徴、プラス要素もマイナス要素もEarPodsでも、いやEarPods の方が顕著に現れている。なので聴く音楽によっては合う合わないがあると思います。モノラル素材をPANで定位を決めたMIX、例えばポップスやロックな どマルチ録音の楽曲はほとんどが正相成分ですので、このEarPodsで聴くと今まで聴こえなかった、気付かなかった音が聴こえて面白い。「このベースこ んな事やってたんだ!」とか「ギターの耳コピがやりやすくなった!」とか、中には「このバンドこんな下手クソだったっけ?」など聴き慣れた楽曲にも新しい 発見が多いはずです。

改 めてEarPodsのターゲットとするユーザーの使い方を想像してみますと、聴く音楽はポップスやロック、R&Bやダンスミュージックなどなど 様々だと思いますが、どれも正相成分をメインとしたミックスとなっている。ストレージ容量を有効利用したいのでフォーマットはmp3やAACなどの圧縮 ファイル。小さな目立たない響き成分などは変換過程で省略されるのでこの段階で失われる部分は多い。そのたEarPodsで響き成分が減ったとも気付きに くく、また、街中や電車内で聴くシチュエーションでは響きが少なくなっても問題ではない、雑踏にマスキングされこの時点で響きなんかよく判らない。そんな 事よりもセパレーションの向上、聴こえなかった音が聴こえるインパクトが強くそこから受ける好感触な面だけが印象に残ります。マイナス要素を感じない場面 での使用がほとんどだと、ユーザーの行動パターンや心理面からも迫りこの“パランス駆動”の利用価値をここに見出した判断の柔軟さは素晴らしいと思いま す。ターゲットユーザーの必要十分なラインの音質は確保し、これで良いんだと言うチューニング、そしてこの価格。全てが納得させられる裏付けされていて、 さすがAppleと関心させられました。

最高級の音質ではありませんが、逆相成分が少しキャンセルされる事で全体的にタイ ト&ドライになって見えた独特の分離感、整理されパートごと明確に浮き出る音像に感嘆した事は事実。家で眠っているCDや学生の頃に一生懸命耳コ ピしたあの音源なんかを聴き漁って楽しんでいます。また、耳コピや譜面起しなどの目的で楽器単体に注目して聴きたい場合にも最適です。ご興味のある方は価 格も手頃ですので一度体感してみてはいかがでしょうか?

     

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