ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!
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エフェクター批評 vol.7

コンプレッサーペダル徹底比較&解説。コンプ用語解説も!

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弊社で取扱っている代表的なギター(ベース用)コンプレッサーペダルを機種別にレビュー&解説してみます。エレクトリックギターとエレクトリックベースでエフェクター・コンプレッサーを試奏した感想に、弊社技術部担当の技術解説を加えて編集いたしました。

またギタリストには少し難しいエフェクターとして捕らえられることの多いコンプレッサーについて、弊社技術部からコンプ用語の解説書を添えました。ゲインリダクション素子の違いについての解説は必見です。





Demeter Amplification / COMP-1 

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【コントロール】
1980年の設立以来、一貫してハイエンドなギター製品を開発しているJames Demeterデザインの定番ギター用コンプレッサー。コントロールはCompress と Volumeのシンプル構成。サイドにあるトリムポットでコンプレッサーのプリアンプのゲインを調整可能なので歪みが起きる場合にトリムで調整ができたり、ピックアップの信号が弱い場合にマックス26dBゲインまで設定ができる(工場出荷時は20dBに設定)。

ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!

【サウンドの印象】
まず音を出した瞬間に「さすがJames Demeter!」と納得できる美しいトーンに感心する。COMP-1はシンプルでダイナミクスの細かな微調整まではできないが、設計者の「このサウンドが最高なんだ」という思いが強く伝わってくる。エンハンスされた艶のあるサウンドで色付けが結構強め、これがCOMP-1のサウンドだ!という自己主張がある。艶のある太いサウンドだ。コンプのかかりかたは極めて自然。使い方も簡単で誰でも優れたサウンドが得られる。Compressを上げていくとパッキン!と強くリミッティングするが掛かり方はとても自然だ。ギターではちょうど良いコンプ感と程よい倍音がとても気持ちよく、カッティングも歯切れ良い。ベースでは全てが優秀、ロックっぽいザラツキ感もあるところにサウンドメイクのセンスを感じます。


【技術解説】

トラディショナルなLED & CDSのフォトカプラを採用、シンプルな構成ながら力強いコンプレッション。パッコーン系。倍音豊かで巧い音作り。ロングサスティーンも心地よい。

反応が早く確実に抑え込む、リミッター的ハードレシオのコンプレッション動作。ニーもハードめの設定、コンプ使ってます!的なサウンドはここから。アタック、リリースは速いのでディテクターの動作が荒い、これが倍音を生み出し独特の太さ、カラーを付けている。

Compressではスレッショルドを可変している、Compressで圧縮した分Levelでメイクアップゲインを稼ぐ。Compressコントロールの幅が広く、微かなコンプレッションから、ハードなリミッティングまでこなす





Demeter Amplification
Compulator Pro(Compro-1,Comp-2) 

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【コントロール】
スタジオコンプレッサーの定番LA-2Aタイプのギター用ペダルコンプレッサー。COMP-1と基本設計は同じだがフルコントロール設計となっており、自在のダイナミクスコントロールを実現している。コントロールはAttack、Release、Compress、Volume、さらにhi/loゲイン切り替えと入力ゲインを微調整できるトリムポットを備える。ペダルタイプながらスタジオコンプレッサー同様の自在のコントロール性を持つ。名称がコロコロ変わる(Compro-1とかComp-2とか・・・)のはご愛嬌。

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【サウンドの印象】
COMP-1のサウンドを継承してはいるが、AttackとReleaseを動かせることでCOMP-1とは全く異なるサウンドを楽しめる。1ノブコンプであるCOMP-1とは比較にならないほどの表現性の幅を持っている。サウンドは落ち着いたハイエンドサウンドで、倍音が強めにつきグッと前にでてくるサウンドだ。Compulator Proならフィンガーピッキングから、ソロ、カッティングなどのスタイルに合わせて徹底的にサウンドを追い込むことが可能だ。ギターのカッティングではサウンドの粒立ちをとてもナチュラルに揃え、上質なサウンドの色付けを行う。ベースではAttackとReleaseコントロールがあることの恩恵が大きい。とにかく音が良い。S/Nの良さ、ナチュラルな音質、どこに注目してもDemterならではのハイエンドな職人気質を感じることのできる逸品である。


