ダニー・コーチマー来日公演でリーランド・スクラー/Leland SklarがDemeter Bass800Dを使用しました！

ダニー・コーチマーが、1970年代のThe Sectionのオリジナル・メンバーを率いて来日公演を行いました。もちろんベースはリーランド・スクラー/Leland Sklar！現在はTOTOのツアーメンバーとしての活動が知られています。 現在リーランド・スクラーがワールド・ツアーで使用している機材は、彼のスポンサーでもあるEuphonic Audio社の機材ですが、今回のジャパン・ツアーに於いてはステージアンプに使用したのは盟友ジェームス・ディメターが設計したDemeter AmplificationのBASS800ベースアンプでした。実際のステージではそのベースプレイと素晴らしいサウンドに多くのオーディエンスが酔いしれました！

Photo by Masanori Naruse

1982年にJames Demeter(ジェームス・ディメター）が、Leland Sklar（リーランド・スクラー）の為に伝説の真空管プリアンプ「VTBP-201」を設計したのは有名なストーリーですが、そのVTBP-201はその後25年間以上もリーランド・スカラーに使用され、ますます評価は高まっていきました。 このDemeterのBASS800ベースアンプは伝説のVTBP-201プリアンプと、最新のクラスDパワーアンプを組み合わせ、大幅な小型化を実現した真空管＆クラスDのハイブリッドアンプです。 マーカス・ミラーが使用していたことでも有名なDemeter製のDIも搭載しており、正にベーシストにとっての夢の機材であると言えます。 そのサウンドはどこまでも「音楽的でナチュラル」。 今回のジャパン・ツアーでは、リーランド・スクラーの盟友であるJames Demeter作のベースアンプを使用しました。

コーチマーが70年代前半に組んでいた伝説のグループ"セクション"のリズム隊、ラス・カンケル(ds)＆リー・スカラー(b)が同行し、さらに、ワディ・ワクテル(g)、スティーヴ・ポステル(key)という夢のラインナップで実現した今回の来日公演。 ジェームス・テイラー、キャロル・キング、ドン・ヘンリー、ジョー・ママ、カーリー・サイモン、グラハム・ナッシュなど多くの西海岸ミュージシャンとの共演、そして充実したソロ活動など、ダニー・コーチマーの業績は称えきれないほど。最近では2016年にキャロル・キングが1971年の名盤『Tapestry』の再演を行った英国ハイドパーク・コンサートでの素晴らしいギタープレイにも感動しました。また個人的にはダニー・コーチマー、チャールズ・ラーキー、そしてキャロル・キングのバンドThe Cityは、『つづれおり』に繋がっていた名作で、「Snow Queen」の少しサイケデリックで美しいアレンジと不思議なリズムは忘れられない作品でした。同アルバムの５曲目「Man without a dream」でのダニー・コーチマーの歌も大好きでした！ジェームス・テイラーのソロ以前のバンドFlying Machineにもコーチマーは参加していましたね。

Photo by Masanori Naruse

話をベーシストLeland Sklar（リーランド・スクラー）に戻します。 巨匠ジェームス・ディメターがLeland Sklarのために作ったベース・プリアンプを、本格的なベースアンプとして組み上げたのは、最近の事です。Leland Sklarは年々機材をダウンサイジングしていて、オリジナルのVTBP-201は25年後にジェームス・ディメターの元に戻ってきたそうです。そのサウンドは最新のVTBP-201プリアンプよりも、その部品のチョイスなどから温かみがあり、音楽的なサウンドで驚いたそうです。同時期にDemeterの倉庫からたまたま当時の基板が150枚見つかり、そのことをきっかけに真空管プリと最新のデジタルアンプを交配させたハイブリッド、Bass400とBass800が生まれたということです。 Leland Sklarは今回のダニー・コーチマー来日公演で、そのDemeter Bass800を全ツアー日程で演奏しました。 今回使用したDemeter Ampは、当時のベースサウンドを再現するのにぴったしのアンプだったのではないかと思いました。

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*All Photo by Masanori Naruse