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GRACE design m920のボリューム・コントロール

高い精度の音量調整

GRACE design m920のボリュームコントローラーは、デジタル制御のアナログ・アッテネータが採用されています。先日行ったGRACE design社へのm920 開発インタビューでもふれていますので抜粋してみます。

『m920のボリュームコントローラーは、デジタル制御のアナログ・アッテネータを採用しており、96dBの減衰量を、精密な0.5dBのステップでコントロールできます。この手法によりいくつかの大きなアドバンテージが得られます。

まずコンタクトがない為に、セッティング値を変更してもキャパシタンスの変化が一切ありません。もちろん音声信号に色付けする配線材やコネクターもありません。さらにデジタル制御のアッテネータは大変広いボリュームレンジを持っているので、例えばShure E5のようなハイセンシティビティ・タイプのヘッドホンから、Sennheiser HD650やAKG K1000のようなローセンシティビティなタイプにまで幅広く対応できます。しかも、L/R間のレベル誤差は0.05dB以内の高精度を保ったままです。0.5dBのステップの細やかなレベル可変は、リスニングに最適なボリューム・コントロールを、極めて低いノイズや歪率で実行する事ができるのです。』

Grace design m920 高音質 USB DAC ヘッドホンアンプ

という事で、m920のボリュームコントローラーは、デジタルコントロールのアナログアッテネーターである事が分かります。アッテネーターという事は最大ポジションの「99.」を基準に考えられていて、そこから適切な音量まで減衰させて使用する事を基本に設計されています。ヘッドホンの感度や使用者によって上下しますが、通常使う音量は 70 ~ 90 くらいになるのではないかと思います。 GRACE design m920 のユーザー様から「音が出ません、何か設定が間違っていますか?」というご質問を頂くことがありますが、ほぼ間違いなくボリュームを少ししか上げていないケースです。「ボリュームをもっと上げてみてください。」 → 「聴こえました。」という方法でほぼ解決しております。 GRACE design m920をご使用で「音が出ない」という場合は、出力セレクトを確認し、ボリュームを十分に上げてみてください。

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GRACE design m920のボリューム回路周辺をハード的に見てみますと、ボリュームコントロール部にはシーラスロジック社CS3318というICを採用しています。 CS3318の特徴は、 ・完全なアナログ・ボリューム・コントロール ・独立制御可能な8チャネル ・幅広く調整可能なボリューム範囲 -96 dB~+22 dB の範囲で0.5dBステップ ・低歪み、低雑音 ダイナミック・レンジ127dB / THD+N -110 dB ・低いチャネル間クロストーク チャネル間分離120 dB となっています。m920にはピッタリなデバイスです。CS3318は8チャンネル仕様ですが、m920ではその内6チャンネルをHeadphone Level、Line 1 Level、Line 2 Level と割り当て、3系統の独立したコントロールを実現しています。これによりヘッドホンで聴きながらもDAコンバートされた信号を録音機器など、他の機器に送るといった事も可能です。 -96 dB~+22 dB の範囲を0.5dBステップで調整できます、小音量部分でもとても細かく調整できます。普通の可変抵抗器を使ったボリュームコントロールでは -50dB以下ではほとんど言う事を聞きません。L/Rの音量差も誤差が出やすく、端子間の静電容量の影響で高域の低下などの音質劣化が起こりますが、CS3318を採用したM920では音質の劣化や変化を排除し、L/Rのレベル差も0.05dB以内の高精度を保ったまま、0.5dBステップの細かい調整を可能にしています。 小音量部分でもこの精度を保ってコントロールできると、感度の高いインイヤー・カナル型のヘッドホンでもストレスなく、高い精度で音量調整ができるようになります。 「どんなヘッドホンでも最高音質で鳴らしきろう」という、設計者の考えを伺う事ができます。 Line出力も同じ構成となっていますので、スピーカーの音量を調節する場合も高音質・高精度、信頼性の高いモニタリングコントローラーとしてご活用いただけます。

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コントロール

m920は「0.0」から「99.」(99.5)まで、0.5dBステップで可変できますので、良く使うレベルまでは150ステップもあるいため、希望のボリューム値を得られるまで、一体何回エンコーダー回せば良いんだ?と思った方、ご安心ください。m920のコントロールはゆっくり回せば1ステップずつ細かく調節できますし、速く回せば大きな変化量で可変する事ができる優れ物。ササっと回せば目的の音量まで素早く到達できます!

また、キャリブレーションモードには「 PL 」パワーアップレベルというメニューが用意されています。これはm920の電源をONにした時、予め設定したレベルまで上げてくれる機能です。この機能を利用すれば決まったレベルからボリューム調整を開始できますので、ソースに合わせて微調整するくらいで便利に扱えます。この機能はLine出力にも適用できますのでm920をモニタリングコントローラーや、DACとしてお使いいただく場合にも大変に便利な機能です。

音量に関しての設定は、もう一つLevel Offset Adjustという機能がございます。HP / Line1 / Line2それぞれに対して出力ゲインを個別に設定できます。ヘッドホンのゲインをさらに上げたいといった用途の他に、ヘッドホンとスピーカーを切り替えて聴く場合の音量を揃えて聴き比べるなど、システムレベルの調整に活用できますので、ハイエンドな宅録・DTMユーザー、スタジオでの使用にはとても重宝する機能です。

一つ一つの機能が研ぎ澄まされたGRACE design m920を、ハイレベルなモニタリング・ソリューションに是非ご活用ください。原音を一切失わず、原音そのものが持つ全ての情報量を完璧に再生できる事を追求した。総合的なモニタリング・デバイスです。オーディオシステムを統括するモニタリング・コントローラーとして、スタジオ・リファレンス・サウンドを実現したDAC/ヘッドホンアンプとして、プロフェッショナル基準のリファレンスサウンドを達成できる唯一のデバイスです。

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