【技術解説】

COMP-1同等のLED & CDSのフォトカプラを採用している。コントロール性を高めたフルコントロールバージョン。





Walrus Audio / Deep Six 

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【コントロール】
スタジオコンプの代名詞Universal Audio 1176 や銘機Ross、MXR Dynacompなどのサウンドを意識して製作されたニュージェネレーション機。Level、Sustain、Attack、Blendの4コントロールを備える。特に注目すべきはBlendコントロールで、原音とコンプレスされたエフェクト音をミックスできる。ギター用コンプは効果が派手なものも多いためBlendを利用することで、サウンドに活き活きとた躍動感を与えつつも、粒立ちの良いコンプサウンドを表現できる。


ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!【サウンドの印象】
がっつり潰れてかなりかっこいいサウンド。超ロングサスティーンが得られるのでソロギターにも最適。一聴して派手なサウンドだが、Blendノブを装備したことでそのサウンドバリエーションは多彩になる。エフェクト音100%ではDeep Sixのリミッター的サウンドはアタックをかなり強めに叩くが、Blendで少しだけ原音を混ぜてあげることで、アタックが戻り、サウンドが活き活きとしてくる。このバランスの具合でかなりのサウンドバリエーションが作れるだろう。ベースで使用すると特にこのBlendノブが重宝する。サウンドの密度や重心をコンプで整音しつつも、ベース弦をピッキングした時のゴリッとしたライブな印象を全く失わないサウンドメイクが可能になる。抜群のセンスをもつ倍音感、ロックっぽい質感の伸びやかなサウンドがとてもクリエイティブ。かなり新しい感覚をもったコンプレッサーだ!


【技術解説】

OTA(Operational Transconductance Amplifiers)素子 LM13700を採用し、スムースなコンプかと想像させられるが、意外にもかなり個性的。

ATTACKを遅めにした時の歪の利用価値が大、オイシイ色付け。MIXでダイレクト音にエフェクト音を混ぜてサウンドメイキング。コンプというより色付け機の印象、積極的なサウンドメイクに最適だ。

超ハードリミットタイプ。スレッショルド固定のタイプ、sustainで入力レベルを突っ込む事でコンプの効きを調整。つぶしてもローエンドが残り、量感を失わない。圧縮動作をしている時の周波数特性は低域が持ち上がっている、圧縮する帯域の周波数特性を変えてキャラクターを作っているようだ。

他の機種に比べて明らかに倍音が多い、特に3次倍音が強く出る。ザラっとしたアタックはピッキングを強調され攻撃的なサウンド。attackではアタックタイムというより倍音が変化する。

チャージポンプ回路を内蔵しており、デュアル電源オペレーション、広いダイナミクスを確保していいる。





Empress Effects / Compressor 


ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!

【コントロール】
スタジオコンプレッサー並みの性能とフルコントロールが最大の特徴。スタジオ機器1176的なサウンドを追求し、50 msecもの高速アタックタイムは従来のペダルコンプレッサーには見られなかった性能だ。Input、Attack、Release、Mix、Outputの5ノブコントロールに加え、Ratio (2:1、 4:1 、10:1)スイッチ、さらにゲインリダクションとインプット、そしてその両方を切替えられる視覚性のよいLEDバーメーターを装備している。正にコンプレッサーに必要な全てを搭載したスタジオ機器並みのコントロールだ。さらにさらに!サイドチェイン端子まで用意され、特定の帯域に対するコンプレッションを制御することもできる。これだけの機能性を持ちながらも、スタジオ品質のハイエンド・サウンドクオリティを達成しており、全てがパーフェクトなコンプレッサーだ。


【サウンドの印象】
一聴してたいへん良質なサウンドだと判る。高域まで抜けがよく、適度な倍音感がサウンドを彩る。スタジオコンプレッサーのようなサウンドを、きちんと楽器プレーヤー向けにアレンジしている所がEmpress Effectsのセンスの良さである。基本性能の高さは他のどんなコンプもかなわないだろう。とにかく優秀で、自在のフルコントロール性はどんなジャンルにもサウンドにもカラーにも染まる。ひょっとしてボーカルにかけても良いのではないか?と思わず考えてしまうほどだ。Walrus AudioのDeep Six同様、原音とコンプレス音をブレンドできるMixコントロールを備えるため、タダでさえ自由自在のサウンドメイクの幅が更に拡がってくる。Deep Sixは個性的なリミッティングサウンドにBlendを加えサウンドのバリエーションを拡げているが、Empress CompressorはフルコントロールとMixでどんなシチュエーションにも対応できる万能コンプレッサーと呼べるだろう。ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!

エレクトリックギターでは、カッティングでも、ソロでも、指弾きでも各スタイルに最適なダイナミクスコントロールとサウンドを得られることができた。ワンノブのコンプレッサーだとどうしても「合う合わない」がでてきてしまうので、どんなスタイルにも適応できる守備範囲の広さは素晴らしい。

Ratio 10:1でInputを突っ込んでゲインリダクションを強めにかけたサウンドは「パッコーン」とスタジオリミッター的な表現が可能。個人的には、4:1 RatioでRelease遅め、Attack速めで約8dBのゲインリダクション、さらにMixコントロールを2時くらいにセットしたサウンドが最もナチュラルで、音圧感と表現力のバランスの良いサウンドに思った。適度な倍音感も素晴らしくギターのトーンをエンハンスして至上のトーンへとアップグレードしてくれる。

エレクトリックベースでの試奏でもその基本性能の高さが評価された。AttackとReleaseでピッキングのニュアンスを自在に調整できるうえに、Mixでサウンドのライブ感を操れる。サスティーンの精密な制御も素晴らしく、正に無敵のコンプレッションを体感できる。



【技術解説】

ゲインリダクション素子にはFETを採用。入出力特性はソフトニーを描く。スタジオコンプのような使い勝手で使い慣れれば自由自在なサウンドメイキングを可能にしている。サイドチェインを活用すればさらにサウンドメイクの可能性が広がる。

MIX機能は大変に重宝する。例えば強く圧縮しロングサスティーンを作ったエフェクト音に、原音のピッキングやフィンガリングのニュアンスを足していくといった事がMIXノブの調整で可能になる。

ペダル系のコンプを再現するならratioは10:1、attackとreleaseは早め、mixは右方向に回し切り、inputでかかり具合を調節すると良いだろう。

チャージポンプ回路を内蔵しており、オーディオサーキットはデュアル電源オペレーションでベーシックな音質はとてもクリア、楽器のトーンを活かしてくれる。

inputレベルを大きく入れるとゲインリダクション回路で非対称波形が確認できる、ざらっとしたトーンが加わりエッジの効いたトーンが得られる。

以下のURLでEmpress Compressorならではの使い方を紹介中。こちらも是非参照にしていただきたい。
http://www.umbrella-company.jp/buzz/Empress-Compressor-Tip.html





FMR AUDIO / A.R.C 


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【コントロール】
クリエイティブ・レコーディングの世界では定番中の定番、圧倒的なコストパフォーマンスを達成するFMR Audioのコンプレッサーをペダル化。9~12Vのマルチ電源対応、DIとしても利用可能なバランス出力まで装備している。ベースやアコギ用のコンプ&DIコンビネーション機としても使用ができポイントが高い。コントロールはInput、Drive、Ampのシンプル構成だが、考え抜かれた音楽性を重視した設計は強力だ。Driveを控えめに設定したブースター的使い方も可能だ。筐体は少し大きめなのでペダルボードの中の土地問題はよく考えないとならない。


【サウンドの印象】
Empress EffectsのCompressorで「十分ハイエンド」と感じたが、このFMR Audio A.R.C.のハイエンドサウンドは更に上を行っている。とにかく圧倒的に音が良い。太い。ナチュラル。艶があり極めて音楽的なハイエンドサウンド。抜ける。明瞭。際立つ粒立ち。本当にほめ言葉しかでてこないほど、弾いていてダントツに気持ちがいい。【Sweet】という言い方がこれほど適切なペダルコンプはA.R.C.がはじめてだ。またS/Nがずば抜けてよいので静かな部分と音のある部分のコントラストが鮮やかで、それがサウンドの強弱のダイナミズムを高め、音楽感を高揚させてくれる。音の消え際までしっかりと表現できていて、従来聴こえなかった領域までしっかり再現がされている印象だ。

音が良いという表現には、芯のあるしっかりとした、それも温かみのある最高のアナログサウンドが含まれる。ゲインリダクションがもの凄く自然で、コンプレッションによる音色への影響は全くといってよいほど感じない。Inputで突っ込んでいき、Driveを上げていくと青のゲインリダクションLEDが点灯し、コンプレッションされているのが判断できる。最終ゲインをAmpノブで決定していく。

DriveもInputもフルにして弾いてもまだ自然なサウンドを保てるのには驚いた。Driveコントロールはとても独創的で、音楽の表現性を鷲摑みにして適切な場所に運んでくれる。Driveノブの位置によって音楽の鳴り方が全く異なってくるが、そのどのポジションにおいても納得のサウンドになるのは、FMR AudioのデザイナーMcQuilken氏の設計の巧さだろう。

Driveが9時では原音に比べ明らかにサウンドがエンハンスされ、存在感のあるサウンドになる。軽くコンプレッションされたサウンドは粒立ちが揃い、そのアナログ質感が美しい。

Drive 12時では更に量感が増し、中低域の力強さがグッと増す。ギターでは5,6弦の存在感が増し、演奏全体を引き締めてくれる。コードの響きも地に足がついたように安定感が増し、数段階もランクアップしているように思える。

ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!
Drive 3時ではかなりコンプレッションされており、サスティーンも増して濃密なサウンド。通常のコンプではここまでコンプレッションされると原音のライブ感を失ってしまうが、A.R.C.の凄さはここまでコンプしても決して音楽感を失わない圧倒的な自然さだ。ペダルコンプに在りがちな派手な存在感は皆無、「コンプかかってる?」くらいの第一印象から、「いや。かかってるよ。それもかなり。」と驚くことになる。完璧にプロフェッショナルに仕事をこなしている、そんな印象だ。

エレクトリックギターではカッティング、ソロ、フィンガーピッキングのいずれでも、Drive/Inputの簡単な調整だけで見事なサウンドをクリエイトした。コンプのなんぞやが判らなくても直感的によいと思えるサウンドを探り当てられる快感はこのうえない。指でつまびくならDriveをちょっと下げめにするだけで完璧なサウンドになる。

エレクトリックベースも本当に素晴らしい。ゴージャスな大人のサウンド、完全にワンランク上の音。響きと鳴りを見事に捕らえた太くオーガニックなサウンドだ。ベース弦をスラップした時のコンプレッションのかかり方の自然さといったらない。音楽を全く失わない性能。音楽をきちんと理解した設計者にしか成しえない「最高の仕事」が生み出した傑作。高価で大きいしデザインも武骨だが何にも変えられない良さがある。個人的には一押し、自分はコレを買う。


【技術解説】

アナログVCA素子をデジタルコントロール、ハード/ソフトの高次元での融合で実現したハイファイ系。VCAはTHAT2181で低歪、低ノイズ、音質を重視した物、ハイエンドオーディオミキサーなどにも多く採用されている。

ウルトラスムース、滑らか、素直、効きは良いけど決して大げさにはならない個性は唯一無二のものだろう。

DRIVEツマミは一つのコントロールからデジタル制御により包括的なコントロールを作り出し、レシオとゲイン、そしてニーを同時に変化させている。

特徴的なリダクションカーブはその名の通りARC(円弧)を描く、ひじょうに長くスムースなダイナミクスコントロールを実現している。リリースタイムは遅めの設定であり、ナチュラルなコンプレッション効果に大きく貢献している。

他の機種より桁違いに歪率が小さい点は、スタジオレコーディング機材を設計しているFMR Audioならではのハイエンド設計だといえる。ペダル系では異質とも言える超ハイファイサウンドは必聴だ。






コンプレッサーの用語解説


コンプレッション(Compression)・・・音声の圧縮を表す。動作を説明する文中ではゲインリダクションと同義。パラメーターのコンプレッションは一般的に圧縮動作の強弱を操作する。


ゲインリダクション(GAIN REDUCTION)・・・増幅度を低減させる事を表す。圧縮と同義。強く圧縮している=ゲインリダクション量が多い。


スレッショルド(THRESHOLD)・・・コンプレッション動作を開始する閾値となるレベル。ペダルタイプではスレッショルドコントロールは省略される事が多い。


ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!レシオ(RATIO)・・・圧縮比を表わす。スレッショルドを越えた時の動作を決める、1:1(圧縮しない)~∞:1(入力が大きくなっても出力は一定)。ペダルタイプではレシオコントロールは省略される事が多い。


アタックタイム(ATTACK TIME)・・・スレッショルドを越えてから圧縮動作をし始める時間の事。0に近ければアタック部分を確実に抑える、動作は安定し歪感は低減する。程よく速い設定ではアタックの切れ味が増す。遅くするとピッキングのアタックが残り、ニュアンスを出しやすい、動作が不安定となり倍音が出やすい。


リリースタイム(RELEASE TIME)・・・スレッショルドを下回った時、圧縮状態から戻る時間の事。短ければ次のアタック部分をはっきり出せる、キレが良いニュアンスとなるが動作が不安定になり易く倍音が付きやすい。長ければ自然な圧縮動作を演出できる。


メイクアップゲイン(MAKE UP GAIN)・・・出力段の増幅度。圧縮して小さくなった信号を増幅し出力を適正レベルに調整する。


ニー(KNEE)・・・入出力特性のスレッショルド付近のキャラクター。ハードニーは角となり圧縮動作への変化が明確です。ソフトニーはスレッショルド付近から徐々に圧縮し始め設定した圧縮比まで緩やかに変化させる、動作が自然でスムースなコンプゲインリダクションとなる。


ミックス(MIX)・・・コンプレッションされた音と原音を混ぜる機能です。応用してできる事はとても多い。


メーター(METER)・・・ペダル系ではあまり見かけないが、ゲインリダクション量を監視する事ができる。どれくらい圧縮しているのか認識できるのでメイクアップゲインでどれくらい増幅すると良いかなどの判断がしやすくなる。切り替え機能があれば、入力レベルや出力レベルもチェックする事が可能。


ギター用ベース用コンプレッサー・ペダル・エフェクターを比較レビュー!時定数・・・アタックタイム、リリースタイムといった時間的な要素に関わる呼称。ペダルタイプでは固定になっている機種が多い。


ディテクター・・・音声信号を整流し、コントロール信号を作り出すセクション。アタック、リリース、ニー、レシオなど基本的なコントロールはここでプロセスしている。動的なキャラクターは、ほぼここで決まる。


サイドチェイン・・・ディテクターに送る音声信号を加工するためのセクション。EQなどで周波数特性を変化させれば、特定の帯域に強く反応させたり、または特定の帯域に過剰に反応しないようにするといったコントロールが可能。内部にその機能を設けた物、外部機器を利用するインサート端子を備えた物がある。


リミッター・・・動作原理はコンプレッサーと同じ、使用目的や特定の設定条件でそう呼ばれる。あえて言うならばレシオが ∞:1 でアタックタイムが超速のコンプレッサー。


コンプレッサーに使用される素子

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フォトカプラ、オプトカプラ・・・LEDとCDS(光の強さで抵抗値が変化する素子)の組み合わせた複合デバイス。オプティカル式などとも呼ばれ、CDSはゲインリダクション素子としては唯一のパッシプコンポーネント。ナチュラルな効果から攻撃的なサウンドまで応用範囲が広い。

DEMETER COMP-1 、ROLAND SUSTAINER 、STRYMON OB.1 レコーディング機器ならTUBE TECH CL1B 、Avalon AD2044などで採用されている。


FET・・・FETを電圧制御抵抗として利用、これも古くからある方法。反応は速く忠実なコントロールが可能。特性を補償するなど低歪で使える、エフェクターとしての用途ではその限りではなく、あえて歪を出すように設計し質感を付けている物も多い。

Empress Effects Compressor 、Dan Armstrong Orange Squeezer 、Roger Mayer RM 58 LIMITER、レコーディング機器なら UNIVERSAL AUDIO 1176 、CHANDLER LIMITED Germanium Compressorなど



VCA・・・電圧制御増幅器。コントロール電圧で増幅度を変える事ができる、専用ICを使った物が多い。CA3080やTHAT2180、NJM13600などがポピュラー。コントロールの正確さ、低歪といった高いオーディオ性能を持つ。

FMR Audio A.R.CWALRUS AUDIO Deep Six 、MXR DYNA COMP、 レコーディング機器ならSSL G Series 、dbx 160など


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